限定という言葉に弱いわたしは結局クリムゾンと戸川純の再発を買ってしまいました。
戸川純はベスト盤的な「東京の野蛮」を買いました。これはリマスタリングで音質もかなりよいです。ただゲルニカはリマスタリングしてもしなくてもかわんないような気がしますがね(笑)
「東京の野蛮」はなかなか選曲もよくて「蛹化の女」のノーマル版とパンク版(ライブ版)が並べて入っているところなんか泣かせてくれます。あとは「電車でGO」の戸川バージョンもいれてあれば完全でしたが、この辺がLP時代の45分の壁ですね。
「電車でGO」というとゲームしか思い浮かばない人が多いと思いますが、もともと「電車でGO」はハルメンズの代表曲のひとつで戸川純もライブでカバーしてます。「レーダーマン」や「パノラマアワー」もそうですが、こうしてみるとやはり戸川純も音的にはハルメンズからの流れを汲んでいることを思わせてくれます。
「東京の野蛮」は発売時にベスト収録だけでなくリミックスしているので今聴いてもあまり古さを感じませんが、その底流が80年くらいのハルメンズから流れているというのはまた驚きです。だてに「ニューウエーブ」といっていたわけではありませんね。
ただ逆に戸川純的な歌詞の世界は今聴いてみるとややインパクトは薄い感じがします。これは当時と違っていまはサブカルが堂々と表に出てきているということもあるでしょう。
クリムゾンは「クリムゾンキングの宮殿」のファイナルバージョンを買ってしまいました。これは新たに解禁されたというマスターテープからのリマスタリングということで劇的に音質が向上しています。最新の録音に比べると当時の限界を感じますが、音のクリアさは店頭の試聴機のヘッドホンでも分かりますし、HDCDです。ただ紙ジャケでも3回目の再発ということでどのバージョンからHDCDになったのかは分かりません。
情報量が格段に多くて細かいアレンジがよく聴こえるので、曲の表情がよくつかめます。やはりかなり細かく精巧に作り上げています。なんだかメロトロンの音がアネクドテンより良いような気がしてきました(笑)
個人的には「RED」もこのくらい高音質でリマスターしてほしいものです。
ここ数年でデジタル技術もかなり進歩したのでしょう。この二枚ともこれだけ音がよいと昔の曲というより、妙に同時代性を感じてしまいますね。
それが違和感ないほど音楽性も先進的であったともいえるかもしれません。
Music TO GO!
2006年03月22日
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戸川純は確かにおっしゃるように”サブカルが堂々と、、、”なので今聞くとインパクトが少ないかもしれませんね。
メロトロン、あぁ〜なんてプログレな香り。(笑)アネクドテンは新宿のプログレ館で見つけて結構聴いてました。