フォステクスがiPod/iPhoneをプレーヤーとして使える、DACとアンプが一体になったポータブル製品を開発中です!
わたしも長いことこのポータブルアンプの世界に居ますが、これはいままでの新製品とは異なる驚きがあります。
DACとアンプの一体型モデルというとポータブルプレーヤー単体ではなしえない高性能のDACを内蔵して、高性能アンプとともに高品質な音を提供します。いままではiHP140を使ったiBasso D10とかHeadroom micro portableとかありましたが、このフォステクスのアンプは根本的に異なります。まずこのCG画像をご覧ください。(画像は承諾を得て使用しています)
驚くことに従来の積み重ね方式を根本的に覆す、iPod/iPhoneをはめ込むことで合体でき、ケースとして一体化します。つまりケーブルレスです。iPhoneとiPodのサイズ差は側面のつまみで調整してフィットできます。
またなんとiPod/iPhoneからはiTransportのようにデジタル出力を取り出すことができます。これはAppleの認証取得を行っているそうです。
つまりiPod/iPhoneからデジタル出力を取り出して内蔵の高性能DACで高品質のアナログ出力を取り出し、それをヘッドホンアンプで増幅してヘッドホンを鳴らします。さらに光デジタル出力も備えて、システム的な発展性もあります。
まさに夢に描いたのが出てきたような製品ですが、現状は製品化を目指したコンセプトモデルという段階で、製品化までは形状も含め仕様変更もありえるということです。
わたしはこれでポータブルオーディオがいよいよ「第二世代」に入ったことを感じます。
いままでポータブルヘッドホンアンプは個人やガレージメーカーの手で発展してきましたが、手作りではやはりいろいろ限界があります。たとえばAppleとの認証(MFI)取得やこうした凝ったシャーシの設計などはなかなか難しいでしょう。
こうして力を持ったメーカーが参入することで壁を破って進化することができます。QCでも製品として安心できますね。
フォステクス・カンパニー(フォスター電機)というと一般にはスピーカーやヘッドホンのメーカーとして知られていますが、プロオーディオの分野でも録音機器に長い経験を持っていて電子機器の設計能力にも長けています。これは最近のHP-A7でも分かります。
ヘッドホン祭にモックアップが展示されるということですので、ぜひみなさんご来場して確認ください。
PS.
(発売情報等はフジヤさんのブログにも掲載されています)
こちらにフォステクスさんのインタビュー動画がアップされています。
http://www.youtube.com/user/FUJIYAllAVIC#p/u/12/5-4KZGFvSAw
発売時期は10月末(秋のヘッドホン祭あたり)から年末ということです。楽しみですね!
Music TO GO!
2010年05月01日
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