
いよいよEdition8の初回入荷が本日入ってきました!
フジヤさんに受け取りに行き、会計をしている合い間にびりびりとパッケージを開け(笑)さっそく聴いて帰ってきました。
上の写真のように立派なポーチが付いています。
実際は半日くらいそれから都内をうろうろしていたので、たっぷりと戸外と電車で試すことができました。もちろん下記の印象は新品おろしたてのものです。ほぼ半日歩いたけど、注目度はiGradoほどではありませんでした(^^
性能の高さは分かっていたので、高性能DACを持ったiHP140+D10(w/8397)を持っていきました。ちっょと能率は低めなのでハイゲインにします。(D10のハイゲインは普通のミッド程度です)
一言で言うと洗練された音、という感じです。
音の性能も高いけれども、ポータブルというか戸外で聴くことのできるオーディオとしてはいままでになかったくらいの本格的なオーディオ体験を楽しむことができます。
クローズなだけに遮音性は良く、細かい音や弱音表現はよく拾えます。装着もやや小さめですがぴったりとフィットします。また見た目が金属であるほどには重くは感じません。
たとえばHFI-780を高性能リケーブルしたものはクリアさとかシャープさという単純な観点では良いんですが、Edition8と比べると全体的に格が違うという感じです。価格差は伊達ではありません。
たとえると定食屋の魚料理とフランス料理店のムニエルのように深みや繊細さ複雑さが異なります。Edition8は有機的で自然かつ滑らかで、たっぷりとしたうまみ成分である情報量を含んでいます。
厚みや質感表現が高級なオーディオ機器を感じさせます。
音はニュートラル基調でフラット、切れがよくスピード感がある現代オーディオ機器という感じがする。素晴らしくシャープですが、かといって子音がきつすぎるということもありません。
低域も豊かですが、これはES3X的で他の帯域をマスクし過ぎない程度に十分な量感もあります。重みが乗ってタイトでかつ質の良い低域表現です。
音場は奥行き感があります。新型S-Logicが利いているのか、深みがあり自然でかつ立体的な空間表現を感じます。
こうした豊かさと空間表現の深さで、iHP+D10ではクラシックに特に良くあいます。また、スピード感とかテンポの刻みの気持ちよさでジャズトリオもいいですね。この点でポップやロックにもかっこ良く合います。
肉質感豊かでヴォーカルものも魅力的に感じられます。

家に帰ってきてから少し手持ちのポータブルアンプを試してみると、やはりiQubeが一番あう、というかEdition8の性能を引き出します。
言い換えると、いままでのポータブルヘッドホン・イヤホンでは他のアンプとiQubeの差があまり出なかったということかもしれません。iQubeはEdition8の、Edition8はiQubeのポテンシャルを存分に引き出しています。
iQubeもこんなヘッドホンを待っていたことでしょう。これはぜひiQubeを設計したBrunoさんに聞かせてやりたいですね。D10だと内蔵DACで音は精細だけれども、基本的にアンプ部が弱いのが難です。
iPhone単体でもいいし、家に戻ってからBalanced Desktopにアダプタで聴いてますが、ここでも他のハイエンド機に一歩も引けを取らないと思います。
オーテクのESW10が良いといってもやはりそれはポータブルの中で話し、ポータブル用のヘッドホンで良いといってもホーム用のアンプやDACのシステムで聴くとちょっと物足りなさを感じます。うちの記事でポータブルヘッドホンをホームアンプとあまり組み合わせないのはそういう理由です。
しかし、Edition8はポータブルだから、というエクスキューズを必要としません。堂々たる本格的なオーディオ機器としての格があります。
戸外でも電車の中でもこんな音で音楽が聴けるというところは素晴らしい体験です。こうした製品を作ってくれたUltrasoneに謝意を表したいところです。