Music TO GO!

2009年09月05日

IFAでのベイヤー新フラッグシップ、T1

昨日からIFAが始まり、先日発表されたベイヤーの新フラッグシップであるT1のインプレが早速HeadFiに載っていました。

http://www.head-fi.org/forums/f4/beyerdynamic-launch-new-top-headphone-ifa-440799/index15.html

まずベイヤーT1についてですが、こちらにプレスリリースがあります。
890ユーロという価格が示すようにHD800やEdition8のような最近の高性能機に匹敵する堂々たるフラッグシップ機です。たただ890はVAT(消費税)込みのようです。
Tという意味の示すところはTeslaという磁束密度を示す記号を意味しているようです。これはT1の特徴としてマグネットとコイルの関係を見直した新設計のドライバー設計により従来の倍(従来比?)の1.2Teslaという強力な磁束密度を得て、それにより能率を大きく(+7dB)向上しています。
T1のミソはその能率の高さに600オームという高いインピーダンスを組み合わせていることです。つまりインピーダンスが高いのにもかかわらず能率を高めているので、歪み感の少なさと鳴らしやすさを両立させているというわけです。

それとイヤーカップの形状をカーブさせることでHD800やEd8のようにドライバーの耳に当たる位置を傾けて、音の立体感を改善させているようです。またケーブルも工夫があり、二対のケーブル(計6本)を組み合わせることでクロストークなどを改善させているということです。

http://www.head-fi.org/forums/5986584-post214.html

そのT1ですがIFAに行ってきた人の話によるとベイヤーのヘッドホンアンプであるA1につけてデモしてあったということで、能率的にはDT880とDT770(600ohm)の中間ということです。
低域はスローということですが、ベイヤーらしいと言っています。中域はまあまあ良くちょっとオーテクのような感じがあるということですが、この辺はちょっと分からないということ。
良いのは高域再現性がとても優れているということでこの人はHD800での不満がなくなっているということです。きつくなくそれでいて解像力もありクリアであると、金属はたしかに金属らしく鳴るけどきついわけではなく、柔らかさが必要なときは柔らかく鳴るというようですね。
音場は広く感じないということですが、この人は一般に傾けたドライバー系があまり好きではないようです。
全体にそれほどはすごい思わなかったけれどもHD800ほどがっかりはしなかった、ベイヤーらしくもあり、他のヘッドホン同様に良いところも悪いところもある、とこの人は書いてますね。一般に日本でもHD800の好き嫌いはありますが、この方はHD800はいいと思うけどあまり好きではないという感じのようです。
後でフォローがあって、全体的な音質のレベルとしては他のベイヤーのこれまでのトップクラスよりは高く、HD800のレベルに近いと書いてます。

こちらに写真のリンクがありました。質感はとても高いようです。またドライバーの配置もよく分かります。
http://www.head-fi.org/forums/5986799-post225.html

また明日聴いてきてDT880などと比べてみると書いてますので、ちょっと楽しみですね。

わたしもそんなにベイヤーは知りませんけど、ベイヤーの音をとっても洗練させたという感じでしょうか。どうでもいいけど、うちのブログも何年もやってきてますがもしかするとベイヤーの記事書いたのこれがはじめてかも。HeadFiでもチームベイヤーにも誘われてるけど、そっちは入ってません。これ買って入ったりして(笑)
posted by ささき at 08:27 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック