
ESW9と比べてみると漆塗りのハウジングはより落ち着いていて高級感があります。ESW10JPNは本体を入れるポーチのほかにL3000のようにケーブル(というかハウジング)を保護するための小さなポーチも入っています。

フジヤさんに取りに行く電車の中ではESW9をiModとSR71Aをつなげて聴き、帰りはそれをそのままESW10JPNに変えて聴いて帰ってきました。
まず音場がより広がった、というか豊かに音に満ちる感じがします。また低音はよりタイトでパンチを感じます。
全体にはESW9の特徴をもちながら、より洗練された感じがして質感表現に優れ、楽器の音やヴォーカルは生き生きとリアルに感じられます。この辺がとても上質に思えます。

ショウでのレポートではブライトというコメントがありましたが、少なくともこの組み合わせではそうしたことはまったくなく、どちらかというと高域は落ち着いています。また子音のきつさはほとんどありません。
音の分離もよく、広い空間に音がよく整理されて、うるさく聞こえないという感じです。
また、少しESW9より能率が落ちていてボリュームを少し上げたくなります。

全体にESW9の音の特徴を継いだ上でESW9よりもより上質に進化したという感じを受けます。そういう意味ではSR71とSR71Aの関係にも似ているかもしれません。昨年ESW9とSR71の組み合わせがなかなかいいと書きましたが、今年はこうしてESW10とSR71Aで聴いているのは面白いものです。
かなりこれはいいと思います。
ただ、ちょっといま忙しくて時間が取れないのですが、また少しいろいろと試してみたいと思います。