Sys-Conceptのページはこちらです。
http://www.sysconcept.ca/product_info.php?products_id=349
これ、写真を見てもらうとわかりますがちょっとびっくりです。光ケーブルは本来はあまり鋭角には曲げられないのですが、この新型ケーブルは見事に90度曲げのUの字になっていて、しかもコンパクトです。
これが新型の90度光ケーブルです。

ストレートケーブルではこうなっていました。

下の写真を見てもらうとわかりますが、従来のストレートのタイプと比べてもさらに細身でコンパクトです。

さらにストレートではバックの底に入れにくいので、バックに入れたいときはいままではL字型のコネクタとストレートケーブルを組み合わせていたので、かさばるほかにアダプターを重ねるので伝送ロス(ジッター)が懸念されていました。実際にストレートに比べると音質はやや落ちてしまいます。
たとえばHR Micro Portableの例ですがコネクタとケーブルの組み合わせはこういうものでした。D10だとMicro Portableよりずっと小さいので、もっとかさばってしまいます。

装着はケーブルをつけるというよりも、はめこむという感じです。TOSプラグに対してあらかじめiHP140とD10のオフセットを考慮した角度がつけられています。そのため、これは完全にiHP140とD10専用になります。

D10につけてみるとでっぱりはほとんどなく、フラットです。上のD10の写真のようにわたしは同軸のほうは使わないので、プラグキャップをつけているのですが、このキャップと同じ高さになるのでバッグにケーブル側を下にしても安心です。U字ケーブル自体かなりしっかりはしていますが、こうしたバンパーがあったほうが安心できるでしょう。(このプラグキャップは普通にオーディオ店で買えます)
肝心の音ですが、たしかにいままでストレートで直でつけていたのとあまり変わらないようで、特に無理をして曲げていることによる音のロスもないように思います。
さすが光ケーブルのプロ、としかいいようがありません。よく作りましたね、これ。
購入は上記のSys-Conceptのページからどうぞ。価格は$59です。
最短距離で作るため、今回は「中心間距離」のほかに新たに「角度」という考えがつきました。それで注文はややこしくなったように見えますが、実のところはこの90度U字ケーブルの項目を選んでコメント欄に「iHP140とD10用で」と指定すれば良いのでかえって簡単です。
しかし、他のD1やHeadroomなどではややこしくなってしまいます。またiHP120も注意が必要かもしれません。ただしある程度の許容範囲はあるようです。
これでiHP140とDAC付きアンプの組み合わせも完成を見たという感じですね。当初この組み合わせではケーブルの処理に苦心していたのがウソのようです。やはりEdition8のような超高性能機を使っていると、こうしたDAC内蔵式のアンプが光るのでこれは良いタイミングでもありました。
あとはこれとHiFiMan HM-801の比較を早くしたいところです。