28mmで花を撮るということ自体、工夫を要しますがそうした工夫をすること自体写真のおもしろさとは言えます。
DP1はコンパクトとは言えセンサーがでかいので、たとえばこうして寄って撮り、背景をぼかすということもDP1だとできます。幹や花の質感表現もさすがにDP1です。


Sigma DP1
こうした構図は一眼レフを持っていると望遠で切り取りで撮りたくなりますが、広角で撮るのと望遠で撮るのとは同じような構図でも違いがあります。それは被写体と背景との遠近感です。
広角では遠近感が強調されるので、遠近感が圧縮される望遠とは反対に画面内のものは適度な遠近感を保ったまま写ります。こうしたことを覚えると風景ではなく、人物を撮るときなどに足を長く撮るということにも応用ができます。
また望遠レンズは遠いところのものを撮るというよりも、遠近感を圧縮して撮るもの、広角は広いところを撮るというよりも遠近感を誇張するためのもの、という考えでいれば街角スナップ写真など特に遠景や広大なところを撮るときでなくても工夫をすることができます。
そうしていくとまた写真というものの面白さも感じられてくるのではないかと思います。