おなじみサミュエルズさんの新作にしてポータブルのバランスアンプであるProtectorが到着しました。
ただしバランス駆動のアンプのために専用のコネクタが必要になります。RSAは写真のような4ピンのコネクタを採用しています。わたしはWiplash AudioにIEM用のバランス対応ケーブルを頼んでいますが、まだ届いていないのでしばらくはシングルエンド(普通のアンバランス)で使用することになります。
前にも書きましたが、フルサイズのバランス駆動アンプの場合はHeadroomのBlock headという唯一の手本があったのでキャノンXLRx2がデファクトスタンダードになって各社はそれにならってやってきたわけです。(Bock headはスピーカーのBTL駆動のようにアンプ二個を結合したものだったので二股のケーブルが必要でした)
ただポータブルの場合はそうしたものがないので、ほおっておくと無秩序状態になってしまいます。
人気のRSAの新作ということでProtectorは数も出ると思いますし、ProtectorがBlock headのような役割を果たしこのコネクターが世界標準になればよいのではないかと思います。今後は続く人たちはぜひこれを採用してほしいですね。
そうすることでいろんなアンプを使えますのでユーザーも便利になると思います。標準がなくて困るのはユーザーですからね。
カメラでいうとマウントを統一してほしいということですね。
Protectorは前面に4ピンバランスと普通のミニプラグがあり、どちらでもヘッドホンにつなげます。背面にはゲインと入力プラグがあります。
ProtectorについてはこちらのHead Fiフォーラムで販売受付をしています。
http://www.head-fi.org/forums/f38/first-balanced-ultra-portable-headphone-amp-world-460603/
ここのポストで特に販売方法について書かれています。ただしここでの価格はHeadfierの予約特典価格です。
http://www.head-fi.org/forums/6449067-post637.html
ProtectorとSR-71A
箱を開けてまずおもったのは「小さっ」ということです。バランスというとアンプのサイズも大きいかと思ってましたが意外と小さいですね。SR-71よりはP-51に近いくらいです。コンパクトで小さすぎず、大きすぎず、このくらいが適当かもしれません。電池は充電式です。
バランスといっても入力はiPodなどなので当然アンバランスです。そこでフェーズスプリッタを使用してボリュームの後でバランスにしています。
Protectorは4ピンバランスだけでなく、通常のミニプラグも付いています。音はバランスケーブルがいまないので、ミニプラグにUE18を挿して聴いています。
RSAはハウスサウンドの代名詞というくらいサミュエルズさんの音というのがあって、SR-71に代表される古きよきオーディオのような音楽性あふれる音が楽しめますが、Protectorもやはりそうしたハウスサウンドを継承しています。P-51とSR-71Aを混ぜたどこか、という感じではありますね。
特にUE18のようなタイプとの組み合わせでは、音性能と音楽性を高いところで両立できます。この辺はさすがですね、バランスという前にアンプとしてよくできています。ポータブルでのバランスという奇をてらっただけではないわけです。
全体的な音のレベルも非常に高いのですが、シングルエンド比較ではまったくバーンインしてない状態だと、長らく使い倒しているSR-71Aよりやや眠いところはあるように思います。
この辺はProtectorがバランス化で本領を発揮したときにまたどう変わるかは楽しみです。
Music TO GO!
2010年03月14日
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