
さすがのわたしもはじめはiPhoneにアンプをつけるということは考えていませんでした。iPhoneはひとつでメールもネットも万能に近く使えるので、これひとつで出かけたいということもあり、おとなしくしばらく単体で聴いていました。しかしいろいろと聴いていると意外とiPhoneの音楽再生性能が高いということがわかってきました。
iPod classicからは後段がワンチップ化されたのでiMod化できないという話がありましたが、DACもいままでiPodで使っていたWolfsonではなくシーラスロジックに変わったようです。iPhoneでも基本的にこれを踏襲しているようです。
DACも変わったのならば音の傾向も変わるので、Classicに変わったときには賛否いろいろあったようです。
しかしたしかに音の傾向もやや変わりましたが、よいところも多々あると思います。しかし、良いといってもやはりDAPの音の範疇を出ないので、やはりアンプをつけてこの新しいiPodの音であるシーラスロジックのDACの音を試してみたいと思うようになりました。
しかし、やった人も多々いると思いますが、実は普通のiPod用のドックをただiPhoneにつけても音はラインアウトから出てきません。スピーカーから出るだけです。
これはiPhoneはピン配線がiPodと一部違うようで、そのままでは使えません。余分な配線が必要になります。
そこでいくつかiPhone用のドックというのが出ています。たとえばKenさんのALOでは+$20で従来のドックをiPhone用に改造してくれます。
ただ聴いているとQablesのケーブルの音がこの新しくなったシーラスのiPodサウンドに合うように思えたので、Qablesの出しているiPhoneドックを買いました。買ったのはSilverCab-ProのiPhone用のものです。
http://www.qables.com/shop/index.php?main_page=index&cPath=138&zenid=68eab5747dd94931bce3b4434fc8d945
これは国内でもタイムロードさん扱いで買うことができます。

ただし注意すべき点はドックの抜き差しです。
いままでは電源を入れたままでもiPodドックを抜き差ししていたと思いますが、iPhoneでは電源をいれたままドックを指すと「このアクセサリは互換性がありません、機内モードにしますか」というエラーメッセージ(上の画像)が出ます。
しかしここは「いいえ」を選択して問題ありません。機内モード(電波抑制モード)にする必要もないようです。ただし一部のアンプでは電波と干渉することがあるようなので、このときは機内モードにするとよいと思います。
またもうひとつの手は、ドックをさす前にいったん電源を落としておきます。そうしてからドックを接続すると自動的に立ち上がり、なんのエラーメッセージもでません。
それとこの改造をしたドックは普通のiPodでもドックとして使うことが出来ます。iPhoneも視野に入れている人は今iPodを使っていてもはじめからiPhone対応のドックを買うとよいでしょう。
そのためケーブルのバーンインをするときはさすがにiPhoneというわけにも行かないので、普通のnanoなどを使ってバーンインすることができます。
実際に聴いてみると、とくにiQubeとはケーブルのシナジーもあってなかなか音の相性もよいようです。iMod5.5Gのウォーム調とは一味違う高品位な音を楽しむことが出来ます。
SR71とも別な傾向でよさそうですが、この辺はまた一からいろいろと楽しめそうです。