Music TO GO!

2011年01月05日

Pure Music Player Ver 1.7のFLAC対応

AmarraとかPure Music PlayerなどiTunesをフロントエンドに使うタイプのMacのプレーヤーは利便性が高いという利点はありますが、再生ファイル形式もiTunesに依存してしまうという欠点があります。その最たるものはFLAC対応です。
Amarraでは2.0でFLAC対応しましたが、これはiTunesライブラリとは別にAmarra独自のプレイリストを作って管理するというもので、あまり使い勝手が良くはありません。
Pure Music Playerは最新の1.7でFLAC対応を果たしました。これはiTunesライブラリでのFLACの再生を可能にするというスマートな方法を採用しています。その代わり、iTunesではもともとFLACをサポートしていないわけなので少しトリッキーな方法でこのFLAC対応を実現しています。

pm17.gif

Pure Music PlayerのFLAC対応の手順ですが、まずVersion 1.7にアップグレードしてください。またMemory Playモードでのみ使用できるので、Memory Playをオンにしておきます。
FLACファイルをiTunesライブラリに追加する方法ですが、新設のAdd FLAC ..というメニューを選ぶとウインドウが表示されます。この状態のまま、ファインダー上のFLACファイルをマウスでドラッグして「このウインドウに」ドロップしてください。(直にiTunesのウインドウでは従来どおり受けられません)
するとiTunesライブラリ上にFLACが現れます。後は他のフォーマット同様に再生ができるようになります。

これはもともとFLACファイルの存在しているフォルダ(コピー元フォルダ)にPure Music Bookmarkというフォルダ(マニュアルにはファイルと書いてますが)を作成して、中に転送した曲のAppleロスレス版をダミー?でコピーして実現しているようです。ただし、実際にAppleロスレスに変換されるというわけではなく、あくまで再生されるのはFLACファイルということです。iTunesライブラリに入れるための参照ファイルとしてAppleロスレス版を作成し、それがiTunes上で再生され参照先を見に行こうとするときにPure Music側でフックして同じ名前のFLACの方に切り替えるんでしょうね。よく分かりませんが、、
また上記ウインドウ上のチェックを外すとAppleロスレスに実際に変換します。この変換設定がウインドウの下半分にあります。

注意点ですが、このマニュアルの手順だけだと音が出ないことがあります。私もはじめつまづいてしまったんですが、FAQに解決法が載っていました。それはこのFLAC対応のためにはiTunesの環境設定->詳細で「iTunes Mediaフォルダを整理」と「ライブラリへの追加時にファイルをiTunes Mediaフォルダにコピーする」の二つのオプションを両方オフにしなければならないということです。

実際にやってみるとたしかにCDからEACでリッピングして作成したFLACはうまく再生できるようになります。タグ情報も見ることができます。ただしHDTracksのBand on the runなどハイサンプリングのダウンロード曲が再生できません。また、他もFLACでなくても自動サンプルレート切り替えがうまく働かないなどV1.7の動作自体が怪しい感じです。これはCAフォーラムなんかでも症状が報告されてますが、出ない人もいるのでなにか環境のせいかもしれません。(試したのはMac Airの10.6.5です)

なんとなく良さそうでいて微妙な感じですが、FLACメインで使う場合はやはりAyreWaveとか使ったほうが良さそうではありますね。

*上記不具合は1.72で解決されました(1/10)
posted by ささき at 22:05 | TrackBack(0) | __→ PCオーディオ・ソフト編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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