国内のヘッドフォンアンプでは先駆たるLUXMANから創業100周年を記念したヘッドフォンアンプ「P-100 CENTENNIAL」が発表されました。
https://www.luxman.co.jp/presspro/p-100-centennial
究極の駆動力を誇るという「P-100 CENTENNIAL」のユニークな特徴は「P-100 CENTENNIAL」を二台使用してそれぞれを左右別のモノラル駆動としてXLR 3ピン端子を使うことによりさらに駆動力を高める方式(Phone-4)が採用されたことです。
P-100 CENTENNIAL 二台使用モード
面白いと思うのはこれがバランスアンプとしていわば先祖帰りの手法だからです。この二台接続が可能なのは、3ピンXLRケーブルの端子が二股に分かれているからです。しかしなぜそのようなケーブルになっているかというと、これはバランス駆動方式の先祖であるHeadroomのBlackheadというアンプが、Maxというヘッドフォンアンプを二台物理的に結合させたものだからです。
Headroom Blackhead(右)とMax(左)
この3ピンバランスケーブルは当初はバランス駆動アンプの標準的なケーブルだったのですが、次第にバランス駆動方式が当たり前になってくるともっと簡易な4ピンXLRが次第に広まってきました。しかし「P-100 CENTENNIAL」をみると冗長性というものが実は無駄ではないということがわかるような気がします。