Music TO GO!

2010年07月12日

Shure SE535、発表会とインプレッション

SE535V_Bronze_Amp_iPod.jpg     SE535V_iPod_onwhiteLR.jpg 

今日はShure Japanさんの新製品発表会に参加してきました。
まず発表会の場所に驚きます。表参道の裏道で地図を表示させたiPhone片手にウロウロしましたが、青山のCOPON NORPというおしゃれなイベントスペースが会場です。ダイニングバーがあってドリンクやサンドイッチのサービスもあります。ちょっとオーディオの発表会とは思えない雰囲気です。

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今日の発表会の目玉はしばらくフラグシップだったSE530がいよいよ刷新されて新型SE535が出ると言うことです。CESでお目見えしてたものですね。
また中級機のSE425も発表されています。SE115はカラバリがクリアが増えて、SE115mという携帯電話向けモデルが出ます。(以下プレス用画像です)

SE535V_Straight_onblackLR.jpg     SE535CL_Straight_onblackLR.jpg
左:SE535(ブロンズ)、右:SE535(クリア)

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SE535とパッケージ内容

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左:SE425(シルバー)、右:SE425(クリア)

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SE115m(携帯用マイクとリモコンつき)

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SE115の新色(クリア)

ちょっと脱線しますが、このブログも元々は携帯プレーヤー(URLになってる当時のVAIO Pocket)でShureのIEM(E2cとかE3c)を使って、日々外で楽しむ好きな音楽を紹介するというコンセプトでスタートしたものでした。
いろいろあって今はなんだかいろいろやってますがそれはともかく、つまりはShureってずいぶん前からER-4なんかとならんでこの分野のパイオニアでした。当時はShureの音の良さって画期的でしたが、それはプロ用のインイヤーモニター(IEM)をコンシューマーでも売るという点も大きかった訳です。
今回のプレゼンもその辺を踏まえた会社紹介は世界ではじめてIEMを開発してコンシューマ用に流通させたという点を強調していました。

その当時を知ってる人はShureのイヤホンってE5cとかcが末尾についてたのを覚えていると思いますが、これはプロ用とは別なコンシューマー用の流通経路という意味です。
今回のポイントのひとつはプロとコンシューマーの二本立てではなく、販売ルートのみならず製品開発も統合して行くということのようです。

まず販売ルートを刷新して、コンシューマーには七月から代理店を完実電機さんにするということです。もともと完実電機さんはShureのアナログカートリッジはやっていたようですが、ヘッドホンやイヤホンもやるということです。完実電機さんは大手なので一層の販売力強化がはかれるでしょう。

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製品開発的には従来のコンシューマールートだったSEのラインとプロルートだったSCLラインを統合させるなどです。SE535ならSE530とSCL-5のクラスを一本化させたものと言うことです。

また派手な外観ではなくプロ仕様のシックな外観デザインを基調にする反面で、パッケージに商品説明を書いて売りやすくするなどの工夫をするということです。

*新製品の特徴

新製品の特徴ですが、まずケーブルが着脱式になっています。メモリーワイヤーはワイヤーフォームフィットという新機構になっています。ケーブル自体もケブラーによる強化ケーブルです。これらはまず断線に対する配慮でしょうが、もちろんケーブル交換することもできます。
Shureとしてはマイク付きの携帯用のケーブルを出すようですが、やはりHeadFi筋の人間としては高音質のリケーブルが欲しいところです。
そこでプラグの入手しやすさを香港からきたマネージャーのチャンさんに聞いてみたら、generic(一般品)であってproprietary(独自規格)ではないということでした。MMCXというやつのようです。

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またもう一つポイントとしてプラグのところが回転するようになっています。これはあとでも書きますが、耳の後ろに回すshure巻した時に回転式のロックでテンションが変えられるのでやりやすいと言うことです。
いまは一般的だけど、耳の後ろに回すのは当時は独特だったのでShureのトレードマークでした。ミュージシャンがケーブルを目立たなくするためにするものですが、タッチノイズを減らすというので一般にも広がりました。
ちなみに「Shure巻き」って私が始めにこのブログに書いたような気がします。あんまり表現が思いつかなかったんで、ぐるっと巻くんでそう書いたような覚えが。。

そしてドライバーですが、SE530とSE535のドライバーは違うということです。まず高域特性を改良していると言うことです。ここはShureでは高域がちょっと丸めでしたから、そこへの改良と言うことでしょう。また全体的にバランス重視の音にしてフラットになるようにしたようです。

クロスオーバーは他社では外注したりするところもあるが、Shureは自社デザインで、より小さいものにしたということです。またノズルの位置と角度の最適化を行っているとのこと。
この辺は実際に音を聴いたほうがよいでしょう。

*インプレッション

では実際に音を聴いたコメントですが、試聴機のSE535と比較にSE530も貸してもらいました。また試聴用にサンプル品をもらったので帰りにiPhone4やHM801でも聴いてみました。

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ケーブルはやや太めでE2cをちょっと思わせます。従来のこうしたタイプのものは耳にかけるところはメモリーワイヤー(耳にまるく絡める針金)が入ってるんですが、この新型ケーブルではワイヤーフォームフィットという機構(というかメモリーケーブルカバーみたいなもの)でよりしなやかでスムーズにケーブルを曲げられます。耳の後ろに回すShure巻きをするときには回転するプラグ部分がうまく動いてとても楽です。
Shureのブラックフォームチップの良さもあって快適性は高いように思えます。だれでも無理なくぴったりフィットできそうです。あのE2cとかE5cで巻き方に悩んだのはいまは昔です。(E3cはストレートでも使えました)


SE535はさすがにトップモデルらしい高い音の再現力を感じます。上から下まできれいに伸びてスムーズです。
立体感や音の広がりもiPhone単体でも申し分ないですね。HM801だといっそう際立ちます。音の細かさの抽出もよく声の肉質感を感じさせます。低域もたっぷり充実して高域のシャープさとうまく対比されています。
この高域の伸びきり感にいままでのShureと違うものを感じます。

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左画像は上がSE535、右画像は左側がSE535

実際に530と535を比べて聴くとかなり音が違うのが分かります。
やはり高域が伸びるのは特徴的です。530の高音は綺麗ですが鈍く丸っこい感じですが、535はさらにシャープで芯があります。
反面で低域は530より抑えめで、530のように不自然に張り出した感がなく、バランスが良いというのもうなずけます。530に変えると重心がずいぶん下がるように感じて、低域過剰と感じます。
535は530と比べると低域は抑えられているように思えますが、比較なしで535だけ聴くとむしろたっぷりと低音も出ていて深みもあります。

また、535は全体的に530よりもより洗練されていると感じます。
たぶんクロスオーバーもよくて、530より全体的に少しクリアですっきりスムーズに感じます。ここは音のバランスをフラット調にしたのとうまくあいまってます。

全体により洗練された感がありますが、バランスが変わったことで曲によっては530とは好みの差が出るかもしれません。ただし別のメーカーの音ではなく、音の色はShureのもので、高い方がよりシャープになり、低域の強調が抑えられたということです。
逆にいうと530持ってる人はこれも追加で買いたくなるかもしれません。

下記はモデルさんが装着したところです。耳のアップのほうがイヤホンが見えやすいという意見は却下します(笑)。

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SE425の基本的な考え方は535と同じなんで省きますが、SE115mについてちょっと触れておきます。
これは携帯用マイク付きのリモコン対応です。つまりiPhone対応というわけです。Shureはマイクのメーカーなので内蔵マイクの品質には自信があるとのことで、マイク穴は見えないんですが内蔵をしてます。

**

今回のポイントはプロ製品とコンシューマー製品を共通化して合理的に商品展開を図るというところにあるように思えました。音のフラット傾向の変更もそうしたプロとコンシューマーの融合戦略の一環に思えます。始めに書いたようにプロの品質をコンシューマーに提供するというのがShureらしくもあります。
価格は代理店さんか販売店さんから発表されるということです。フジヤさんではさっそく試聴機を店頭に出しているようですね。

ぜひ、この新しいShureの音に触れてみてください。
posted by ささき at 22:16 | TrackBack(0) | __→ Shure イヤフォン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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