DR150はイギリスのGoldringというオーディオメーカーが最近発売したヘッドホンです。
海外のHead-Fi界隈では少し前から話題だったんですが、このほど日本にも正規輸入で入荷することになったようです。そこでデモ機を拝借してインプレを書いてみました。
販売に関する詳細は下記のフジヤさんのページでご覧ください。6月初旬発売予定でフジヤさんでは19000円を切るくらいとのことです。
http://www.fujiya-avic.co.jp/d-style/audio.html
ヘッドホンの海外メーカーというとドイツ・オーストリアなど中欧やアメリカなどが知られていますが、DR150の特徴はイギリス製だということです。Goldringという会社はホームページを見ると音響機器としてはカートリッジなどを手がけてきたようですが、ヘッドホンは初めてのようです。Goldringのヘッドホンラインナップは3機種ありますが、DR150はその中でのトップモデルになります。
ユーザーとしても初めてのメーカーの参入なのでどういう音かと考えてしまう人も多いと思います。イギリス製ということを手がかりに音を考えると第一印象として紳士的という言葉を連想するかもしれません。たしかにそれもあるでしょう。しかしおとなしいかというと少し違うかもしれません。
なぜならイギリスはロックの国でもあります。ツェッペリンやパープルなどロックの神様たちはみなブリテッシュロック、つまりイギリス出身です。そこは基本的にクラシックの国であるオーストリアのAKGともまた違う感性がありそうです。
外観はやや小ぶりでよく言われるようにゼンハイザーに似ています。ただひとまわり小さな印象があります。
はじめは側圧がやや高めに思いますが、装着してしまうとそれほど気になりません。パッドはゼンハイザーのようなベルベットパッドでそれなりに質感もあります。ヘッドホンプラグ部分のきらめきがよいアクセントにもなっています。
DR150は外観デザイン的には奇をてらっていませんが、おもしろい特徴としてヘッドホンコードがmini-miniケーブルになっているという点があります。つまり普通のオーディオケーブルと同じです。上の写真のように片側に添付の標準プラグ(1/4インチ)を付けることができますのでミニ・標準の両方のプラグに使用できます。またケーブルを簡単に交換することも可能です。
標準のケーブルはケーブルメーカーのQED製(英国)らしく、海外でケーブルを替えてみた人のインプレからして標準品の品質はそのままでもかなりクオリティが高いようです。長さを考えるとこの値段のヘッドホンにつけるには破格かもしれません。
外観がゼンハイザーに似ているので、音も似ていると思われるかもしれません。たしかにグラドと比べると明るく軽めではないという点や音がきつくないという点ではゼンハイザーを思わせますが、音がグラドのように近く前よりになるのでゼンハイザーとは異なっています。ただグラドのようにアメリカの明るさではない、英国風の陰影がある感じといえば良いでしょうか。
音の評価でわたしが気に入ったところはまず中高域が落ち着いていてきれいなところです。この点ではオーディオテクニカをちょっと思わせます。実際にDR150の優れているところはサ行がきつくないところで、この点でもオーテクとほぼ同等かやや良いくらいです。これは海外のオーディオ誌でもそういう評価があったそうなので長所としてあげても良いと思います。
また低音が締まっていて実在感がある点も長所といえるでしょう。量感もこのクラスではあるほうだと思います。解像感もそれなりに良くてギターのピッキングの擦れ合う音などリアルに聴こえます。
音場に関して音の広がりが狭いという点がいまひとつとは言えるかもしれません。ただし音の定位についてはグラドのSR225クラスあたりよりも音像はシャープに決まりますし、先にあげたように低音がタイトで全体的な音のバランスもわりとまとまっています。ちょっと箱庭的ですが音のまとめ方は悪くないと思います。
相性の良いジャンルとしては低音のタイトさや歯切れの良さ、前よりの音などノリのよさからロック・ポップをお勧めしたいと思います。高音のシンバルがきつくないというのもロックでは聴きやすい要素といえるでしょう。
また落ち着いた点もあるし高域のきれいさや楽器のセパレーションも悪くないのでアコースティックな器楽曲も良いと思います。ただフルオーケストラはややスケール感に欠けるかもしれません。
まとめると価格的にはかなり充実した内容があると思います。海外でも人気の理由はコストパフォーマンスの高さで、むこうではだいたい倍くらいの値段の機種とよく比較されているようです。
こうしたことからHead-FiのDR150のインプレを書き込むスレッドはもう18ページにも達してまだ更新されているので、ちょっとした祭り状態です。やはりこのくらいの価格帯の高性能機を待っていた人も多いのでしょう。こうした人気のせいか、むこうでは先月末くらいに在庫切れさわぎまで起していたようです。
最近は5万円から10万円くらいの高級ヘッドホンが話題とはいえ、やはりメインは2万円前後の製品だと思います。最高性能を競い合うフラッグシップ機に新製品がたくさん出てくるのとおなじくらい、この辺の価格帯が充実するというのはヘッドホンオーディオという世界にプラスのことになると思います。
また後発らしく他のメーカーを参考に良い点を取り入れながら良く考えられて設計されているという気もします。全体に上質な設計を感じる点で、次の製品が気になるメーカーでもあると思います。


各所でDR150のインプレが出ていますね。
元のケーブルの質が高いのはイイですね。
交換が楽しめるのもniceです。
ポップスやロックもこなせますか!
Sennheiser+Grado+オーテクという感じは想像がしやすいです。
なんでもこれ一台で!という場合も良さそうですね。
今度、ゆっくりと試聴してみたいなぁ。
たしかにケーブルなんかはこの前記事で書いた国産のSAECのミニミニケーブル(MM-803)が1mで約6000円ですから、これケーブルだけでもとてもお得です(^^
おそらく同じイギリスのメーカーなんで特別につけてもらっているんでしょうね。
今度フジヤさんにも試聴機が置かれるということですので、ゆっくりと聴いてみてください!
皆さんの評価の総合が音を想像させるに足る内容ですね。
それにしてもコストパフォーマンスの評価の高さ。
高級機のHP-X122ですね。d( ̄  ̄;)☆\(−−
たしかにコストパフォーマンスは良い気がします。自作派の人もハウジング開けなくてもケーブル交換できるので面白いのでは!?
トラバ返しありがとうございました
ささきさん節炸裂と言った感じの渾身のレビュー、ナイスです!
マジメに欲しくなってます・・・
トラバの反映が遅れてすいません、アダルトサイトなどからの広告書き込みを防ぐためサイトのセキュリティをちょっと上げてるので反映が少し遅れてしまいます。
やはりヘッドホンっていろいろ個性があるから面白いんだと思います。スピーカーと違って取り替えて楽しめるし何個もついつい買ってしまいます。
そういう点ではこうしていろいろメーカーが出てくるのはいいことです!
各所でレビューが読めるので、買わなくてもお腹いっぱいです(^^;。
いちいちはんだ付けしなくてもケーブルが換えられるのは、楽で良いですね(^^。
同じくDR150のレビューを掲載したahtohといいます。
実はかなり前からブログを閲覧させていただいていたのですが、これを機にコメントさせていただきました。
僕なんて足元にも及ばないすばらしいレビューですね(^∀^)ノ
DR150は本当にCPが高いですよね。
僕もかなり気に入ってしまいました。
これからも時々コメントさせていただきますので、
よろしくお願いします<(_ _)>
あたらしいメーカーの商品ということで音の印象を知りたい人も多いと思いますので、あちこちのブログでいろんなひとが自分の印象を書くというのも多面的なインプレになっていいかもしれませんね。