Music TO GO!

2010年05月14日

Audeze LCD-2 到着

以前こちらの記事に書いた平面駆動方式(Planar)のヘッドホン、LCD-1の新型というか正式版がようやく登場しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/category/6961941-1.html
LCD-2です。

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Audezeは大型の平面型のPAシステムを製作する会社が、ヘッドホン分野に進出するために製作したものです。オーディオファイル向けというだけでなくプロ用のモニターも意識したもののようです。
http://www.audeze.com/

以前は既製品を流用するだけだったハウジングやケースも立派なものになりました。以前のものは装着感が難点だっただけにこれは良いポイントです。カリビアンローズウッドのハウジングとラムスキンイヤパッドを使用しています。米国ではメンテ用のオイルも入っているようですが、日本には通関の関係から送ってないそうです。

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今流行のようにドライバーはかなり傾けてマウントされるようになっています。
装着してみると側圧がやや強めということもあってかなりぴったりします。ただプラグが交換式なのはよいんですが、首を振るとプラグがややあたるのはなんとも。ケーブルはLCD-1ではマイクケーブルだったんですが、LCD-2ではスピーカーケーブルになっています。テストトラックでたしかめるとL Rが逆なのが海外製らしいご愛嬌です(写真では見映えのために揃えています)。

LCD1とはドライバーが進歩していてさらに薄くなっているようです。また振幅幅はLCD2の2mmに対して2.5mmあり、振動板の面積も広いと言うことでより大きく空気を動かせます。
価格も$945と堂々たるハイエンドクラスです。LCD1からのアップグレードは$600でうれしいことに送り返す必要はありません。

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音はニュートラル・フラットでスタジオ使用を考慮しているというのも分かります。ただしドライになりすぎず、音に適度な潤いがあるのは木製ハウジングのゆえでしょうか。ヴォーカルも気持ちよく聴こえます。
音の速さ、切れの良さは健在で、しゃきしゃきとした楽器の音鳴りは気持ちがよいんですが、同時に自然さも兼ね備えています。精細なヴァイオリンの音はSTAXを思わせます。ただSTAXと違ってアンプが選べるのはよいですね。
また音の立体感もかなりあります。明瞭感の高さとともにかなりひとつひとつの音は際立ちます。

また低域性能に凄さを感じます。
どう凄いかというと、ボンボン言うような量感が凄いのではなく、超低域までフラットに伸びてます。40hzくらいまで平坦か、なだらかに落ちていて、30hzくらいからやっと急に落ちる位です。これは脅威的です。
こんな感じで超フラットです。
http://www.audeze.com/2010/05/lcd-2-frequency-response/

HD800などと比べて際立つのは音の重み・厚みですね。これがどこから来るのかはわかりませんが・・
これもぜひバランス化してみたいですね。
posted by ささき at 00:17 | TrackBack(0) | __→ Audeze LCD-1,2 平面ドライバ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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