前に書いた前作"The Voice"もすばらしかったんですが、Kokiaさんの新作アルバムが出ました。今作も前作同様に一曲目から曲の世界に引き込まれる独特の歌声で魅了されます。
今回はサブタイトルに"KOKIA meets Ireland"とあるようにアルバムを通してアイリッシュのテイストを取り入れています。
またアイルランドのミュージシャンとも競演していて、NightnoiseのBrian Dunningなんかも参加しています。Nightnoiseは以前に遊佐未森さんとも競演アルバムを作っていましたが、ちょっと共通するものがあるようにも思います。
また、アイリッシュの定番では「シュール・アルーン」をカバーしています。これはヒットしたCeltic Womanにも入っていて、日本語でもカバーされたのでよく知っている人もいると思います。また、直接聴いてなくても、前に書いたようにPPMの"Gone the rainbow"の原曲であり、往年の日本のPop・ニューミュージックなどに影響を与えているので、聴いたことがないけどなんとなく懐かしい、とも思えるかもしれません。
そうしたところが日本人にとってアイリッシュを取り上げる良さのひとつだと思います。
今回はすべて生楽器のみで電子楽器を使わないというというコンセプトで癒しをテーマとしています。またアイリッシュベースらしく、ゲール語で歌う歌もありますが、何曲かはkokia語という自分で創造した言語で歌っています。
こうした実際の言語ではない、自分で創造した言葉で歌う曲は言葉遊びやユニークなリズムで独特の魅力があります。その中の名曲にはずいぶん前にフジテレビでやっていた「ワーズワースの庭」のテーマ曲「シャリオン」なんかを思い出します。こちらで試聴できますので、思い出してもらえると思います。
http://www.ongen.net/search_detail_track/track_id/tr0000188838/
これを歌われていた歌手のErie(河井英里)さんはこのオリジナルアルバム"Prayer"でセルフカバーもしています。しかし残念なことにErieさんはつい先月お亡くなりになったそうです。ご冥福を祈るとともにアルバムもあわせて紹介しておきます。
Music TO GO!
2008年09月28日
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