Music TO GO!

2006年04月10日

TURBOケーブルとBlueDragon

TURBOケーブルとBlueDragonケーブルの比較試聴をしました。
TURBOケーブルはポケットドックをつけた状態で、前に書いたドックつきのBlueDragonとの比較です。
写真の左側がTURBOケーブルでBlueDragonと比較するとかなりスリムです。

turbo1.jpg

以下においてヘッドホンはES7でアンプはSuperMicro-IIIです。
両者は性能差というのもあるかもしれませんがそれほどは大きくなく、それよりもファーストインプレのときに書いたようにキャラクターの差という方がいいような気がします。
BlueDragonと比べた場合にTURBOケーブルはまず低音の量感が少なく軽く聴こえますが、下はわりと沈むので中高域寄りというよりは全体にはTURBOケーブルの方が周波数バランスはよく聞こえます。ES7の低音が強調されているということを考慮にいれても低音もそれなりに出ます。
また比較するとTURBOケーブルは明るく軽めでワイド感があります。対してBlueDragonはダークで重めに聴こえます(比較的という話です)。また少しだけTURBOケーブルの方が音の立ち上がりは鋭い感じです。

TURBOケーブルはウッドベースなどジャズや器楽曲などアコースティックなものでは演奏がよりリアルに感じられます。清涼で気持ちよく、高域もきれいでヴァイオリンはBlueDragonより美しくスムーズに聴こえます。上もやや伸びる感じがします。
ロックやエレクトロニカなどはBlueDragonが良いかもしれません。とくにヘヴィーなロックは重厚でかつ音数も多いのでかっこよく聴こえます。TURBOケーブルはそうした曲ではやや物足りなく思えます。

全体的なクリアな抜けのよさは少しですがBlueDragonが勝るように思えます。抜けとか音数はBlueDragonの方が良いように思えても特にアコースティック楽器の音の響きや胴鳴りはTURBOケーブルの方がよく解像されているように聴こえるのは不思議ですが、TURBOケーブルの方が高域の特性が良さそうなので倍音成分かなんかの関係かもしれません。
ただしテストしたシステム全体で"Dead Silent"というほど静かではないのでこの辺は話半分ということにしたほうがよいかもしれません。

比較したときのこの二者の関係はなにかに似てるなと思いましたが、ふと気が付きました。ケーブルじゃないけどオーテクのW5000とL3000の差に似ている気がします。やや誇張した言い方ですが、分かりやすく言うとケーブルの差し替えでES7がL3000っぽく聴こえたりW5000っぽく聴こえたりするという感じです。
ですので、この二者の違いは性能というよりもキャラクターの違いといえます。

こうしてケーブルをある意味でイコライザー代わりにするというのは普通のオーディオでも良くあります。
ただしそれはシステムのセッティングをするときにやることでしょうけど、いちいち聴く音にあわせて抜き差しするということはあまり無いと思います。ポータブルだとケーブルを二本もっても苦になりませんので、音楽にあわせてケーブルを変えるなんてある意味すごいかもしれません。
posted by ささき at 20:36| Comment(4) | TrackBack(0) | __→ ケーブル関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ささき様、はじめまして。 

いつも参考に見させて頂いています。
このサイトを通して海外のガレージ系のヘッドホンアンプに興味を持ち、まず手始めにとPortaphile X(Black Gate)を購入しました。iPodとPortaphileの接続にはAudioLineOutのThe Bling Bling Dockを使用していますが、K701で聴いていると銀線のしっかりとした音が顕著になってしまい、高域も若干シャリつくような感じを受けました。
そこで、もう少し柔かい音を求めて銅線のmini-Dockケーブルを探していたところMoon AudioのBlack Dragonを見付けましたので早速オーダーすることにしました。

まずDrewさんにPayPalの確認のメールを送ったところ、Silver DragonでもDockケーブルが作れると写真付きでメールが返ってきました。しかも、今までのSendstation Pocket DockだけでなくAudioLineOutのKenさんが使っているラインアウトのみのドックでも作れるとのことでした。
正直、悩みましたが今回は銀を諦めて銅にしました。
先ほどオーダーしたばっかりですが到着が楽しみです。

長文、駄文で申し訳ありません。
Posted by nori at 2006年09月17日 02:49
Drewさんのところでもドックを変えるんですね。この辺もまた選択が増えてよいことです。
Posted by ささき at 2006年09月17日 23:45
noriさんこんにちは。

TURBODOCK+ケーブル(好きなもの)の方が遊べる気がします。
だから私はTURBODOCKを注文してみました。

私は手始めにGo-Viveを注文して見ましたがPortaphile X3はいかかですか?
Portaphileをお持ちの方が少ないので気になります。次のステップとしてV2あたりが
良いかなとも思っていますしね。
X3はオプションは付けれられましたか?
私も最初はPortaphile X3と迷っていたので大変興味がありまして。
質問ばっかりでスミマセンです。

発注したケーブルが相性の良い物だといいですね(*^_^*)
ちなみに私のGo-Vibeはまだ届いていませんです。
Posted by けん at 2006年09月18日 19:12
けんさん、はじめまして。

私もTURBOさんとかRnBさんのケーブルも迷いました。
けどなんかBlackDragonとうネーミングに魅かれてしまい…笑。
次回はTURBOさんも考慮にいれようかなと思ってます。

Portaphile X3持ってる人少ないですよね。
買ってみた感想ですが、大変満足しています。
今まではDr.HEAD HiFiを使用していましたが、音としては確実にPortaphileの方が良いです。味付けは結構くっきりでしっかりとした音で華やかさがあります。
スピード感のある音楽に向いていると思います。
オプションですがかなり細かく設定できます。
私は1500uFのBlackGate Capsを追加していますが、音場感が広がり効果は大きいと思います。

Go-Vibeも評判は結構良いみたいで到着が楽しみですね♪
次のステップはPortaphileの後継のShohinかSR-71ですね!!!
Posted by nori at 2006年09月18日 23:32
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック