Music TO GO!

2022年03月29日

CanJamシンガボールの新製品

今週末にHeadFiのCanJamシンガポールが3年ぶりにリアル開催されます。その紹介動画から。

https://www.head-fi.org/threads/canjam-singapore-2022-april-2-3-2022.922817/page-14#post-16885470

Noble Audioがたくさんの新製品を出します。

Noble Audio Jade
4BA ダイナミックのハイブリッド。柔らかっぽい。低音強調でドラマー、ベーシスト向け。
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Noble Audio Kadence(ケイデンス)
8BA。たぶんスタジオモニター風。フラット。ヴォーカルがいい。かなりクッキリ系。センシティブ。
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Noble Audio DXII (ディー・トゥエルブ)
1ダイナミック 中域がいい Khanの中域の良さを1/4の値段で、みたいな。
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Noble Audio Kublai Khan(クーブライカン、ふびらいかん)
4Way 4BA 1ダイナミック 1ピエゾツイータはKhanと同じだがボーンコンダクティングトランデューサーって言ってるけど骨伝導ドライバ?fir audioのタクタルベースっぽい仕組みか?
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ifi zen airシリーズ DACとBlue。
blueはデスクトップのワイヤレスオーディオ向け。blueもdacも価格ドルで$99というお値打ち。
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Meze Audio Advar
10mm ダイナミック。スムーズベルベットサウンド。
judeはイヤホンにしては広々した音場(roomy sound stage)と言っております。
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CanJamシンガポールにはFitearもJabenブースで出るそう。
finalもZE3000を出展。
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posted by ささき at 15:18| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月20日

新機軸を搭載した後継機、Chord Mojo2レビュー

Chord Mojo2とは先代のMojoから7年ぶりに発売された後継機です。開発は2018年に始まって、様々なプロトタイプを経て改良が重ねられました。

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端的に言うとMojo2はMojoのサイズはそのままに、音質をさらに向上させて電源周りなど各部を改良し、USB-C端子やイコライザやクロスフィードなどの新機能を追加したものです。正統的な後継機と言えるでしょう。
DSPにはUHD DSP「ロスレスDSP」と呼ばれる新機軸が採用されています。
Mojoとサイズや端子は共通なのでPolyもそのまま使えます(ファームウエアについては最新を適用)。

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* Mojo2の特徴

Mojo2は外観変わらないように見えて中身はけっこう手が入ってます。
なにげに大きいのが、新しくFPGA制御の充電回路を導入したことによってFPGAのポテンシャルが最大限に発揮されていることです。FPGAチップ自体はMojoと同じくザイリンクスのArtix-7 XC7A15Tですが、初代Mojoが電力制限のために限られた能力しか使用してなかったのに対して、電力改善によりフルキャパシティで能力が引き出せるようになりました。

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内部的にはトランジェントのタイミングをより向上させたWTAフィルターにより、より良い音高と音色がもたらされ、微弱信号の精度を向上させたノイズシェーバーにより奥行き感の向上が行われています。
中核となるパルスアレイDACは40,960タップに解像力が向上してノイズシェーバーは改良型が使われています。これによって音の深みがより再現されるとのこと。しかしタップ数(解像力)だけではパルスアレイDACは語れません。
Mojo2のパルスアレイDAC自体は4eと呼ぶパルスアレイが4個あったMojoのenhancedバージョンです。バルスアレイ回路はFPGAチップ以外にも抵抗などアナログ部分がありますので、物理的なサイズによってパルスアレイの個数は制限を受けます。ここはパルスアレイが10個ある、よりサイズの大きなHugo2との差別化ポイントです。(バルスアレイDACについては以前のこちらの記事を参照ください)
http://vaiopocket.seesaa.net/article/448035198.html

一方でMojo2ではHugo2にない新基軸が追加されています。その心臓部となるのがUHD DSP「ロスレスDSP」です。
UHD DSPとは従来64bitで行われていたデジタル計算を104bitで行うことで聴感的な音質ロスがほぼなくなるというもので、クロスフィードやイコライザーなどに使用されます。このため音質低下を気にせずに積極的にイコライザーを使用することができます。
またMojo2ではボリュームがボリュームの範囲が広がって、ハイボリュームモードとローボリュームモードに分かれているのですがこれでもDSPが活用されています。これは高感度IEMのために設けられています。

Mojo2ではよりニュートラルなトーンバランスが目指されていて、このためにカップリングコンデンサーが廃止されています。コンデンサーはどうしても着色感がありますからね。ただ除去するだけだと出力側にDCが漏れて出力先を痛めるかもしれないのでMojo2ではDCサーボ回路が導入されています。
こうしてよりニュートラルなトーンバランスにしておいて、ユーザーが暖かみや明るさを欲しいときはUHD DSPを活用したイコライザーで"トランスペアレンシー(transparency = 後述)"を低下させずにトーンバランスを暖かくも明るくも変更可能です。

こうしてMojo2では機能が増えたためにメニューボタンが新設されています。これにより各ボタンは小さくなっていますが、より回りにくくなっていて誤動作防止も兼ねています。ボタンロック機能も追加されました。
メニューボタンから4段階のクロスフィード(オフ、最小、中程度、最大)やイコライザーが設定できます。クロスフィードのプログラムコードはHugo2と同じものが搭載されています。

外観的にはUSB-C端子が追加されていますが、Polyとも互換性を持っています。そのためにUSB-C端子はややオフセットして設けられています。
Mojo 2のUSB-C端子はこんな感じに差し込みます。

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そのほかの入出力はMojoと同様に豊富なデジタル接続が用意されています。

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電源ではFPGA 管理の新バッテリー充電システムにより充電の改良が行われ、バッテリー容量は9%増加しています。また新規追加されたインテリジェントデスクトップモードは据え置き用として電源を繋ぎっぱなしにした時にそれを物理的に切り離してバッテリーを過充電から守るというものです。

* Mojo2の目指すところ、トランスペアレンシー

Mojo2のデザインポリシーは"トランスペアレンシー(transparency)"を保つということです。
音のトランスペアレンシー/トランスペアレントはなかなか日本語にしにくい英語のオーディオ用語だと思います。transparentには透明という一般訳語があるので透明感って訳したくなるんですが、間違いではないけど意味合いはちょっと違うと思います。
ITでNetwork transparencyをネットワーク透過性と訳すけどこちらの透過に近いと思う。つまり入るものと出てくるものが足したり壊れたりせずに同じと言うことで、transparencyに一番近い日本語のオーディオ用語は意訳すると「原音忠実」ではないかと思います。デジタルドメインで言うビットパーフェクトに近い、アナログドメインの言葉がトランスペアレンシーとも言える感じです。
(ちなみに英語では「嘘偽りのない」という意味もあります。日本語的にはわかりにくいんですがtransparentとhonestは近い言葉なんです)

ロバート・ワッツによればトランスペアレンシーを得るために大事なポイントは3つあります。小信号の振幅の正確性、小信号の位相の正確性、ノイズフロア変動です。
いずれも微弱信号の正確性という点がキーとなり、その微弱信号とはDAVEの開発を通して-301dBの再現という値が設定されていたようです。ChordのDACは同じアーキテクチャで設計されているので、DAVEを頂点としていかにDAVEに近づくかがキーとなります。

* 「ロスレス」UHD DSPの導入

ワッツによるとMojo2ではMojoよりもよりニュートラルになったので、逆に温かみなど着色感がほしいユーザーに対してDSPを提供したいが、普通のDSPでは問題があります。
これまでの64bitのDSPではサウンドがトランスペアレントではなかったということです。解像力や音の奥行きが失われていて、サウンドが平板になり高音はギラギラとキツめでリスニングに疲労感をもたらしていました。

Mojo2で導入されたのが、104bitのDSPです。これもただビット幅を104bitにしただけではなく、デジタル処理の工夫も施されて微弱信号の正確さを実現したとのこと。

これはつまり-301dBという微弱な信号においてDSPを適用してある量を持ち上げ、同じ量を落として本来はゼロになるべきものが、実際はどの程度の計算誤差が生じるかということです。(計算誤差とは例えば1/3x3が元の1になるかということです)
結果としてトランスペアレンシーを確保する上で必要な-301dBの再現性を達成しているために実質上の「ロスレス」となるというわけです。

このUHD DSPを使用してデジタルボリュームやイコライザ、クロスフィードなどが実装されています。
Mojo 2のUHD DSPは実際の設定が分かりにくいと思いますので簡単に説明します。まず左図のような4つの領域があり、それぞれごとに+/-で1dBごとにアップダウンできます。
その4つを合成すると右図のようになり、各周波数で合計値を取ると右図の点線になります。これがイコライジングカーブになります。音についてはまた後述します。

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* Polyとの接続

基本的にMojoはスマホやDAPともつながりますが、Polyとの使用がオススメです。

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オリジナルのMojo/PolyケースにMojo2を入れると音量ボタンに干渉するので、そこを切ってみました。切るだけだと断面が白く残るのでボールペンで黒く塗ってます。この元からあったような一体感いい感じですね。Mojoとまったく同様に接続できて違和感もありません。

* Mojo2インプレと初代との比較

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見た目には微妙にスマートになっていて一回り小さく見えるのですが、実際にはほぼ同じ大きさです。ただMojo 2のボタン類はかなり小さくなり、前よりも滑りにくいのでよりボタンらしくなってます。

基本的な音はMojoと同じく透明感が高く、かつ躍動感があるサウンドです。
箱開けてすぐ聞いても初代Mojoより情報量が多くなってるのがわかります。より線が細くなってる感じです。エージングを進めると音はさらに滑らかに自然になっていきます。この自然で高音質というのがChordらしい点かなと思います。

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また、端的に言うと音がより上位機種に近づいて高級になったという感もあります。音の細やかさと情報量がだいぶ向上してるのでマルチBA機とかESTやプラナー使ったマルチドライバー機に向いてるように思います。
Mojo時代によく合わせてたacoustune HS1697tiと合わせると、Mojo2では音の細やかさと奥行き感がだいぶ向上してるのがわかります。旧Mojoと比べてみましたが、細かい音の抽出はFPGA同じと思えないくらい向上してる感じです。

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Mojo2とacoustune HS1697ti

* 各イヤフォンとのインプレ

Mojo2にはAK ZERO1とも相性が極めて良いです。音がとても明瞭でクッキリはっきり聴こえて性能がよく引き出されてる感じがします。細かさだけでなく、低音の引き締まり方もいいですね。
ただフラットなAK ZERO1だと音楽によっては低音が物足りなくなります。そこでUHD DSPの出番です。たしかに音質が劣化する感はまったくないですね。

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Mojo2とAK ZERO1

AK ZERO1はさらにFitearインスタチップをつけて音質アップしました。ZERO1はPDによるものか音になにか説明しにくい個性的な滑らかさと厚みがあって美しいサウンドが堪能できます。
インスタチップつけてブーストした分をUHD DSPで少し中高音と中低域を聴きやすく調整するのも簡単です。UHD DSPが体の一部になったみたいに馴染みます。


Mojo2にはFitear TG334もとても相性が良い感じです。クリアで透明感が高く、ピアノなどの楽器音もリアルに聞こえます。
なによりヴォーカルがとても聞こえやすくて、声が際立って明瞭に聞こえます。ここは特筆ものって言っていいかもしれません。イヤモニらしさを堪能できる組み合わせと言えますね。

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Mojo2とTG334

アニソンやヴォーカルにはMojo2とFotear TG334がとてもすごく相性いい感じです。
怪しい北欧の音楽なんかでもパーカッションが引き締まってパンチあっていいです。それでちょっと低音をDSPで味付けして迫力あげたりと楽しめます。
TG334は素直な帯域特性なので、Mojo2のUHD DSPで自分なりの音を作って楽しむという目的にもぴったりかもしれません。

* UHD DSPについて

Mojo2での売りであるUHD DSPによるイコライザを試してみると二つ驚きがあります。その並外れた音質と、思ったよりも簡単に使えるという点です。

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UHD DSPによるイコライザーの使用

普通のイコライザーだと音が劣化してても味濃くして誤魔化してるからまあいいかみたいな感じですが、Mojo2の場合は低域の細やかさやウッドベースの材質感もまったく変わらないで量感だけ増える、というか元からこうだったみたいな錯覚に陥ります。
わたしはイコライザーとかDSPってあまり使わないで機材の生音を楽しみたい派なんですが、Mojo2はその考えを変えてくれます。なにしろ機材の生音とDSPを適用した音の境目がないんですから。自分で設計を変えているような感覚でさえあります。

Mojo2のUHD DSPの使い方としては、一つは上で書いたようにTG334とかAK ZERO1みたいなフラットなイヤフォンを使って好みのサウンドにするというのと、もう一つは相性がいまひとつと思ったイヤフォンをDSPで調整して好みの音にするっていうのがあると思います。

いままでは機材の相性が良くないと、いかにイヤフオンの性能が良くてもその組み合わせは使わなかったんですが、Mojo2の場合にはUHD DSPを駆使して相性をよくしてしまうことさえ可能なように思います。
例えばMojo2とFir audio Five x Fiveを合わせた時に最初はいま一つかと思ったけど、UHD DSPでこねくり回してたらすごくいい感じになりました。それでちゃんとFive x Fiveの持ち味であるチューブレスの鮮明さとかATOM第二の鼓膜の開放感が浮き出てくるように個性発揮できるのがすごい点です。個性が分かる=トランスペアレンシーと言えるかもしれません。

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Mojo2とFir audio Five x Five

万能マシンというと言い過ぎかもしれませんが、イヤフォンと再生機器の相性の問題に革新をもたらしてるような気さえするMojo2のUHD DSPはもうイコライザーの再発明と言っても過言ではないかも取れません。

そしてボタンだけだとやや難しいと思っていたイコライザーの操作も、やってみると以外と簡単でした。慣れるとマニュアルなしでもできます。メニューボタンで帯域選んでボリュームで上下です。
音のバランスはなかなかデリケートで、低域増やすとヴォーカル被りが増えるのはアナログ的な問題だからUHD DSPとは別の話です。そこで低域増やすと他も調整が必要になるかもしれません。
こうした音のバランスを変えていくのは開発のチューニング気分ですが、はじめから決めるよりも雑に決めて音楽聴きながらイコライザーの色のついた図を思い浮かべて赤領域を増やすかな〜黄領域を減らすかな〜と追い込むのがいいと思います。
Mojo2のメニューを使っててわからなくなったら、とりあえず手を離して放置すると10秒でトップに戻ります。これを覚えておくと便利です。

Mojo2のUHD DSPとイコライザーは音の良さと操作の簡単さで使う気にさせてくれるDSP・イコライザーと言えるでしょう。これ、ほんとに画期的です。

* まとめ

前のMojoは素の性能が良いので高評価を得ていたわけですが、Mojo 2はその基本面の向上に加えて、UHD DSPなど機能面で新味があるのでいじりがいが加わったと言えます。
価格的には以前のMojo(発売時価格73,440円)よりも発売時がやや高いのですが、いまのなんでも高くなった状況からすると据え置きと言っても良いようなレベルだと思います。Chord製品はポータブルでも安易に2や3を連発せずに一度すごいのを作ると長く持たせる点がハイエンドメーカーらしいのですが、今回のMojo2もまた長く持つことでしょう。
Mojo2では-301dBという微弱信号にハイエンド機器のDAVEなみにこだわった点もまたハイエンドオーディオメーカー製らしい点です。ハイエンドオーディオをポータブルにしたのがMojo2であるということを実感できることでしょう。

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posted by ささき at 16:33| ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月08日

新機軸のデジタルプレーヤー、A&K ACRO CA1000レビュー

Astell&Kernから、ヘッドフォンアンプとDAPを一体化させたユニークな製品「ACRO CA1000」が1月に発売されました。価格は299,980円です。
こちらは代理店アユートの製品ページです。
https://www.iriver.jp/products/product_222.php

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これは最近ではトランスポータブルとも呼ばれるジャンルで、可搬はできるがポータブルのように常に持ち運ぶことを考えたものではないという形で使用する機材です。A&Kではキャリアブルと呼んでいます。A&K的にはKANNの考え方を進めたものとも言えるでしょう。
最近ではDAPが高性能化することで、家で使用するオーディオがDAPだという人も増えています。それを考えると、先進的に発達し続けるDAPを家で使うことに特化するという考え方が出るのは自然なことだと思います。
そうするとまず家で使うために、イヤフォンよりもヘッドフォンがメインになること、家でのオーディオ機器に接続できるという側面がより重要になってきます。また手に持つよりも机に置いて使うことがより増えてくるでしょう。そうした点を突き詰めて開発されたのがCA1000と言えます。

* 特徴

1 ティルトディスプレイ搭載

はじめ見たときはDAPを合体させるのかと思いましたが、実際はDAPと同じくらい大型の液晶ディスプレイをティルト方式で搭載しています。このディスプレイはCA1000の特徴的でもっとも優れた機能の一つです。これがあるのとないのではデスクに置いたまま使う際の使いやすさがまるで違います。

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水平から最大60度まで自由に調整が可能です。

2 ヘッドフォンに向いた機能

CA1000ではヘッドフォンでよく使われる6.53mmの標準プラグを搭載しています。これは大きさに余裕があるゆえですが、さらに3.5mmアンバランス、2.5mmバランス、4.4mmバランスと多彩な端子があるのでまず接続には困らないでしょう。

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また高性能ヘッドフォンは高インピーダンスのものが多いためにCA1000ではKANNをさらに上回るスーパーハイゲインモードを含む4段階のゲイン設定があり、最大15Vrmsもの超高出力を出してヘッドフォンを駆動することができます。
またCA1000ではソフトウエアの新機能として、クロスフィードが搭載されています。これは左右の音を混ぜることでより自然な音場感を得られるという機能で、ヘッドフォンリスニングをより快適にしてくれるでしょう。

3 家での使用に向いた多彩な入出力

CA1000は筐体の大きさを生かして、背面に多彩な入出力端子を備えています。

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デジタル入力は光(角型)、同軸(RCA)を備え、充電専用のUSB Type-C端子とは別にデジタル入出力用のUSB Type-Cも搭載しています。またアナログ入出力(RCA)で機器を接続し、オーディオシステムの中でプリアンプとして使用することができます。しかもプレーヤー付きです。
こうしたすべての入出力設定は、タッチパネルで簡単に選択できます。
またMicroSDカードスロットも搭載しているので内蔵メモリを増やすことができます。

4 DAPの良さを継承したヘッドフォンアンプであること

そしてCA1000の最大の特徴はヘッドフォンアンプとしての視点に立つとよくわかります。それはヘッドフォンアンプでありながら、DAPの機能性と先進性を兼ね備えているということです。ヘッドフォンアンプならばDACとPCを別に用意してケーブルで接続する必要がありますが、CA1000ではすべて一体型です。さらに内蔵メモリを備えているので外部ディスクをつける必要もありません。
CA1000はES9068ASを4機搭載したクアッドDAC搭載で、単体DACとしてみてもかなり優れたDAC性能を有しています。
またA&K DAPはDLNAやRoonにも対応するネットワーク機能を有し、ワイヤレスでのファイル転送やBluetoothの送受信機能などワイヤレス環境に秀でています。またDACのデジタルフィルターやUSB DAC機能など書ききれないほどのA&Kソフトウエアを継承しているため豊富な機能性があります。
PCと単体DACを接続したのを上回るほどの機能を一体型で備えています。

一方でCA1000は最近A&Kが注力しているDAPの低ノイズ設計を継承しています。DACやアンプ回路を超高純度銀メッキシールド缶に入れてシールドした設計です。さらに CA1000では使用しないヘッドフォン端子をリレーを使って物理的電気的に分離するという徹底さを見せています。またバッテリーだとノイズレスのクリーンな電源を供給できます。これも据え置きではなかなかできない点です。
4オームとか8オームのスピーカーと違ってヘッドフォンでは電流よりも電圧の方が重要だし、小電力のプリアンプ段階だとノイズの影響が大きいから、ゲイン重視で低ノイズのAKのヘッドフォンアンプ設計は理に適ってると思います。
このためCA1000は単に大馬力ヘッドフォンアンプではなく、高感度イヤフオンにも向いています。家でイヤフォンで楽しむ意味を再確認させてくれるでしょう。

*インプレッション

CA1000はボックスを開けるとちっょと小声が漏れるほど存在感を感じます。火星探査ローバーを基にしたというデザインですが、どちらかというと「ガンダムか」というようなロボットメカ的なかっこよさを感じますね。大きなボリュームホイールも良いアクセントになっています。

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筐体はヘッドフォンアンプとしてみると意外とコンパクトなので場所をとらずにちょっとした机の隅などに置いておけます。普通ヘッドフォンアンプはラックに入れるとか置く場所が決まってしまいますが、CA1000はちっょと手元に置いたり、少し奥の方に置いたりとそのときそのときで自由に使えます。
ティルト液晶のおかげでデスクトップで使いやすく、このおかげで積極的に使う気になります。重量があるのでタッチしても動きにくいのがいいですね、特にキーボードで文字入力がしやすいと思います。ただDAPにクレードルつけても、指で押すと動くと思うのでこれはいいですね。この良さは特に机の奥に置いたときに感じます。
それと大型液晶でアルバムのカバーアートを観ながら音楽に浸れるのも意外と新鮮です。DAPだと選曲操作時以外はバッグやポケットに入れてしまうから見ないのですよね。
操作はA&KのDAPを使用している人ならすぐにわかるでしょう。液晶の下部分をタッチするとホームに戻るA&Kらしい仕様もあり、 DAPそのまんまの使用感でヘッドフォンアンプが使えます。
最近のAstell & Kernの流れとして本製品でもシールドされた電子回路のように徹底的にノイズ低減が図られていますが、CA1000では使用されない端子はメカニカルリレーで回路から切り離すと言う徹底されているので、カチッというリレー音がたまに聞こえるのが高級オーディオ感があって良い点でもあります。

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音源用意の段階でDAP+ヘッドフォンアンプの新鮮さを体感できます。内蔵メモリーが256GBもあるのでDSDとか192kハイレゾのような容量食うのを入れるのに良いですね。いくらストリーミングの時代と言っても限界がありますし、DSDはストリーミングもないですから内部メモリが必須です。DSDネイティブ再生もたっぷりと楽しめます。microSDもあるので容量にはあまり困らないでしょう。

バッテリーは実測で10時間くらいで、1時間で10%前後減るくらいです。バッテリーはSP2000Tあたりの倍の容量だからそれなりにアンプあたりに電力がまわっていそうです。発熱はなく、 SE180のCカードに似てるかんじてはあります。オーディオ的には熱があると頑張ってる気はするんですが、電子機器があって熱いとジョンソンノイズのような熱ノイズが出るので、低ノイズ化のためには発熱がない方が良いでしょう。その辺も最近のA&Kの低ノイズ化のトレンドに沿っている気はします。

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・ヘッドフォンでのインプレ
CA1000をちょっと聞いてみるとやっぱりDAPの音ではないと感じます。余裕があって深みがあり、据え置きの音がします。たしかにバッテリー駆動の据え置きオーディオという感じ。雑味が少なくクリーンでアナログ設計に余裕がある感じの滑らかさと奥行き感です。DAPだとどうしてもこじんまりとして箱庭的な音になりがちですからね。
この点でCA1000にはやはりヘッドフォンが一番似合います。ベイヤーのT1をベースにしたAK T1がかなり相性がいいと思いました。A&Kブランドのイヤフォン・ヘッドフォンはそれなりにA&K機器との音色の相性は考えられているように思います。
音の細やかさもよくわかるし、音空間の奥行きの広さもかなりのものです。
特筆すべきはデジタルっぽくない音の柔らかさと音の美しさ。アナログ回路が良くて余裕がある。特に低音の豊かさでそう思う。ブオーンという超低域の深みがちょっと聞いたことないくらい。一つ一つの楽器の音が美しくずっと聴いていたくなります。打撃が鋭く、トランジェントの立ち上がりと立ち下がりも俊敏でいいですね。
T1pは側圧も控えめで半開放なので家で使いやすいです。

クロスフィード機能を使用してみると柔らかく聴きやすくなり、自然で音質低下も少ないと思ます。長時間聴いている時にも良いかもしれません。録音がきつめの時に使っても聴きやすくできます。カスタム設定もできるので、ミキサーレベルは少し上げ気味の方が違いははっきりと出ると思います。

次に高インピーダンスヘッドフォンとしてHD800を使ってみました。ゲインはHighでも音量が取れますが、Super Highだとさらに余裕があってより一層力強さも加わる感じです。HD800の特有の左右の広さに加えて、CA1000アンプの奥行き感表現もあって音場感の良さは魅力的です。
音の歯切れも良く、ロックでのドラムのアタックの打撃感も小気味良いですね。

高インピーダンスの次は低感度を鳴らしてみようということで、古い平面磁界型で鳴らしにくいAudeze LCD-2を使ってみました。最近の平面磁界型は高感度化していますが、このころのはなかなかに難物です。
LCD-2も音量自体はHighでも聴ける音量で取れるけど、Super Highにした方が音に活力があります。音の歯切れもよく、パワフルで音の深みも良いですね。CA1000は十分に平面磁界型でも使えると思います。LCD-2がハイエンドの平面磁界型らしくとても細かい解像力があってウッドベースのピチカートがかなり生々しく感じられ、ちょっとハイエンドオーディオで聴いてる感じに近い音レベルです。このくらいの音質レベルになってくると音源の良し悪しがかなりはっきり出てきますね。いまはケーブルが標準プラグしかないけど、4.4mmバランスだとさらに良いかもしれない。

密閉型ヘッドフォンでポータブルのCampfire Audio Cascadeも使ってみました。ゲインはミドルで十分という感じです。音が早く、HD800より音のキレが良いのがよくわかります。低音の迫力もまるで爆発するように気持ち良い。

色々使ってわかったのは、HD800の空間再現の良さやCascadeの低音の暴力感など、ヘッドフォンの個性がよく引き出されると言うことです。

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・イヤフオンでのインプレ

基本的にはAstell & Kernの上品な音作りなのでA&KのZERO1がやはりよく似合います。ものすごく透明感が高いく、音の細かさはハイエンドDAPなみです。違いは奥行き感と厚み、重みや深みがCA1000にはあることです。脚色感は少なく録音忠実度が高い音です。

マルチBAカスタムのES80を聴くとDAPでは聴けないようなスケール感にちょっと感動します。ものすごく細かい音が雨のように降ってくる感じはDAPのままに思います。

・アクティブスピーカー

家のアクティブスピーカーにも繋いでみました。配信動画用にiPadの3.5mm音声出力に繋いでいたクリプトンのパワードスピーカーKS-1に繋いでみると見違えるように良い音出すので驚きます。当たり前といえば当たり前ですが、ケーブルは安いので使ってただけにちょっと驚きです。音が回り込む感じとか、音が繊細で歪みのないピュアなオーディオらしい音。KS-1はいいスピーカーだとは思ってたけど、タブレットという名のリミッターつけて使ってたわけで、リミッターが解放されるとさすがにデスクトップにはもったいないくらいのいい音です。
KS-1には内蔵DACがありますが、直接デジタルで入れるよりもCA1000からの3.5mmケーブルのアナログの音の方が格段にいいですね。DACのレベルが大きく違うので低価格ケーブル経由とは言え、当たり前と言えば当たり前ですが、それは実際に使わないと気がつかないものだったりします。

ヘッドフォンアンプはバイパスされるようなのでRCAアウトの品質もいいと思いますので、RCAから出力とってFostexやGENELECみたいなパワードスピーカーに使うのもいいですね。CA1000は音がスピーカー向きだと思うので、スピーカー用のパワーアンプのプリアンプとして CA1000を使用してもいいでしょう。
総じて家ではかなり使い出があると思います。

*音質のまとめ

CA1000は音質レベル的にはアンプ込みでHugo2と比べても甲乙がつけ難いくらい高いレベルがあります。CA1000の個性としてはノイズレスの透明感と響くようなSN感の高さ、加えてアンプの力か深みがあって奥行き感が深い点がいい。音楽世界に引き込まれる音の深みが素晴らしく感じられます。
良録音の音源とT1pのようなフラッグシップでフラットなヘッドフォンと合わせると驚くように魅力的です。
これも持ってる曲を片っ端から聞き直したくなるタイプの機材ですね。
音の細かさ自体は今までのAstell&KernのハイエンドDAPのものだけど、DAPみたいに音の細かさというよりもアンプの強化でもたらされた音の深みと奥行きに注意して聞いて欲しいと思います。

* 全体のまとめと考察

CA1000はいままでにないタイプの機材なので考察をもう少し追加してみます。

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CA1000はヘッドフォンアンプとして考えると画期的です。
まずシステムを組む必要がなく頭を巡らせる必要がないこと。ヘッドフォンアンプはDACが必要でさらにPCとも繋げる必要があります。T1pと合わせて聴く高音の透明感があって空間の深みもある澄んだ響きは普通にPCオーディオで組んでも難しいと思います。かなり高精度な光デジタルケーブルを使うとか、PCオーディオとして良い音を出すにはOSの設定などもいろいろと考える必要があります。CA1000の音質はMacでインテジャーモード使ったなみ、あるいはそれ以上の透明感やクリアさをあっさりと出してしまいます。PCオーディオ知ってる人だと革命的な感じですが、ポータブルオーディオでは普通なんです。それを合体させたのが CA1000です。
CA1000はRoon Ready機器として動作しますが、これにRoon Coreを載せられたらとか思いますね。ハイエンド・ヘッドフォンアンプに高級なDACを組み合わせてさらに最新の注意を払ってPCかMacを乗せれば、もしかするともっと良い音が得られるかもしれません。しかし、CA1000の価格の何倍するかわかりませんし、すべて電源をオンにするだけで面倒になるでしょう。

それとイヤフォンにこれだけ向いてるヘッドフォンアンプってなかなか無かったと思います。ヘッドフォンアンプは高インピーダンスとか平面磁界型とか鳴らすのに向いた機種が多くてパワーあっても大味なものが多かった。DAPは簡単に操作でき、音は細かいけどヘッドフォンアンプに比べるとこじんまりとしています。ACRO1000はそのいいところがミックスされています。家でイヤフォンの出番を増やしてくれる機材とも言えます。

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使い勝手でいうと、CA1000に関しては使用してみないと良さは解りにくいとは言えます。ティルトディスプレイとガッチリしたボディの使い心地もよく、家では常にWIFIに繋いでるのでハイレゾストリーミングにも向いてますのでOpenAppの稼働率も上がります。
それとやはり標準プラグをアダプターなしで刺せるのは良いです。

この音で持ち運べると良いんだけど、アナログ部分はどうしても物量だからそれは無理でしょう。基本的に家で使って、家のあちこちや机のあちこちに移動するのための「トランスポータブル」なので、あまり持ち出すことは考えないほうが良いでしょう。コロナ禍で通勤が減って在宅が多くなってDAPの稼働率が低くなって人にも良いでしょう。リモートオフィスにスタバやドトールにもっていくのはありかもしれません。
外でAKのハイエンドDAPを高性能イヤホンと組み合わせて楽しんで、この音が家でさらにスケール感良く聴きたいと思ってる人にはCA1000とT1pの組み合わせがオススメです。
手軽で音が良く便利なCA1000はおそらく結局は稼働率が高く、そういう意味でのコスパは高いのではないかと思います
posted by ささき at 15:29| __→ AK100、AK120、AK240 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月04日

W2の進化形、L&P W2-131レビュー

LUXURY & PRECISION W2に第二世代としてW2-131が登場しました。オープン価格で、実売想定価格は42,900円(税込)です。
メーカーリンクはこちらです。
https://www.cyras.jp/140021.html

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W2-131はいわゆるドングル型のDAC内蔵ヘッドフォンアンプで、スマートフォンと組み合わせるのに好適な機種です。スマートフォンとはUSB-C接続ですが、ライトニング用のケーブルも付属します。W2とは基本機能は同じで、イコライザー設定も多く用意され、さらにDACフィルター設定が可能、さらにチューニングによる音色の切り替えもできるなど多機能、また入出力のサンプルとは液晶画面で確認が可能です。
前モデルのW2については下記にレビューを書いていますのでこちらも参照ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/481684789.html

W2-131での改良点は以下の通りです。

1 DACチップがW2ではCS43198が2基から、CS43131が2基に変更(名称由来です)。
CS43131にはチップ内にヘッドフォンアンプ回路が組み込まれていますが、W2-131ではさらなるハイパワーを目指してDAC内の回路ではなく独立したアンプ回路を搭載しているということです。その結果として先代のW2よりも高出力を達成しているとのことです。

2 本体色がブラックからにブルー(プルシアンブルー)に変わった

3 バランス接続時の出力がアップ

4 消費電力の低減とより長時間の再生が可能となった

* インプレッション

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本体の大きさはW2と同一で、使い勝手も変わりません。ただしカラーリングが異なっていて青が基調のデザインとなっています。背面もカーボン調だったW2とは異なってW2-131ではシンプルなデザインになっています。

IMG_8506_filtered_s.jpg  IMG_8507_filtered_s.jpg

一番違うのはW2では液晶パネルの枠が電源オフでも見えていたのに、W2-131ではフレームと同一化して見えなくなっているということです。これは見た目に大きな差になっています。同梱アクセサリーなどは同じです。

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iPhone12 Proと組み合わせて聞いてみます。W2同様にUSB-C用のケーブルの他にライトニングケーブルが付属しているので極めて簡単に接続ができます。これがないとLightning ー USBカメラアダプターを使用することになるので接続が面倒になります。
イヤフォンはW2の時と同様にCampfire AudioのARAを4.4mmバランス端子に接続して試聴しました。接続は簡単で、USBケーブルをスマホに接続してイヤフォンを端子に接続するだけで使用ができます。悩むところはありません。ただし出力が大きいので、小型だと侮らずに音出しをする前にゲインの設定をしてボリューム音量を下げておいたほうが良いです。

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W2-131でiPhone内蔵のハイレゾ音源を聞いてみると、やはり小型DACとは思えないような鋭く鮮明で解像力が高いサウンドですが、W2よりも力強さが加わったように思います。ギターを爪弾く時やドラムを連打するときなど随所でより力感を感じられます。音にスヒード感がある点は同じですが、楽器の歯切れの良さがさらに良くなっているように感じられます。W2は端正で鮮明な音なので器楽曲やジャズに向いた感じでしたが、よりロックやポップに向いた音になった感じに思います。

実際に第一世代のW2とこのW2-131を比較試聴してみると、W2-131の音の方がかなり力強さがあり、よりパワフルな音再現に感じられます。これはTuneモードによらずに同じ傾向です。
基本的な音色自体は両方共ほぼ同じでL&Pらしい付帯色の少ない忠実な音色再現です。基本的な音はニュートラルなので、豊富なイコライザー機能を使うことでより自分好みの音に近づけることができるでしょう。

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3.5mm端子でも十分に素晴らしい音質で楽しめますが、やはり真価を発揮するのは4.4mmバランスで聴いたときです。空間的な広がりもいっそうよくなります。解像力は極めて高くてかなり細かい音も拾います。
音質レベルは極めて高いのでハイエンドイヤフォンを組み合わせても満足いくでしょう。正直この大きさでこの音、さらにバスパワー動作というのはちょっと信じられないくらいではあります。アクセサリーには厳しいiPhoneですからね。

ハイレゾ・ストリーミング再生も試してみましたが、やはり素晴らしい音質で楽しむことができます。Macにも使用してみましたが、同様に簡単に接続してあっさり音が出ます。仕事をしながら使うにもいいですね。

* まとめ

W2-131はW2の特徴であるコンパクトで多機能、そして音の良さという点はそのまま引き継いで、音がより力強くなった新モデルだと言えます。バランスでの音の良さは特筆もので、iPhoneに向いたライトニングケーブルが同梱されているので、iPhoneでストリーミングを高音質で楽しみたいという場合にお勧めです。
posted by ささき at 11:19| ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする