右奥からConfidence C1(ペア約80万)、 Contour S1.4(ペア約40万)、Special 25(ペア約60万)、前列右から新作のFocus 110(ペア約20万) Contour 1.1(かつての名器)、そして一番奥の大きいのが試聴会のメインではありませんがDynaudioの最高峰のひとつ、テンプテーション(ペア約400万)です。

1.1のスタンドは参加者の方が持ち込んだもので、それ以外の下にあるのがMIRADのスタンドです。特にC1の下にあるものがメインで、特徴は無垢材を使用しているところで中空のものに比べると無用な振動が押さえられるとのこと。スタンドと低域再現の関係などなかなか興味深い開発話もありました。
本来はスタンドの試聴会ではありますが、実際はスタンドを替えて比較した訳ではないのでDynaudioの小型スピーカーの聴き比べ的な試聴会でした。
MIRADのアンプを使い、同じCDソース(テネシーワルツとヴァイオリン)ですべてのスピーカーを聴きましたが、やはりそれぞれ違いはかなりあります。
わたしは特に自分の使っているSpecial 25とその上級機であるConfidence C1の違いが気になりました。C1と25は一長一短という感じで、対比的なのは25のスケール感とC1のフォーカスの良さ(定位感とか音のかっちりとした感じ)です。25のスケールの大きさと音楽的な鳴りかたは素晴らしく、これだけ聴くとフォーカスもかなりいいんですが、やはりC1と比べると甘い面が感じられます。C1とS1.4なんかはほとんど外観は同じなのに二倍も価格差がありますが、やはり差は大きく感じます。
C1はほんとにマジックのようにスピーカーが消えてしまい、くっきりとした音像が空間に浮かびます。細部の再現力もやはりC1はハイエンドの音という感じで危険にも欲しくなってきました(汗)。ただLINNにあうかというとそうは言えないところもあって、そうするとまたアンプもとなるとさらに危険です(笑)
帰りがけにMIRADの人とそういう話をしたら、やはり同じように思って25を買ってC1も手を出してしまった人がいるとか、、
他ではFocus110は値段からしてもなかなかよいと思いました。DynaudioではエントリーのAudienceシリーズはAV志向のためかやや無機的な音になるので、ピュアの場合はエントリーとしてもFocusからはじめたほうがよいと思います。ただFocusに関してはトールボーイの220の方がお勧めです。
最後にはテンプテーションも聴くことができましたが、あたりまえですがこれは別ものですね。でもこれは欲しくならないから大丈夫です。なぜなら部屋、というか家屋に物理的にはいりません(笑)