Music TO GO!

2020年09月18日

Oriolus Rebornの美音チューンモデル、Crassirostris

CrassirostrisはJabenとOriolusのコラボモデルのイヤフォンで、JABEN CHINAの企画商品です。
名前はフウキンチョウという鳥のことのようで、箱絵にも鳥の絵が描かれています。おそらくは美しい声で鳴く鳥ではないかと思います。
価格はオープンで、実売は税抜122,000円前後を予定しているとのこと。

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Crassirostrisの構成はBA3+D1のハイブリッド構成で基本的にはOriolus Rebornと同じ系列で、BAの部分(ツィーター)が違う型番ということです。このイヤホンはモニター的ではなく、基本的に楽しく美音を聞いてもらうためにチューニングされたということです。Oriolus Rebornの派生モデルという感じですね。

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シェルは3Dプリントで製作されています。感度は115dB/mW、インピーダンスは21オームで、周波数特性は10Hz-40kHzで箱にはハイレゾシールが貼ってあります。ケーブルの線材は銅,銀,銀メッキ銅線ということです。ケーブル端子は3.5mmです。シリコンイヤーピースとフォーム、ダプルフランジ(M)が付属しています。

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シェルが透明でドライバー配置がよくわかります。ベント穴が直接シェル空間に空いています。ベント穴にはなにかフィルターが入っているように見えます。シェル内空間はダイナミックドライバーにとって、全てチャンバーとなるとのこと。またノズル部分が広く作られています。
プラグがごっついのでマニアックな製品と感じますね。ケーブルはなかなかに凝った標準ケーブルで、しなやかで取り回しは悪くないです。

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大柄なシェルだけれども、わりと装着感はよく特にシリコンイヤーピースがよくできていて密着します。吸い付くような感触がありますね。かなり遮音性は良いと思います。能率は高めで鳴らしやすい方でしょう。

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まず音がニュートラルで聴きやすいA&K AK380で試してみます。
音楽的にチューニングしたというだけあって、音はわかりやすく端的に言って低重心でベースの重みがあって、音の広がりがすごいサウンド、という感じです。

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AK380とCrassirostris

中高域はシャープでギターをつま弾く音が鮮明に聞こえますね。低域はかなり誇張されて量感がたっぷりとあります。ハイブリッド構成らしく、音に重みもずっしりと感じられます。この辺からもモニター的に聞くのではなく音を楽しんで聞く方向性が伝わってきます。ただ低域は強いけれども、ヴォーカルはわりとはっきりと聞こえると思います。
周波数特性はかなり誇張されていますが、音調自体は暖かすぎるものではなくわりとニュートラルです。この辺はケーブル特性も関係していると思います。
もう一つCrassirostrisのポイントは音の広がりが良いことです。左右にもわりと広い方ですね。奥行き感もあります。低音がたっぷりとあって音もよく広がるのでオーケストラものでのスケール感もいいですね。

音の個性がA&K SP1000CPに合いそうなのでプレーヤーを変えてみたところ大当たりという感じです。この組み合わせは最高にいいですね。
AK380からSP1000CPになってより音性能が向上したことで、こちらの方がCrassirostrisの力を引き出すという意味合いもあります。Crassirostrisは解像力もあってただのfunタイプのイヤフォンではなく、ポテンシャルも高いようです。これは元になったOriolus Rebornの性能の賜物でしょう。

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SP1000CPとCrassirostris

高域もSP1000CPで聴く方がより美しく感じられます。音場の良さとあいまって、エレクトロニカではベルの音やそれに近いような電子音が頭の中に響き渡り、豊かな低域と相まって美しい中高域が浮き上がったように聞こえます。音楽の作る世界に引き込まれるようです。
女性ボーカルのジャズでは囁くようなボーカルも細かく再現される側面もあります。例えば定番の"Spanish Harlem"だとバックのベースはやや大きめに聴こえますが、ヴォーカルは綺麗に声質もよく聞き取れます。アニソンだとやはりバックの演奏はやや大きく聞こえるけれどもやはり躍動的に楽しめます。こうしたヴォーカル主体のジャンルでは、ヴォーカルだけではなく演奏も楽しみたい人向けの再現のように感じられます。

特にパワーがあって、低域の再現力が高いので、一番向いているジャンルはロックだと思います。
パーカッションやドラムのパンチがあって、ダンダン・バンバンという音がパワフルで気持ち良いんですよね。畳み掛けるようなベースギターとドラムの絡みなんかは最高です。パワフルで躍動的な音の世界を楽しめます。なかなかここまでベースギターやバスドラの気持ち良さを再現できるイヤフォンもないのではと思います。ドラムやパーカッションの連打では気持ち良さを感じられる、かなり気持ちもハイになって上がっていくと思います。
例えばメタルとかだと、低いデス声のバックで聞こえる美しい女性ヴォーカルなんていう曲でもそれぞれが楽しめ、そこにドスッドンドンという破壊的なドラムが気持ちよく聴こえてきます。

Oriolus 1795で聴く相性もまた良いです。スマートフォンとBTで聴きたいならば、Oriolus 1795くらいの音の良さがないと面白くないと思います。
やはり音の広がりがよく、低音の迫力を堪能できます。音色もきれいに再現され、音も細かさもかなり高いと感じられます。おそらくこの組み合わせだとBluetoothを聴いているという感覚なく音楽に浸れます。Oriolus 1795はBTレシーバーにしては音のスピード感がある点もcrassirostrisを生かせるでしょう。

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Oriolus 1795とCrassirostris

音楽を分析的ではなく、躍動感あふれる最前列で楽しみたい人向けのイヤフォンと言えるでしょう。またOriolus Rebornを元にした基本的な性能も高いのでパワーのある高性能なプレーヤーに向いています。
音楽を楽しみたい人、パワーのあるハイエンドプレーヤーを持っている人にオススメです。



posted by ささき at 16:15| ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月11日

Roonがuncertifiedデバイスを使い続けるための回避策を提示

uncertifiedのRoon Readyの件ですが、Roon側が妥協案として「既存のユーザーでuncertifiedデバイスを使ってる人は、申請すればそのメーカーがcertified通すまでの間、アカウントに限定的に開発者権限を付与することで9/21以降も今まで通り使用可能(disableしてもenableできる)」という回避策を提示してます。

Roonのuncertifiedデバイスを使い続けるための申請フォームはこちらです。申請が通ったら連絡するということです。

posted by ささき at 08:13| ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月10日

UncertifiedのRoon Ready機器に制限が加わります

Roon Readyデバイスについて、今まではuncertifiedであっても問題なかったんですが、これが変更になり9/21以降はuncertified機器は設定画面でEnableできなくなります。
ただし今enable出来てる機器は9/21以降もそのまま使えますので、disableしないよう案内が書いてあります。

つまり9/21以降にuncertified機器が使えなくなるのではないのですがenableが出来なくなるので、disableしてしまうと再度enableが出来なくなるのでそこで使えなくなります。

(ダニーのポストなのでこちらをおすすめ)

posted by ささき at 21:01| ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月06日

Oriolusのポータブルオーディオの新製品、BD20/BA20/SE02レビュー

Oriolusのポータブルオーディオの新製品が7月末に発売されました。国内ではサイラスから発売されています。
ポータブルヘッドフォンアンプのBA20、ポータブルDACのBD20、そして異色のポータブルイコライザーSE02です。これらはそれぞれシンプルな単機能の製品で、組み合わせて使用します。

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例えばBD20はポータブルの単体DACでアンプ機能はないため、別にポータブルアンプが必要となります。BA20はそれに好適のポータブルアンプです。このBD20とBA20の組み合わせは王道のシステムですが、ユニークなのはポータブルイコライザーのSE02といえるでしょう。これはアナロググライコのポータブル版と言えるものでいままでにはなかったユニークな製品です。SE02をBD20とBA20の組み合わせに足すことで楽しみ方が広がります。これらは小さいながらフルバランス構成の本格的なものです。

* BD20の特徴

BD20はポータブルでバッテリー方式の単体DACです。外でも使うことができます。価格はオープンですが推奨価格は47,000円です。DAC ICはESSフラッグシップのES9038proなので価格にしては立派なものですね。内部はフルバランス設計で入出力もバランス対応(4.4mm)と本格的な構成といえます。

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入力はもちろんデジタルのみで、USB-C(OTG)、SPDIFです。ケーブルを選ぶことでスマートフォンやPCなどをソースとして使用できます。SPDIFは3.5mm端子を使用します。デジタル信号は768kHz/32bit(DXD含む)まで対応、DSD512まで対応と本格的なものです。入力コントロールチップはXMOSを使用。またオペアンプを交換することができるということです。
出力はアナログのみのラインアウト出力で、端子はバランス4.4mm、アンバランス3.5mmとなります。
スイッチでUSB接続において電源を供給するかどうかの切り替えができます。PCであれば供給しても良いのですが、スマホなどではオフにするべきでしょう。

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電池は4時間の充電で10時間の使用ができる。重さは175gと軽量です。付属品としてUSBケーブル(USB-CとUSB-C、USB-Cとライトニング、充電用)が3本と、他のアンプ等とスタックするための粘着シートが入っています。

* BA20の特徴

BA20はアナログ入力でバッテリー方式のポータブル・ヘッドフォン・アンプです。DACは内蔵していないのでデジタルソースの場合にはBD20などと組み合わせる必要があります。あるいは他のアナログ出力のソース機器と組み合わせても良いでしょう。価格はオープンですが推奨価格は32,000円です。こちらもフルバランス構成です。

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BA20はオペアンプ交換が可能なので自分で音を変えることができるのが特長です。デモ機では試していませんが、製品版には交換用のオペアンプセットが入っている(NE5534bypas、47buffer、トランジスタ、ストレート)ということです。ストレートはバイパスのことです。例えばオペアンプだけで十分な出力ができるならばバッファは不要でバイパスすれば良いでしょう。
それぞれ内部フルバランスなのでシングル(片チャンネル)オペアンプでは4つ必要となります。

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音量変更はアナログ式のボリュームコントロールでアルプス製です。8時まではギャングエラー(左右の不一致)が生じるかもしれないとわざわざ書いているのが正直というか、面白い点ですね。デジタルボリュームならばギャングエラーが出にくいわけですが、ここはギャングエラーが出たとしてもあえてアナログ式のボリュームポッドを採用して音にこだわった、と読み取ることもできます。

また3段階のゲインが切り替え可能で、出力は220mW(32オーム)です。出力インピーダンスは0.2オームと低いので低インピーダンスのイヤフォンでも音がよく引き締まるでしょう。
スイッチで電源を電池から取るか外部から取るかの切り替えができます。

電池は4時間の充電で15時間の使用ができます。重さは180gとBD20と組み合わせやすいでしょう。もちろんサイズはBD20とほぼ同一です。付属品としてラインケーブル(4.4mmから4.4mm)、充電用のUSBケーブルとスタックするための粘着シートが入っています。

* SE02の特徴

このラインナップでユニークなのが、ポータブルイコライザーのSE02です。特定の周波数だけ通すバンドパスフィルターを左右別に5種類搭載しています。それぞれ63Hz, 330Hz, 1kHz, 3.3kHz, 10kHz (+/-8dB)です。いわば低域、中低域、中音域、中高域、高域といえるでしょう。また楽器の担当帯域だけではなく、弄ることで音場感とかクリアさを感覚的に変えられるということもあります。

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スマホなどデジタルでこうしたイコライザーをいじる人は多いでしょうけれども、ひと昔かふた昔前にはこうしたアナログのグライコがミニコンポやラジカセなどにも搭載されて、高級機というかオーディオらしさを主張していたのを思い出します。
BCLラジオとかフラッシャー付き自転車のように昭和の日本の懐かしメカとも言えます。それを中国のメーカーがポータブル用に復活したわけです。

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スイッチでイコライザのオン・オフができるので、その効果を簡単に比べることができます。ただしこのイコライザーが電源を消費するアクティブ機器なので、全てゼロ設定にしてもオンオフで音が少し変化します。これは後述します。

電池は4時間の充電で15時間の使用ができる。重さは215gと他とほぼ同じですが、ずっしりとした重みです。付属品としてラインケーブル(4.4mmから4.4mm)、充電用のUSBケーブルとスタックするための粘着シートが入っています。

* BD20+BA20の組み合わせのインプレッション

まずBD20とBA20を付属の4.4mmケーブルで接続してフルバランス構成で聴いてみます。イヤフォンはまずCampfire Audio Solarisを4.4mmバランスリケーブル(OSLOケーブル)で使います。
はじめにPCに接続してUSBで接続して、Roonを使って聴いてみます。

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音の階調表現が豊かで色彩感が豊かという印象です。ヴォーカル表現に長けていて声の様々な表現がよくわかります。中音域は特に厚みがあって豊かで良いですね。無機的ではなく有機的な音です。Roonでアップサンプリングするとさらに音質があがり、据え置きかという感じになります。
低音は迫力とインパクトがありパワフルで、高域はきつさが少なくスムーズで滑らかです。低音強調など音の誇張感は少なく忠実な再生だと思いますので、後でSE02で味付けするベースには好適です。
音はわりと耳に近くライブ会場の前で聞いているような迫力があります。バランスらしいパワーがあって音の力強さで躍動的な音楽再現が楽しめます。音場の広さは標準的だけれども、奥行き感は良く深みが感じられます。

DACの音色はESSのPro系DACらしくなくドライではないですね。バーブラウンとかシーラスロジックのような感じです。たぶんDAC ICだけではなくI/V変換やDACのアナログ回路が良いのでしょう。回路が丁寧に作られた感じで音に不快なきつさや歪みが少ないですね。値段以上の高級な音がする感じです。

OSLOケーブルだと少し暖かめに出るので、イヤフォンを変えてシャープでドライな印象のあるDita Dreamでも4.4mmリケーブル(VanDen Hul)で聞いてみました。こちらはゲインを+3にします。Dreamに変えるとBD20+BA20の組み合わせが音の切れ味がとてもよく、タイトで歯切れが良いのがよく分かります。ハイスピードのジャズではスピード感が気持ち良いですね。
イヤフォンによってサウンドが変えられるという点もこの組み合わせの音が高再現性でかつ素直だからでしょう。オススメはシャープ系のハイエンドIEMよりも、スムーズ系のハイエンドIEMで聴くとより良いかもしれません。


次に付属のケーブルでiPhoneとライトニング接続してみました。思っていたよりかなり音質が良いのでちょっと驚きます。たぶんこの付属ケーブルもかなり品質が良いのではないかと思います。iPhone側はフルボリュームにすることを推奨します。
iPhoneでもPCのように力強く、誇張感は少ないが有機的な音楽再生を楽しめます。ポータブルでもかなりレベルの高い音が楽しめるでしょう。
またAstell&KernのSE020とのUSB接続もしてみました。こちらはさらに良く、かなりレベルが高い音で音の明瞭感が高く歯切れも良いですね。かなり細かい音もよく聴こえます。もちろんiPhoneよりもだいぶ音は良く、下手するとPCよりいいかもしれません。
ポータブルではこうした高品質のDAPとの組み合わせでいい音が楽しめるでしょう。

今回デモ機のためオペアンプ交換は行わなかったけれども、さらに音を変えて楽しめると思います。

ボリュームノブがもう少しスムーズに動くといいかなとは思います。もっと高級機を扱っているような感じになると思う。
3.5mmでも聞いてみたんですが、いったん4.4.mmの音を聴くともとに戻れない感じがするので、やはりこの組み合わせは4.4mmで聴くことを推奨します。

* BD20+SE02+BA20の組み合わせのインプレッション

続いてポータブルイコライザーSE02を組み入れてみました。SE02を組み入れる位置としてはBD20とBA20の間が推奨されています。
一番の懸念はイコライザーを挟むことで音質が低下することだと思いますが、バイパスとEQが手軽に切り替えられるので試してみると音の低下というのはあまり感じられません。それよりもSE02をオンにするとかえって少しではありますが音質が良くなるようにも思います。これ自体がアクティブな機器なのでなにか電気的な処理があるのかもしれません。

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イコライザーのノブを使ってみると音の変化は自然で滑らかです。スライダーの動きもスムーズで、中間(0dB)にはクリック感があるのでデフォルト状態に戻しやすいのも良いですね。デジタルだと大きくプラス方向に振ると音割れが起こったりするのであらかじめゲインを下げたりするけれど、SE02では特にそうしたことは起こりません。
一番簡単な使い方の例はいわゆるベースブーストで、63Hzと330Hzをあげると爆低音が楽しめます。ヴォーカルとか音場感は1kHzとか 3.3kHzあたりをかえてみてもよいでしょう。
自然だがきちんと効くところがピュアオーディオ向けイコライザーという感じです。BD20+BA20の組み合わせの音が素直ということもあるでしょう。
デジタルイコライザーだと効果が不自然だったり、音が劣化したりと結局あまり使うことはないのですが、これなら自分の好みに音を変える面白さが味わえます。ポータブルではかさばりますが、デスクトップで使ってみると面白いでしょう。

* SE02+Oriolus1795の組み合わせのインプレッション

Oriolus 1795は4.4mmバランス出力のできるBTレシーバーです。(link)
試しにこの組み合わせもやってみました。ケーブルは付属の4.4mmを使用しています。
面白いのはBD20とBA20の組み合わせで使うよりも、ただ繋げただけで音質がよくなるということです。バッファアンプみたいな働きがあるのでしょうかね。これは先の組み合わせよりもはっきりとわかるくらいの音質差があります。音がより広がり、音に厚みが出て音が豊かになり、より高級な音の感じになります。たぶんBA300Sもこうした感じなのでしょうね。


* まとめ

BD20とBA20は王道のシンプルな組み合わせですが、SE02を加えることでマニアックな楽しみ方ができます。オペアンプを変えられるのも趣味的に楽しいでしょう。音も有機的で素直なコスパの高いものです。

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この新製品を使っていて、とても久しぶりに「コンポ」という言葉を思い出しました。そこにはオーディオ機器を組み合わせる楽しみ、音を弄り回す楽しみがあったと思います。
この新製品ではオペアンプ交換したり、イコライザーで自分流設定をしたり、ポータブルでもれっきとした昔ながらの「コンポ」という感じです。オーディオを楽しみたい人向きの製品群と言えるでしょう。またフルバランスという本格的な構成で、音も良くてそれに応えてくれると思います。

ミニチュアホビー感覚にしろ、オーディオコンポの楽しみにしろ、日本がもう昭和に忘れてしまったもの、捨ててしまったものをここから感じ取れます。たぶんそれを海の向こうから眺めていただろう中国のオーディオマニアがまたこの現代のポータブルオーディオ時代に合わせて復活してくれたのは感慨深いと思いました。

posted by ささき at 14:12| ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする