Music TO GO!
2006年05月26日
BlueDragon V2 ヘッドホンケーブル
先週発注したDrewさん(Moon Audio)のBlueDragon V2がもう到着しました。
実は届いたのは火曜日なのでUSPS(米国郵便局)のエアメールなのになんと5日ほどでつきました。発注後にすぐに作ってくれたようですね。
BlueDragonV2はセミオーダーのようなもので、長さの選択(5フィートか10フィート)とプラグの選択(1/4標準とか1/8ミニなど)が出来ます。わたしはHD25で使うのがメインなので5フィート(1.5m)のミニプラグでお願いしました。
全体に作りは非常にしっかりしていて美しく、メーカー品と変わらないようなクオリティです。
コネクタは貝のロゴが付いているのでCARDAS製のようです。HD25にもかっちりとはまり、がたつきはありません。
いままでHD25用のヘッドホンケーブルとしてはLarryさんのところ(Headphile)のSennV2を使用していました。
しかし最近ポータブルのシステムをいろいろと変えて「iMod + RnB Diamond + SR-71」というあたりでコンポーネントを固定してしまうと、この組み合わせとHD25/SennV2で聴くとやや腰高(高域より)に感じてしまいます。もともと銀線なので高めにはなりますが、これは必ずしもケーブルだけの影響とは言い切れません。
そこで全体の音調を整えて少し重心を下げるために、このBlueDragonV2を注文しました。SilverDragonの経験からDrewさんケーブルなら低域にシフトできるのではないかという読みがあったからです。
実際にBlueDragonV2に替えて聴いてみると、この点ではまさに正鵠を得ていて読みがあたったという感じです。
音は重心が調整されて以前より下方にシフトされて、全体的なバランスは改善されました。
まったく普通のオーディオのように聴こえるという点で、よりニュートラルでまるでホームシステムで聴いているようなバランスになりました。
またBlueDragonV2の音のレベルも驚くほど高いものがあります。オープンで見通しが良い広い音場に、解像力の高さからくる密度のある音像がより立体的に配置されます。情報量が多いので密度感の高さがとてもリアルに感じます。ヴォーカルや低音楽器の音の濃さというか厚みが特に印象的です。
低音はタイトでシャープなSennV2に比べて図太く迫力があるという印象ですが、ゆるさがあるわけではありません。
このためストレートなロックは感動的なまでにかっこいいですし、情報量の多さとあいまってより複雑にリミックスされたエレクトロニカ系の曲も圧倒的な再現力があります。
アコースティック楽器では特にギター(アコギ)の表現力が素晴らしいものがあります。全体に落ち着いたバランスとなり、中高域の情報量が増えたことで弦のリアルなピッキングがリアルでかつうるさくなく聴こえます。
バイオリンも悪くは無いですが、こちらは高域がきれいなSennV2にくらべて特筆というわけではないようです。
ただしHD25特有の高音のきつさはまだ残っています。この辺は性能の良い分でドライバーの素の性能(というより素性)が良くも悪くもより鮮明に出てきたというべきかもしれません。
とはいえ、使い始めたばかりなのでこの辺は今の時点ではこれ以上は突っ込まない方が良いかもしれません。
難は取り回しのしにくさで、ベースがインターコネクトケーブルなので曲げにくいという難点はあります。普通のヘッドホンコードのようにくしゃくしゃとたためないので、細身で巻きやすくはあるけれどもくるくると丸めないとバッグに収めにくいです。それとケーブルとバッグや服のすれる音などがやや耳障りにつくことがあります。
しかしこれだけ音が変わるとおもしろくて、いままでの曲を時間も忘れていろいろと聴きなおしてしまいます。
ここで音の印象を少しまとめると、
Larryさんケーブルの印象と良い点は:
高域寄り、華やかさ、クリアさ、タイトさ、スピード感
(これらは銀線の特徴がそのまま出ているという感じです)
Drewさんケーブルの印象と良い点は:
重心が低め、情報量、厚み、密度感、立体感、迫力、などなど
それでいまK701のリケーブルをどちらかに頼もうと思っているんですが、これらをベースにさてどっちにしようかと悩んでしまいます(^.^
実際にこのHD25/BlueDragonV2をホームシステムにつないでもかなりクリアで驚くほどの音質があります。ただ音場の狭さとか、HD25の限界のほうが耳についてしまいます。K701なら...
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早速のレポ、ありがとうございます。
取り回しに難がありますか。。。orz
絡まずに、ある程度の柔らかさがある所は気に入っていたのですが、流石にラリーさんの布巻きケーブルの取り回しのし易さには負けてしまいますね。
AKG用のケーブルで痛感しました。
さて、SilverDragonのV2は、どのような出来で出てくるのでしょう。
何しろ、太硬いケーブルですからね。
クリアでタイト、スピード感等、益々SennV2が欲しくなりました。
どうしてそうも、物欲を掻き立てる文章が書けるのか、、、尊敬しています。(笑)いつもとても分かりやすい説明をありがとうございます。
HD25はおでかけ用と割り切りつつも、ついつい上を目指してしまいますよね。私の場合、高域のクリアさが好きなので、当面、満足したことにしておきます。
ちなみに、K701はケーブル交換が簡単にできるのですか?K701は真剣に購入を悩んではいるのですがGS-1000が、、、、
ドンピシャとハマったときの楽しさは格別ですね。
それでも尽きない、新たな方向性。
本当に、どこまで行っちゃうんでしょう。(w
家で聴いている分にはDrewさんケーブルでもいいんですが、やはり小さいバッグに入れるときにやや難を感じます。
SennV2のクリアさというのは明るさと言ったほうがいいかもしれませんが、性格はけっこう違う気がします。
コメントありがとうございます。
HD25はたしかにポテンシャルというのは高いものがあると思います。ただここまでくるとさすがに限界が見えてきますので、新しいDJスタイルがゼンハイザーでも欲しいところです。
K701はケーブル交換は開けないといけないので、業者に頼みます(自分でやれる人もいるでしょうが)。
こちらにDrewさんの交換案内があります。またLarryさんもK701のケーブル交換をそのうちやるようなことを書いています。
http://www.moon-audio.com/ModHeadphones.htm
バランスを試してみるという手もありますが、アンプを買わないといけませんしね〜
そうですね〜オーディオの楽しみはひとそれぞれですが、わたしはこうして好みの音にシステムを作り上げるというところでしょうかね〜
ラビさんの場合は改造して作るという感じですね。
ただ一言、オーディオ沼に底はありません(笑)
SennV2は銀線なんですか。よく読んでみたのですが載っていなかった物で・・・。
てっきり銅線でBlack MaxにUPすると銅&銀のMIXになると思っていました。
BlueDragonV2はOFCと書かれていましたので銅なんでしょうね。
銅と銀の音質の差もあるんでしょうね。
私もHD25使いなのでとても参考になりました。
でもせっかく日本から買うならはじめからBlackMaxあたりにアップしたほうがよいかもしれませんね。
高音質mini-miniケーブルで書き込みしていた者です。
ここのブログを読んで我慢出来ず、BlueDragon V2を注文しました。私の場合、工具入れ用の巾着袋にiPod Amp等を入れ腰にぶら下げる関係上、4ftにて注文しました。Drewさんに4ftで作れますかとか、SilverDragonにて可能ですかとか質問をしてみてSilverDragonは、まだ扱ってないとの事でしたが、4ftでも可能という事で注文しました。とても速くそして丁寧に返事をくださって感動したと言う次第です。
追記
TURBO Dockが到着し、PocketDockより音の輪郭がはっきりしました。
SR-71は、昨日出荷したとメールが来ました。
ここのブログにてポータブル環境がグレードアップし、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
ポータブル機材も整いつつあるようですね。それらの組み合わせだときっと満足する音になると思います。お楽しみください!
いつも参考にさせていただいてます。HD25をレベルアップしたいのですが、ブルー、シルバー、ブラックドラゴン(通常とバランス型)の中でオススメを教えていただけると助かります。
またバランスはこの言葉自体の意味を知らなければ使うことはできません。これも他の記事に載っていますのでご参考まで。
バランスについては記事に載ってるのにも関わらず質問してしまいホントごめんなさい。BlackDragonもググったらすぐに出てきました。私はSilverDragonが好みっぽいです。ですが、HD25のレベルアップはUEのTriple10を待ってからにしようと思います。壁コンやヘッドホンアンプ、欲しいヘッドホンも沢山あるので、よく考えてから購入していきたいと思いました。
宜しくお願いします。
気になるときはやはりDrewさんに聞かれるのが確実だと思います。