考えてみるとうちのブログがまじめに海外製品を扱い始めたのはSR-71がはじめだったと思います。だいたい2005年の6月ころです。
ER-4関係の情報を海外サイトで集めているうちに、Head-Fiというサイトを知り、SR-71とかXinのSM3などの優秀なポータブル用のアンプというものがあるということを知りました。当時わたしはDrHeadとER-4とポケットドックなどを組み合わせて原始的なポータブルオーディオを模索していたのですが、SR-71の購入で一気に方向性が固まりました。
そしていま、デノンのD7000の試聴にSR-71を持っていったようにやはりいまでも一番安心して聴ける音だし、いまでも気に入っているアンプです。
性能という面以外でSR-71をデノンに持っていったもうひとつの理由は一般的なオーディオ製品に一番近い音だと思うからです。その点でオーディオ畑の人に分かってもらいやすい音でもあると思います。サミュエルズさんはベテランだしやはりオーディオのことをよく知っていると思います。
SR-71はわたしが入手するずいぶん前からHeadFiでは人気がありました。つまりSR-71はこの手のアンプの嚆矢であると同時にいまだにトップクラスであるということがすごいわけではありますが、それは時代の流れとはやはり切り離せません。当時は高感度のIEMがこんなに全盛ではなかったと思いますし、RoHS対応もあまり言われていませんでした。
SR-71はここしばらくディスコンでしたが、理由は入手できなくなったパーツがあるということでした(どこかのポストによるとRoHS対応で入手できなくなったものということだったと思います)。それでも要求はあったのだけれども、単にそのまま再生産するというよりもゲインを付加するなどもっと柔軟性のあるアンプにするという道を選んだとのこと。たしかオリジナルのSR-71は6dB固定のゲイン設定だったと思いますが、今回SR-71Aで3ポジションのゲインスイッチを設けることで、特に設計に手を加えることなくIEMからHD650などまで対応できるようにしたということです。
このため新しくパーツを追加するために基盤を再設計したということです。ただしコンセプトとしては基本的にうまくいっていたオリジナルの設計を生かすということのようです。そのため、パーツはオリジナルと同じものもあれば一部の抵抗や配線などのようにさらにリファインされているものもあるとのこと。SR-71のポイントはポータブルながらデュアルモノであるということなので、必然的に電池は二個必要なことになります。ここを残してくれたという点が一番うれしいところです。
また筺体はひとまわり小さくはなっているようですが、大きさという点では他のアンプに譲ると思います。
そうしてSR-71の改良型である待望のSR-71Aがアナウンスされました。"The Black bird"というニックネームがついています。これは以前書いた記事のようにもとの機体のニックネームです。
前述のことから考えてSR-71Aは基本的にはオリジナルのSR-71と同じで、今風に少し手を加えたというところのようです。いくつかのパーツを変えたことで音的には若干向上しているのではないかと思います。シカゴやコロラドのmeetでかなり高評価を得ていますのでここは期待したいところです。
そろそろ私のSR-71も動作が怪しくなってきていたので、この発表はちょうど良いタイミングでした。まだ一部到着していないパーツもありますが、週末までには揃うとのこと。
500個限定で$450プラス送料とのことですが、国際送料はメールで聞いてほしいそうです。特に日本などからの引き合いが多いとのことです(^^
Black, Clear/white, Dark GrayのカラーがありBlack以外は$15追加ということです。実際はオプション込の価格に4%のpaypal手数料が必要になりますので注意してください。メールを出せば見積もりを教えてくれると思います。
サミュエルズさんからは金曜までに発送を開始できるとの連絡がありました。
Ready for take off!
Music TO GO!
2008年09月18日
この記事へのトラックバック