iPod touchが在庫限りで販売終了とアップルがリリースを出しています。
https://www.apple.com/newsroom/2022/05/the-music-lives-on/
これによって20年近く続いたiPodの歴史が終焉を迎えました。
わたしのDAPのそもそものスタートはブログアドレスにもあるソニーのVaio Pocketなんですが、iPodはminiから始めてだんだんメインになってきました。
そのポイントは30ピンコネクタでラインアウトを出せるっていうオーディオ機器としての拡張性です。
iPod miniとVaio Pocketを比べると単体の音質ではソニーの方がより解像感があって良かったんですが、iPodは豊富なアクセサリーで拡張できたという点がポイントでした。
上は初期の30ピンアクセサリーです。ラインアウト端子によって単体では音がいまいちでも、音を外に拡張できました。こうしたラインアウトが取れるアクセサリーが進化してLOD(line out dock)になります。ALOはここから大きくなっていきました。当時からKenさんは真面目で、この頃は必ず一時間以内にメール返信をくれる人としてHeadFiでは知られていたんですが、その辺はまた別の話。
ラインアウトはもともとはパワードスピーカー用だったんでしょうが、当時出てきたバッテリー内蔵のヘッドフォンアンプであるDr Headを使ったら外で使えるのではないかと気がついて、iPod mini→ポケットドックLineOut → DrHead → ety ER-4P/S & Shure E5cという組み合わせを外で使う(to go)ということをはじめました。
当時のシステム
これは感動的なくらい音が素晴らしかったですね。当然Vaio Pocket単体をずっと凌駕する音質でした。特にヘッドフォンアンプをかませるとER4Sみたいに低脳率のイヤフォンが見違えるようにいい音になったのを覚えてます。
この辺からiPod+LOD+ヘッドフォンアンプの可能性を追求し始めてSR71に至る、というわけです。それでHeadFiに入り浸るようになって...というのも別の話です。
Dr Head/SR71/SuperMicro
ただしiPod単体の音はいつまでも良くなりませんでしたし、そろそろハイレゾ音源のうぶ声がPCオーディオあたりから聞こえてきました。
そうした動きのなかでHIFIMANが初の製品としてハイレゾFLACをPCM1704で再生できるHM801を発売、ハイレゾDAPの時代がはじまります。この辺もまた別の話ですね。
いずれにせよ、「ありがとうiPod」と言いたいです。