ポイントとしてはまず十分な音量が取れるかどうかですが、それだけではなく十分にヘッドホンの性能が発揮できているか、十分に音楽が楽しめるかというところもアンプの駆動力としてチェックしました。
まず駆動しにくいヘッドホンの代表としてよく取り上げられるGrado HP-2(HP-1000)を聴いて見ました。
能力的には十分クリアしていて音量は十分以上に取れますし、クリッピング気味に苦しそうにゆがむこともありません。また全体に音楽再現性も十分だと思います。きびしくチェックするとベースのピチカートなどで少し物足りないところがあるので必ずしも良い組み合わせではないと思いますが、特に問題とはならないと思います。これはかなり驚きです。なにしろアダプタ程度の大きさですからね。
しかし手持ちのヘッドホンをいろいろと付け替えてみて、一番気に入った組み合わせはATH-L3000です。

ES7のところで書いたオーディオテクニカに足りない「刺激的な」ところをSuperMicro3の歯切れの良さが加わって、L-3000のそれなりの解像力の良さを引き出している感じです。またL-3000はもともとダイナミックな魅力を持っていると思いますが、それもSuperMicro3のキャラクターとうまくマッチします。
ES7だとSuperMicro3とあわせて低域のコントロールがいまひとつにも思えますが、L-3000だとタイトなベースを聴かせてくれます。
またER-4Sとも相性がいいです。この場合はノイズが低くなりますのでSuperMicro3の弱点をカバーできます。
逆にE5cだとノイズを拾いすぎるのであまり合わないですね。ただ音的には組み合わせは悪くないのでノイズ感をがまんすれば音楽的には良いです。
こんな小さいのに何でも駆動できるというのは素晴らしいです。
とはいえL-3000をかぶって外出する勇気は私にはありませんが(笑)
是非やって下さい。L3000をつけての外出(笑)。これに合わせて、コノリーレザー仕様のiPodが欲しくなりますね。(笑)
iPodもU2仕様があるんだからもう少しいろいろバリエーションがあってもいいですね。