Music TO GO!

2008年12月16日

P51とはじめの一週間

SR71Aの時はファーストインプレしか書かなかったんですが、理由としては単なるサボリという他には音がオリジナルSR71の延長上にあるのが予想できたので(回路がほとんど同じなので)、ある程度新旧の違いの傾向が分かればあんまり先を書いても仕方ないかな、というところはありました。

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P-51に関しては、はじめの予想ではコンデンサーが小さいならバーンインはあんまりいらないのではないかと思ってましたが、思ったよりは音が変わるのでけっこう真面目にバーンインしてしまいました。それとheadfiにもありましたが回路とともにバッテリーがフルにこなれていくということもあると思います。
毎朝、最近買ったCDから同じ曲を聴いてみました。聴いたのはフランスの独立系レーベルのコンビレーションですが、こちらはまた別にアルバム紹介で書きます。

自分が音に慣れていくということもあると思いますが、こうしてしばらく聞いているとやや硬めであった表現に滑らかさが出てきて、音は全体に高低のバランスがよくなります。低域が突出する感じは少なくなりますが依然として低域は強めです。ただし低域のタイトさとパンチはより際立ってきて、かなりがっちり掴んでコントロールしていると思います。
音の描き出しが明瞭で、楽器の重なりが明確なところもあってそういう意味では三次元的ですが、SM4のような独特の立体感というものではないと思います。解像力も高くヴォーカルの肉質感もリアルに描き出しますし音の豊かさは感じますが、SR71系のような滑らかな表現というのとは違うという点は変わらないと思います。いままでのRSAアンプとしてはそうしたねっとりとしたウォーム感は控えめですが、依然としてMoveとかXinに比べるとサミュエルズさんアンプであるという特徴は明白だと思います。

p51e.jpg      p51h.jpg

ずっとUE11とALO SXC LODで聴いていましたが、引き締まってタイトな音表現はもうUE11という感じではないと言う感じもします。ダイナミックでスピーディー、かつインパクトもあり音楽的にも好印象を受けます。
P-51は背景の静かさも特筆もので、UE11の良さを際立てます。ただMOVEとかXenosのところで書いたように、音楽をポーズした時の静けさというのはアンプの内部雑音というよりも入力インピーダンスによるところも大きいと思います。ただしそこで書いたようにトレードオフもありますし、現実的にソースはiPodになってしまうのでそこはシステムとして込みで考えるべきでしょう。

もしUE11を買った時にムスタングがあればその後にあまりあれこれとIEMに手を出さなかったかもしれないとも思います。こうなるとUE11の性能が十二分に発揮されます。そういうわけで、いままでMOVEとかに与えていたUE11マスターの称号をP-51にも送りたいと思います。
UE11のじゃじゃ馬ぶりに手を焼いたんで、もう少し乗りやすいものを探していたというわけですが、やはり乗り手を選ぶ駿馬であったというわけです。まあムスタングの方が馬の名前ではあるんですが、、

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音以外の利点ではもちろん小型であるということと、電池の持ちもいいということがあります。正確には測ってませんが、少なくともまる二日はつけっぱなしでも大丈夫です。
実機の解説編でも書きましたが、実機のムスタングはもともと輸出用に設計されたもので、他のアメリカ戦闘機より小型でした。また小型の割にはとても航続距離の長い長距離戦闘機です。そしてプロペラ時代を代表するほど性能が素晴らしく、現在でもこのクラスでは他を寄せ付けません。
この辺を考えるとムスタングという名前があいふさわしいものに思えてきます。

(写真はボブ・フーバーの伝説的ムスタング)
posted by ささき at 22:27 | TrackBack(0) | __→ RSA P-51、Tomahawk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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