ポータブルアンプの定番のひとつ、Ray Samuels AudioのSR71がバランス対応として登場しました。
つまり、デュアルモノだったSR71Bがバランス対応になったので、デュアルモノx2、つまりクアッドモノとなっています。SR71というと9V電池二個で知られていますが、SR71Bは9V電池4個搭載だったらどうしようと思いましたが、充電池を搭載しているようです。一応14時間程度稼動できるということです。
作りは相変わらずすばらしい出来ですが、SR71Aで若干ワインがかっていた黒はきちんとした黒になったようです。
また、アンプが4個並列という関係上でとてもひらべったく思えます。ただし、平面サイズはほぼiPodと同じでSR71AよりもiPodとあわせたときの形はより安定しています。
Protectorと比べるとバランス入力に対応しているということと、このデュアルモノ対応が機能強化点となっています。それとゲインは左右独立になっていますので、注意が必要です。
とはいえ、ポータブルでのバランスソースもいまないので、SE(シングルエンド)入力から、とりあえずはいつものiModを聴いています。IEMはRSAバランス仕様にしたWhiplashのTWagケーブルとJH16です。つまりProtectorと前後は同じです。
バランスソースでないとあまりProtectorとの差はないかというとそうではなく、シングルエンド入力でもProtectorよりさらに立体的に広がる三次元的な音の広がりと奥行き感が得られます。音の力感があり、ダイナミックさが感じられます。堂々とした音、という感じでしょうか。小編成とか電子モノよりオーケストラなどのスケール感はなかなか圧巻という感じで、広がりのある空間表現がより自然で現実的に感じられます。やはりバランスにはこれにしかない世界というのがあると思いますね。またHeadFiでも書かれていますが、バーンインしていくと音の滑らかさがとてもよい感じに思えます。
ただこのレベルになると改造していてもiPodベースである限りソースがもの足らないのも事実かと思います。アンプの性能が高くなるにつれて、ソースの粗が目立つということでしょうか。特に最近はHM801やColorflyのような強力なDAC内蔵ハイエンドプレーヤーを聞いているのでそう思います。
いまのところバランス出力に対応しているポータブルDACというとiBassoのBoomslangくらいに思えるので、バランス入力を生かしていくと選択肢はとりあえずこれでいってみるかという気はします。というか、もう既にBoomslangとiHP140間の光ケーブルはsys-conceptに新型ケーブル仕様で作ってもらってます。Colorflyみたいに一体型で高性能のリグもあるときに、三段重ねもなんですが、、
Music TO GO!
2010年12月29日
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