Music TO GO!

2010年01月18日

連弾レボリューション - ジュメル

この週末タワレコでピアノ連弾デュオのジュメルのミニコンサートを見てきました。ジュメルというのは双子の意味なんだそうですが、ジャケットをみての通り、一卵性双生児の姉妹による連弾デュオです。
この一卵性の双子による連弾ってまさにぴったりの素材で、まるであのマナカナの息のあったハモりの感じでピアノ弾いてるようです。(マナカナも題名のない音楽会に出てましたが)
一音目からぴったり合うのってどういうはいり方なんだって思いますね。

新人アーチストだとクロスオーバー的なオリジナル曲やポップのカバー曲なんかが選ばれることも多いと思いますが、ジュメルの曲は全てもとからあったクラシックの連弾のための曲です。
結婚行進曲の連弾も珍しいですけど、奇をてらったわけではなく、もともとメンデルスゾーン自身が書いた連弾のためのスコアだそうです。東風も坂本龍一自身が書いていたものとのこと。
双子による連弾という新奇さを求めたわけではなく、きわめてストレートにその良さを訴求しています。

一台なのにアンサンブルみたいにも感じられますが、むしろ一台のピアノからこんなに重厚で豊かな響きが出るって言う新鮮な驚きがあります。一人のピアニストが出せる音の2倍の音の数が一台のピアノの中で共鳴してより複雑な音をかもし出しているんでしょうか。二人で二台のピアノをひいてもこういう音は出ないと思います。
キャッチフレーズは1+1=10という二進数みたいなものですけど、まさにいい得て妙という感じです。
ジュメルはレフレールなどの連弾のかっこよさとはまた違った音の魅力がありますね。


posted by ささき at 00:03 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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