さる9月28日・29日の週末にCanJam SoCalが開催されました。SoCalはSouth Californiaのことです。イベントはロサンゼルスで開催され、HeadFiでも最大規模のイベントです。
以下動画やコメントを読みながら気になった機種をいくつか挙げます。日本からはfinal D8000 DCやブリスオーディオの富嶽も出ていたようです。
動画は下記リンク。画像は主に動画から。なんと最長の3時間もあり、単に見るだけでも大変です。
Campfire Audio「Clara」
おそらく今回の目玉でCampfire Audioの新作。Nine Inch Nailsのアレッサンドロ・コルティーニとのコラボレーション。
ノーマル版と限定のチタニウム版の二種類のシェルがあり、ケーブルも異なるようです。チタン版にはより高級なケーブルが付属するよう。標準はおそらくタイムストリームケーブルだと思います。
低域は一基のバイオセルロース振動板のデュアルマグネット形式で新設計だけどCascara とBonnevilleの延長。2個マグネットあるけどドライバーとしては一基だそう。
中域はデュアルダイアフラムのBAが一基、二基のスーパーツイーター高域ドライバーだそう。
ゲストコメントによると音的には低音の重さが印象的で、チタン版は少し暖かめで通常版は明るめということ。NINの曲には合っていそうです。
AUBUS Acoustics「SIERRA」
CanJam発のヘッドフォンでHeadFierが開発したヘッドフォンのようで、Judeがダンクラークと比較してました。ダンクラークも元々はCanJamに改造Fostexを持ってきていたHeadFierで、そこから今のダンクラークオーディオにつながっています。
アルミの3Dプリントを多用したパーツを使用、特に耳介にに当たるような工夫をしているようで、元ゼンハイザーのアクセル氏のヘッドフォンとの共通性もあるかもしれません。
価格は$900のようです。イベントのコメントでも音質は好意的で、低域はかなりあるけれどもよくコントロールされているとか。
HiFi for all「HFA Dalia」
50mmドライバーを搭載した開放型のヘッドフォン。特徴は2ステージのリゾネーターシステムというのを搭載していて音のチューニングを変えることができます。「バランス」と「ダイナミック」というチューニングがあるようです。
これは動画でJudeが持っているようにリング状をしていて、はめ込んでエアフローを変えるという方式のようです。もしかするとダンクラークのAMTSのような働きがあるのかもしれません。
https://hififorall.com/products/hfa-dahlia-headphone?srsltid=AfmBOoqkyzV_0jMvC-YpHFCzVVqyDdROotZuJZyYjpBR2qOvgndWzNmN
64 Audio 「SOLO」
ブランド初の平面磁界型ドライバーを採用。14.2mmのシングルフルレンジドライバー。2Wayで平面磁界型を採用したCampfire AudioのAstrolithも極めて高い音性能を有していますが、平面磁界型イヤフォンもMEMS同様に次の波になるかもしれません。SOLOでは独自のヘルムホルツ・レゾネーターを開発、SOLOでもAstrolithでも新設計の音響チャンバーを加えていることからも、ちょっとした工夫とノウハウは必要と思われます。
https://www.64audio.com/products/solo?srsltid=AfmBOorVxW9WYjELKBsSTdz500lhboh557bnZD8Rp0y7d2niuvgo8xra
Ray Samuels Audio「B-21 Raider」
なんとSR-71のレイサミュエルズ氏の新作。ヘッドフォンアンプでダイナミック型と静電型の両方を使用できます。
https://www.raysamuelsaudio.com/products/a-10.html
https://www.head-fi.org/showcase/ray-samuels-audio-b-21-raider.27324/reviews
ちなみにレイサミュエルズ氏をヘッドフォン祭に招いたことがあります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/299556400.html
2012年のヘッドフォン祭です。この時は記念にSR-71にサインをしてもらいました。またいつかきて欲しいところです。
2012年のヘッドフォン祭より