Mac用のミュージックプレイヤーでAmarraとかPure Music以外と言うとCogとかPlayなどがありますが、そのPlayの作者が制作した新作ミュージックプレーヤーというのがこのAyreWaveです。
ホームページはこちらで、ダウンロードは無料ですがベータ版となります。Mac OS 10.5 以降対応とのこと。この記事で書いたバージョンは1.0b1です。
http://sbooth.org/AyreWave/
CAフォーラムではこちらにスレッドがあります。現在開催中のRMAFで公開されたようですね。
http://www.computeraudiophile.com/content/AyreWave-New-OSX-Audio-Player-Released-RMAF
*Wavelengthのブースでゴードンさんがカタログと一緒に配布していたようです。
見た目とてもシンプルですが内部処理を64bitで行い、いわゆるサンプリングレートの自動スイッチングも行えます。これはAmarraなどでやってる再生楽曲のサンプルレートに合わせてAudioMidiのレートを自動的に変更するものですね。右の図でAudioMidiの設定は自動でハイサンプリングファイルのサンプルレートに一致しています。
(iTunesでは立ち上げたときのAudioMidi設定に従います)
また右上のiTunesマークはiTunesの選択をプレイリストに読み込むボタンです。iTunesで曲を選択しておいてこのボタンを押すとAyreWaveのプレイリストに取り込まれます。
同様にMacOSマークはファインダーの選択をプレイリストに取り込み、ファイルマークはファイル(m3uプレイリスト)をプレイリストに読み込みます。プレイリストはm3u形式で保存できます。
対応フォーマットはWaveやAppleロスレスの他にFLACも対応しています。WaveやFLACではギャップレス再生にも対応しています。
またWavpackとかMusepackのようなオープンソースの高音質圧縮フォーマットに対応しているのも特徴です。
こちらはPreferenceです。自動サンプルレート変更(変換ではなくて上に書いたようにデータフォーマットとあわせる)のオプションとか、メモリーに読み込むオプションがあります。
また出力デバイスの排他制御もありますし、メモリー上にデータを展開して再生もできます。
シンプルですが音の良いプレイヤーのための機能はだいたい備えているようですね。
実際に音はかなり良いですね。iTunesよりもだいぶよく、かなりAmarraに迫る感じです。ヘルゲリエンのTake fiveのベースなんかは解像感もタイトさも良いです。ただAmarraに比べると細部の洗練さがもう少しにも思えますが、好みの問題もあるかもしれません。
Audiophilleoのビットパーフェクトテスターで試しましたが44/88/96の各テストファイルでビットパーフェクトはOKでした。
起動時にプレイリストの読み込みで数が多いと遅くなるとか、まだ使いにくい点もありますが、Macで無料の音の良いプレイヤーソフトを探している人にはお勧めです。
*10/20追記:AyreWaveが無料なのはベータのみで、来年有料の正式版が出るようです
Music TO GO!
2010年10月17日
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