Music TO GO!

2011年05月02日

UNIKO - クロノスカルテット

このアルバムはクロノスカルテットという現代音楽を代表するユニットの新作です。もちろん現代音楽の棚にあったんですが、聴くと現代音楽というよりエレクトロニカ作品でもあり、ジャンルを超えた世界があります。
このUnikoはストリングカルテットとアコーディオン、そしてサンプリング・パーカッションによる作品です。ストリングカルテットとアコーディオンの組み合わせだけでもユニークですが、これもうまくはまっていますし、アコーディオンのポーヨーネンはシガーロスとかクリムゾンメンバーとも親交があるというと音楽性も納得できてきます。さすがクロノスQという演奏の緊張感も一級ですが、それにサンプリングパーカッションやヴォイスを載せて独特な電子音楽作品に仕上がっているのが面白い点です。エレクトロニカの棚においても作品のイメージとしては違和感はないんですが、このクリエイティブなかっこ良さというのは本来現代音楽が持つ良さかもしれません。難しく退屈という作品ではなく、全編緊張感とスピード感にあふれていて飽きさせません。

試聴はクロノスのホームページからできます。こちら期間限定で全曲試聴できるようです。
http://www.kronosquartet.org/recordings/detail/286

またこちらライブ映像がYoutubeに載っています。CD収録とはやや異なっているようです。Youtubeのほうにはさらに続きがアップされています。




しかし現代音楽のように伝統音楽に祖をもつ音楽の先端とエレクトロニカというポップ音楽の先端とが似たような音になるというのは面白いものです。生物学では祖先の異なる生物が,似た環境に適応して似た特徴を持つことを収れん進化といいます。(例えばイルカとサメなど)
音楽の分野でも時代に合わせて収れん進化が見られるというのはちょっと面白いと思いました。あるいは収れんしているのではなく、逆にノンジャンルになっていくのかもしれません。
このUNIKOの魅力はジャンルという枠には当てはまりませんね。


posted by ささき at 00:14 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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