今年のヘッドホン祭りでJabenのブースは盛況でしたが、そのGo-Vibeの新製品はスリム機のPPKと高性能モデルのSharpsでした。
そのSharpsを評価用に一台置いていってくれたので、レポートします。
PPKというネーミングもそうですがGo-Vibeは銃器の名前から来ているようですね。Sharpsという名称はこのシャープス・ライフルから来ていると思います。
http://en.wikipedia.org/wiki/Sharps_rifle
Sharpsというのは人の名前ですが、その語感の通りにかなりシャープなアンプに仕上がっています。
仕上げは手作り感がありますが、わりとがっしりしたアンプです。見た目と9V二個並列という電池構成でSR71を連想させるSharpsですが、音はSR71とは異なったものになっています。
Sharpsは透明感が高く、音が速くてスピード感があります。音の広がりも印象的で二次元的に広くやや平面的なSR71と異なり、より奥行きや立体感を感じさせます。定位もピンポイントで切れも良くまさにシャープです。
低域も十分出るけれども大きく誇張されてない感じですね。ヴォーカルの甘さは控えめですが解像力があるのでリアルです。
iModからT51のラインアウトにすると一層切れの良さとクリアさが引き立ち適度に厚みが加わるのが良い感じです。HeadFiではなつかしのRnBケーブルを使ってみました。
SR71Aのような音楽的でウォームさを感じるものとは違い、着色や脚色はあまりありません。渋さとか味を感じるSR71とは異なり、若くてスピードがありダイナミックという感じです。
クリアで高性能なものが欲しけれども、あまり色付のないものが欲しい人向きで、わりとジャンルを選びませんがロックなんかに向いていると思います。
Music TO GO!
2009年11月05日
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