Music TO GO!

2008年09月23日

高性能コンパクトカメラの新機種、シグマDP2登場

そろそろオーディオの世界ではさまざまなショウが開催されます。また先日はドイツのIFAのショウでESW10が発表されたりしましたし、新製品の発表でにぎやかになる頃です。

一方でカメラの世界では今年はとても伝統あるフォトキナがドイツで開催される年です。フォトキナは今日からケルンメッセで開催されています。
この年はフォトキナイヤーと呼ばれて各社とも画期的な新製品の発表の節目となってきました。デジタルの時代になってからはドイツで隔年開催されるフォトキナよりは、アメリカで毎年開催されるPMAに焦点が移ってきてはいますが、やはりフォトキナはいまでも特別な重みを持っているらしく、今年はまた面白い製品がたくさん出てきています。
いまはその情報を整理するだけでもなかなか大変ですが、Music to goでも紹介した製品の新しいものが出てきていますのでこちらでも紹介しておきます。

それは下記記事で紹介したDP1の新モデル、Sigma DP2です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/89592656.html

DP2の記事はこちらです。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2008/09/23/9256.html

これ、はじめ見たときは「もう新型が出たか」とがっかりしましたが、良く見るとレンズが違います。
DP1の方は普通の35mmカメラ換算で28mm相当と広角でしたが、こちらは41mmとより標準に近くなっています。また明るさもF2.8とより明るくなっています。もちろん画質第一のカメラなのでズームではなく単焦点です。

標準というのは良く肉眼で見た見え方に近いといわれますが、写真の基本ともいえる焦点距離です。定義的に言うと標準レンズとは撮影フォーマットの対角長のことで、デジタルで言ういわゆるフルサイズ、35mmカメラの標準レンズは24x36mmなので本来は43mmになります。
*ちなみになぜ今は50mmを標準レンズと呼ぶかについて興味のある方は写真ブログのこちらの私の記事をご覧ください。
http://blog17gray.seesaa.net/article/11704101.html

その43mmに近い41mmの焦点距離を持ったDP2はコンパクトカメラとしてはまたユニークであり、期待できる存在です。
こうした高画質のコンパクトカメラはいわゆるスナップ写真に好適ですが、広角レンズの28mmではやや広すぎるので使いづらいというところがありました。つまり画面にものが入りすぎるので被写体を整理しにくいのです。(そのため広角では一歩余分に踏み込むことが重要とされます)
しかし、標準レンズは広角的にも使えるし、望遠的にも使えます。撮り方の工夫によっていかようにも表現が出来る、まさにスナップとしては最適なレンズといえます。

DP1が広角だったのは、フィルム時代はこうした高画質カメラの多くがやはり広角よりだったということや、DP1もそうしたカメラと同様にAFの問題を抱えていたということがあると思います。
しかし、より進歩したDP2ではより明るく、標準に近いレンズを搭載できるようになったと思います。
より明るくなったこととともに、DP1の大きな撮像素子でボケも大きいという表現力もより発揮できるようになりました。

画像処理エンジンも進化しているようで、これはちょっと楽しみな新製品です。
posted by ささき at 22:48 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック