しばらく前にCecil Corbel(セシル・コルベル)のSong Book2を紹介しました。こちらの記事です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/112493158.html
このときにSong Book1も購入しようとしたんですが、入手困難でした。
海外のサイトでもなかったのでもう絶版かとおもってたんですが、この週末タワーレコードに行ってみたところ多数入荷しているのを見つけました。
これは理由があきらかなんですが、宮ア駿が企画・脚本を担当する今年のジブリアニメ「借り暮らしのアルエッティ」の主題歌にこのセシル・コルベルが抜擢されているからです。セシル・コルベルって知ってる人は知ってるけれども、エンヤとかケルティックウーマンのように一般的とはとても言えないのでちょっと驚きです。
借り暮らしのアルエッティの公式ページはこちらです。「床下の小人たち」が原作となっています。
http://www.karigurashi.jp/index.html
主題歌はiTunesで配信されています。
http://itunes.apple.com/jp/album/arriettys-song-single/id344062057
これさっそくダウンロードしてみましたが、日本語で歌っているのでこれもびっくりします。はじめブルトン語で歌っているのかと思ってしまいました(^^
あわせてこちらのリンクでベスト盤もiTunesで発売されているので試聴はそちらでどうぞ。
http://itunes.apple.com/jp/album/the-cecile-corbel-collection/id322956517
セシル・コルベルはトラッドと言ってもポップ色が強いので、とても聴きやすいと思います。独特の甘い声も特徴的ですね。1曲目のMaryとか6曲目のSans Faire un Bruitなんかがおすすめです。
これでワールド系の音楽に興味を持ったら、下記のリンクのPikonosvenieもチェックしてみてください。セシル・コルベルも参加しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/112958381.html
実はもう一つ驚いてるのが、今年のNHK大河ドラマの「龍馬伝」の主題歌なんですが、これを歌ってるのがなんとあのデッドカンダンスのLisa Gerrard(リサジェラルド)です。これも発表されたときに驚いたんでtwitterには書いてたんですが、「坂の上の雲」のサラブライトマンはともかく、ゴシックレーベル始祖である4ADの顔とも言えるリサジェラルドがNHKのドラマ主題歌を歌うというのはちょっと考えられませんでした。
曲もなかなか壮大で良いものですが、作曲は佐藤直紀というサントラ作家が担当しています。ただ実際に聞いてみると随所でリサジェラルドがアレンジしたと思われるところがあるように思えます。
彼女は近年映画のサントラを多く手がけていて、おそらくはデッドカンダンスの筋よりは「グラディエーター」のサントラあたりから感化されたとは思いますが、リサジェラルドを作曲でなくヴォーカルで使うという配材には拍手したくなりますね。
Dead Can Danceの代表的なアルバムで、高音質リマスター盤で知られるあのMobile Fidelity社がオーディオファイル向けとしてリマスターしたのがこちらの"The Serpent’s Egg"(リマスター)です。
http://itunes.apple.com/jp/album/id277714337
冒頭曲のヴォーカルを聴くだけでリサジェラルドの持ち味の雰囲気が伝わってくるでしょう。下記Amazonリンクは彼女がソロになってからのベスト盤です。
リサジェラルドもセシルコルベルもかなりマニアックなところの人たちなのに、宮崎アニメとかNHK大河ドラマとか、こうメジャーなところにぽんと出てくるのはちょっと意外に思えました。
Music TO GO!
2010年01月17日
この記事へのトラックバック