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2022年01月07日

CES2022でGaNトランジスタのパワーアンプが登場

CES2022でGaN(窒化カリウム)採用のクラスDパワーアンプが展示されています。これはオーディオ向けクラスDチップメーカーのAxignと素子提供するGaN Systemsのコラボによるもので、製品と言うよりデモとかリファレンスモデルになります。この展示モデルでは250W/chx2の出力です。

https://www.embeddedcomputing.com/technology/analog-and-power/gan-based-500w-heatsinkless-audio-amplifier-from-axign-and-gan-systems

普通トランジスタには半導体としてシリコン (ケイ素) が使用されますが、これはシリコンの代わりにGaN(窒化ガリウム)を半導体としてトランジスタを作成したもので、従来の製品とは根本的に異なります。
GaNはシリコンのトランジスタよりも高効率で電力損失が少なく発熱が少なくなります。また低抵抗でスイッチング回路にもむいています。GaNはアンカーのACアダプタやソニーのSA-Z1のD.A.ハイブリッドアンプなどにも採用されていますが、今後注目の技術と言えます。
posted by ささき at 13:20| ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月03日

うわさのAirPods Pro2にロスレスサポートのうわさ

アップル関連アナリストのミンチークオ氏が今年AirPods Pro2が出ると言っていましたが、今朝の海外メディアはさらにクオ氏がこのAirPods Pro2がロスレスをサポートするという情報を加えたとしています。
これが事実ならばアップルがなんらかのロスレス・ワイヤレス伝送の用意をしてるということになりますね。「ハイレゾ対応」ならばいわゆる「ハイレゾ相当」でサンプルレートだけ96kHzまで拡張して非可逆圧縮で送る手はありますが、「ロスレス対応」というからにはハードルは上がることになります。
しかしアップルの場合はハード・OSを抱えているので不可能なことではないと思います。コーデックだけではなくハードを変えることができるからドングルが必要だったロスレスワイヤレスの手段を内蔵させることもできます。一方でいままでアップルの独自ワイヤレス伝送の特許はあまり見たことがないので、既存技術を使用するという気もします。

考えられる方法としては、

1. Bluetoothを拡張する

Bluetoothはいまでは規格自体は楽に1.4Mbps以上いけるから、A2DPを独自に廃して独自のドライバー(BTプロファイル)を作る手もあるでしょう。この場合はiPhone側にハードの追加は不要です。

Bluetoothでの1:1制限にしてもBluetooth基幹部ではなくプロファイルであるA2DPの制限ですから、TempowのTAPプロファイルのような前例がすでにあります。そしてそれをロスレス拡張できなくもないでしょう。

参照: Bluetoothのマルチキャストオーディオ技術、Tempow Audio Profile
http://vaiopocket.seesaa.net/article/460813992.html

またすでにソニー/McSunc方式やクアルコムの新しいTrueWireless Mirroringで対応しているように同時伝送もできるでしょう。

参照: 完全ワイヤレスの「左右同時伝送」とMCSync方式の謎の解明
http://vaiopocket.seesaa.net/article/476629761.html

もうひとつの可能性としてはアップルがBluetooth SIGに働きかけてLE Audioにロスレス対応を盛り込むというのもないわけではないですが、この場合には事前に分かってしまうことになりますね。

2. WiFi等とAirPlay

WiFiは消費電力を考えると難ですが、ホットスポット機能を追加してAirPlay対応という手はあるかもしれません(Poly+Mojoでやっているような)。この場合もiPhone側にハードの追加はないでしょう。

2. Kleerなど新伝送方式を使用

ジョブズ時代にはKleer採用のうわさがちょっとありました。またカメラではジョブズ時代にLYTROとのうわさがあって消えたんですが、結局いまマルチレンズで似たようなライトフィールド的技術してるからそれが生きてないというわけでもありません。ただしこの場合はiPhone側にハードの追加が必要となります。

3. 独自2.4GHz帯通信とか赤外線

これもゲーム分野を考えると低遅延が可能なのでありえなくはありませんが、iPhone側に追加ハードが必要です。省電力通信のThreadのAirPlay拡張もなくはないですが、見込みは低いように思います。


要はやる気になればアップルはなんでもできたんですが、今までやる気にならなかったわけです。今は自らがハイレゾストリーミングのベンダーになったので、気が熟したということもあるかもしれません。
ただし今のぎゅうぎゅう詰めのiPhoneの中でチップ一個増やすのも大変でしょうからハードの追加は可能性少ないかなとも思いますが、この場合にはiPhone14を待つことになるでしょう。ただハード追加の場合には既存モデルでは対応できないし、AirPods側がiPhone専用になってしまいます(ほとんど現実そうなので問題ないと思いますが)。
いろいろ考えてみると既存技術を使うのが一番かなとは思います。

クアルコムのaptX losslessもあるし、今年はロスレス・ワイヤレスが来るとなかなか面白いかなとは思います。
posted by ささき at 09:47| __→ 完全ワイヤレスイヤフォン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする