Hifiman HM-801も国内販売されてなかなか好調のようです。
HM-801の特徴のひとつはアンプをモジュール式に取り替えられるという方式です。もともとPCM1704を使ったソース部分は優秀なだけにアンプを取り替えることでさまざまな個性をひとつのユニットで楽しむことができます。
そこでいよいよ待望の新アンプモジュールが登場します。
http://www.head-fi.org/forums/f87/ganqi-amp-module-earphones-game-card-475671/
このモジュールをHead-Directからサンプル品として送ってもらいました。新アンプモジュール(GAME)はIEM(イヤホン)のために設計されたもので、モジュールは634x2と627x2の構成です。またゲインも低く設定されています。
上の写真で右はオリジナルモジュール(ST)です。なお新基盤に書かれている"Wu Bing"とはHM-801の開発コード名です。ちなみにWu Bingとは(わたしは知らないんですけど)マージャンのパイのひとつ「うーぴん」だそうです。
取り付けは下記ページにありますが、背面のGanQi Bayというアンプハッチを開けます。
http://www.head-fi.org/forums/5676654-post1.html
取り付けはとても簡単です。はじめから取り外しを念頭に設計されているようです。そのためアンプはラッチで押さえてあるだけなので力を入れすぎないように、軽くラッチを外側に押すだけでポップアップしてきます。
ただ乾燥シーズンなので作業の前になにか金属にタッチして静電気を逃がしておくと良いですね。
はじめUE18につけて試してみました。UE18はUE11より改善されたとはいえ低インピーダンスのせいか、やや甘さがあります。しかしこの新モジュールで使用すると、明瞭感と解像感がぐっと改善されます。UE18のよさの精細感がPCM1704によって存分に引き出され、精緻で広がりのある空間の迫力に圧倒されます。
またゲインが低くなっているせいか、ボリュームの余地も広くなりよりボリュームコントロールがしやすくなっています。背景ノイズはまったくといってよいほど感じられません。漆黒です。
JH13とHifiman 801の相性はもともと良かったのですが、さらによくなって驚きました。ぱっと聴くとまるで極上の銀線にリケーブルしたかのように晴れ上がっています。楽器やボーカルの生々しさは格別です。
ただしEdition8に使ってみると明瞭感はありますが、少し力が抜けた感じになります。これはオリジナルのモジュールの方が良いですね。やはり新モジュールはIEMに使って威力を発揮するものと言えそうです。また全体の音調はあまり変わりませんが、音がやや腰高になり厚み表現も少し異なるので音の好みもあるかもしれません。この辺はやはり両方そろえて変えて楽しむというのが良いと思います。
低インピーダンス、高感度のイヤホンとHifiman801を組み合わせて考えている方にはぜひお勧めです。
この新モジュールについては今月後半に国内発売されるということです。価格は下記の国内代理店のサードウェーブさんのサイトによると17900円と言うことです。
http://www.twctokyo.co.jp/hifiman/HiFiMAN.html
近いうちに入荷すると思いますので、フジヤさんブログとかサードウェーブさんのニュースをチェックしていてください。
Music TO GO!
2010年03月09日
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