Music TO GO!

2009年04月06日

OJI Specialのポータブルバランスアンプ

以前書いたOJI Specialのポータブルバランスアンプを試聴する機会があったので、興味を持っていたわたしはさっそく聴かせてもらいました。

IMG_0741.jpg       IMG_0746.jpg

ケースはハモンドタイプのもので、比較用に持っていったSR71Aよりもさらに容積はあります。ここはバランス構成になっているということでしかたないでしょう。重さ自体はわりと軽めです。
ただしバランス端子の変換用のケーブルがやや嵩張ります。また正面レイアウトはわりとビジーで、あまり隙間がなく、入力プラグが電源スイッチの下なのでiPodをあわせたときにiPodが背面に来てしまいます。

IMG_0745.jpg

興味は大きかったので、聴きなれたiModとALO Cryoケーブルをソースにして、アンプの比較用にSR71Aをもって行きました。かなりまじめな試聴モードです。
そこで比較ができるように、バランスケーブルをMoon AudioのBlueDragonのゼンハイザー用を使い、同じくBlueDragonのミニプラグのゼンハイザー用を持っていきました。(長さは違いますが)こうすると線材を変えずにSR71Aとの比較ができます。
しかし、そうすると必然的にヘッドホンはHD650ということになりますが、OJI SpecialのポータブルバランスアンプはHD650だとゲインが取れなくてちょっと無理でした。
まあハイインピーダンスのHD650は仕方ないとして、ということでこの時点でSR71Aとの直接比較はあきらめました。(HD25-1は軽く改造が必要なので店頭のものは使えません)
そこでGRADO GS1000のバランスタイプを貸してもらいました。しかし、、これでもまだゲインが足りません。ちょっとゲインが低すぎに思えます。この時点で試聴は止めました。

もしかするとホームページにあるようなオーテクの鳴らしやすそうなのを改造すればそれなりに鳴らせるかもしれません。しかし、バランスを使いたいのは高性能を追いたいからなので、ケーブル改造が必須なのは仕方ないとしても使えるヘッドホンが限定されるのはちょっと困ります。たとえばわたしはEdition8をバランス化するのを念頭においていました。
この辺はゲインスイッチの追加を含めて改良の余地はありそうです。また単三を3本ではなく、9V電池で作ってほしいとも思います。バランスはたくさん電流を流すので容量が足りないかもしれませんが、Xinみたいに単四を8本という手もあるかもしれません。そうすると肥大化するかもしれませんし、ここはやはり難しい課題とは言えそうです。

それでも少し聞いた範囲では明瞭感も音の広がりもありますし、音質の素性はわるくないようには思います。一言で言うと、良さそうなものはあるけれども製品としてはまだ評価できないというのが正直な感想です。
iPodとの重ね合わせもケーブルが浮きすぎるし、少しレイアウトとか工夫してくれないとちょっと使いにくいところがあります。わたしは自作とかではなく、HeadFi世界ではわりと標準的なシステムを組み合わせていますので、わたしが感じた問題は多くの人が同じく感じると思います。

アンプはいろいろな人に使われますし、ポータブルを低価格の家用と考えている人も多くいます。このポータブルバランスアンプもバランスアンプ入門機と考えたり、 実は省スペースの据え置きで使おうと考えている人も多いかもしれません。機材はいろいろな使われ方をしますし、マニアがポータブルで使うという意図に絞ったようでも案外広いものです。
その点でアメリカの開発者はHeadFiの活動やオフを通じて、こうした世界のノウハウは豊富に持ってると思います。日本は今からということかなぁ、とふと考えました。

まあたしかになかなかむずかしいテーマではあると思います。
もう一方のプロトタイプもありますし、期待していますのでさらなる改良を望みたいところです。
posted by ささき at 22:05 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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