ASCII.jpにiFI Audioの一体型Aurora記事を書きました。
iFIならではのこだわりポイントをぜひご覧ください。
https://ascii.jp/elem/000/004/010/4010030/
Music TO GO!
2020年04月27日
ASCII.jpに平面型ヘッドフォン入門の記事を書きました
HIFIMAN Sundaraで35000円で平面型ヘッドフォンが買えるようになった記念で、平面型ヘッドフォンとは何かについて入門的な記事をASCII.jpに解説記事を書きました。この機会にどうぞご覧ください。
https://ascii.jp/elem/000/004/010/4010936/
https://ascii.jp/elem/000/004/010/4010936/
2020年04月22日
コスパの高い平面型ヘッドフォン、HIFIMAN SUNDARA
最近ハイエンドヘッドフォンではダイナミック型の平面駆動タイプ(オルソダイナミック)がよく使われているが、この形式を世に広めた功績はAudezeとHIFIMANにあります。もともとダイナミック型の平面型はオーディオ黄金期には国産メーカーも参入していたのですが、コストがかかるこの方式はオーディオが衰退していくにつれて忘れられてきました。それをマニアックメーカーとして復活させたのがHIFIMANです(Audezeはライブ音響機器の応用として開発されてます)。HIFIMANはハイエンドだけではなくHE400など低価格機にも平面型を広げてきましたが、このSUNDARAはその結実と言えます。
最近の価格改正で旧価格の50,000円(税別)から新価格の34,600円になったことで、平面型の入門にはうってつけです。
特徴はやはりこの価格にして本格的な平面型ヘッドフォンが楽しめるということです。
SUNDARAでは振動板も改善され、HE400に比べると80%も薄型になっているとのことです。振動板が薄いほど軽くなるので平面型には有利ですね。この辺はHIFIMANが得意としているナノテクの産物でもあるのでしょう。
ヘッドバンドはアルミと皮革で製作されて、この価格とは思えないくらいの高級感があります。また快適性も向上しています。
再生周波数は6Hzから75kHzと広帯域で、インピーダンスは37Ω、感度は94dBです。重さは372gと軽量です。
ケーブルは着脱式で標準ケーブルは3.5mm端子が付いています。ヘッドフォン側はステレオミニ(TRS)タイプです。端子はかなりしっかりとしたもので、低価格品とはいえマニアックメーカーらしいパーツです。
各部は十分に剛性感があり、側圧はややきつめなくらいでよくフィットします。わりと軽めなので長い時間つけていても大丈夫でしょう。
能率はやや鳴らしにくい方で、ポータブルプレーヤーでも音量を取ることはできますがやや暗めに感じられるのでパワーのあるアンプを使用したほうが良いです。実際にアンプを使用して鳴らすとその真価を発揮することができます。
たとえばAK380だとやや足りなく、SP1000だと申し分ありません。あるいは据え置きのヘッドフォンアンプを使うのが良いと思います。
音質はこの価格帯では比類ないくらい高いレベルだと思います。かなりコストパフォーマンスはよいと思いますね。この独特の立体感や音の素早さ、整った周波数再現性はこのクラスのヘッドフォンではなかなか聞くことができず、また平面型らしいと感じるところでもあります。
高域はよく制御されてきつくなく、低域も量感がたっぷりある割には膨らむ感じはないのでこちらもよく整っています。低域はぶおっという量感ではなく、小気味良いタイトなパンチを感じるタイプです。低音が軽いわけではなく、それなりの深みもあります。音はニュートラルで着色感はあまりありません。
振動板が薄くて軽いだけあって、歯切れも良くスピード感があるのでノリのよい音楽にもむいています。ただ低音どかっというタイプではなく、周波数特性が整っていてタイトなので、どちらかというとジャズクラシック系の音です。平面型の利点は高域とか低域に変わりなくインピーダンス変動が少ないというものがありますので、本来こうした周波数特性が整っていて低音の不自然な張り出し感が少ないほうが平面型らしくありますね。
上級機のHE1000seなどに比べればやはり音は粗めで厚みが足りなくはありますが、同価格帯の普通のヘツドフォンではまず実現できないような立体感が特に良いと感じます。三次元的な音の広がりと、楽器やヴォーカルの定位感というか音の重なり感を感じられると思います。
音の細かさは平面型ならではと思えると思います。こうした音楽の空気感というか情報量豊かな音を感じられるのはさすがという感じではありますね。
録音のきつめの音楽ではやや音の荒さが気になるところがあり、この価格では文句が出ないレベルなのですが、本機のポテンシャルが高いのでやや勿体無い感はあります。録音が良い音源だとそれほど気になりません。
余裕があればケーブルを変えてもう少し滑らか感を出すとかなり高級感のあるハイグレードな音を楽しめると思います。今手元にこのタイプのケーブルがないので変えて試せませんがヘッドフォン自体はもっとポテンシャルはあるように感じます。
この価格でも平面型ヘッドフォンを買った感じは味わえると思います。おそらくいままで使ってきたヘッドフォンとは一味違うと感じるでしょう。いずれにせよ開放型でポータブルには向かないので、家で使うヘッドフォンで5万円以下で一味違うものを探している人におすすめです。
かなりコストパフォーマンスの良い買い物ができると思います。
SUNDARAとは古代サンスクリット語で美しいという意味を持っているそうです。たしかに価格以上の内容と見た目の美しさ、音の美しさを兼ね備えたヘッドフォンと言えるでしょう。
最近の価格改正で旧価格の50,000円(税別)から新価格の34,600円になったことで、平面型の入門にはうってつけです。
特徴はやはりこの価格にして本格的な平面型ヘッドフォンが楽しめるということです。
SUNDARAでは振動板も改善され、HE400に比べると80%も薄型になっているとのことです。振動板が薄いほど軽くなるので平面型には有利ですね。この辺はHIFIMANが得意としているナノテクの産物でもあるのでしょう。
ヘッドバンドはアルミと皮革で製作されて、この価格とは思えないくらいの高級感があります。また快適性も向上しています。
再生周波数は6Hzから75kHzと広帯域で、インピーダンスは37Ω、感度は94dBです。重さは372gと軽量です。
ケーブルは着脱式で標準ケーブルは3.5mm端子が付いています。ヘッドフォン側はステレオミニ(TRS)タイプです。端子はかなりしっかりとしたもので、低価格品とはいえマニアックメーカーらしいパーツです。
各部は十分に剛性感があり、側圧はややきつめなくらいでよくフィットします。わりと軽めなので長い時間つけていても大丈夫でしょう。
能率はやや鳴らしにくい方で、ポータブルプレーヤーでも音量を取ることはできますがやや暗めに感じられるのでパワーのあるアンプを使用したほうが良いです。実際にアンプを使用して鳴らすとその真価を発揮することができます。
たとえばAK380だとやや足りなく、SP1000だと申し分ありません。あるいは据え置きのヘッドフォンアンプを使うのが良いと思います。
音質はこの価格帯では比類ないくらい高いレベルだと思います。かなりコストパフォーマンスはよいと思いますね。この独特の立体感や音の素早さ、整った周波数再現性はこのクラスのヘッドフォンではなかなか聞くことができず、また平面型らしいと感じるところでもあります。
高域はよく制御されてきつくなく、低域も量感がたっぷりある割には膨らむ感じはないのでこちらもよく整っています。低域はぶおっという量感ではなく、小気味良いタイトなパンチを感じるタイプです。低音が軽いわけではなく、それなりの深みもあります。音はニュートラルで着色感はあまりありません。
振動板が薄くて軽いだけあって、歯切れも良くスピード感があるのでノリのよい音楽にもむいています。ただ低音どかっというタイプではなく、周波数特性が整っていてタイトなので、どちらかというとジャズクラシック系の音です。平面型の利点は高域とか低域に変わりなくインピーダンス変動が少ないというものがありますので、本来こうした周波数特性が整っていて低音の不自然な張り出し感が少ないほうが平面型らしくありますね。
上級機のHE1000seなどに比べればやはり音は粗めで厚みが足りなくはありますが、同価格帯の普通のヘツドフォンではまず実現できないような立体感が特に良いと感じます。三次元的な音の広がりと、楽器やヴォーカルの定位感というか音の重なり感を感じられると思います。
音の細かさは平面型ならではと思えると思います。こうした音楽の空気感というか情報量豊かな音を感じられるのはさすがという感じではありますね。
録音のきつめの音楽ではやや音の荒さが気になるところがあり、この価格では文句が出ないレベルなのですが、本機のポテンシャルが高いのでやや勿体無い感はあります。録音が良い音源だとそれほど気になりません。
余裕があればケーブルを変えてもう少し滑らか感を出すとかなり高級感のあるハイグレードな音を楽しめると思います。今手元にこのタイプのケーブルがないので変えて試せませんがヘッドフォン自体はもっとポテンシャルはあるように感じます。
この価格でも平面型ヘッドフォンを買った感じは味わえると思います。おそらくいままで使ってきたヘッドフォンとは一味違うと感じるでしょう。いずれにせよ開放型でポータブルには向かないので、家で使うヘッドフォンで5万円以下で一味違うものを探している人におすすめです。
かなりコストパフォーマンスの良い買い物ができると思います。
SUNDARAとは古代サンスクリット語で美しいという意味を持っているそうです。たしかに価格以上の内容と見た目の美しさ、音の美しさを兼ね備えたヘッドフォンと言えるでしょう。
2020年04月13日
ロックダウン時代のオーディオとミュージックシーンの変化
ASCII.jpに「コロナ禍に揺れる世界、音楽シーンにも変化が」として、、このロックダウン時代の音楽を聴く側とオーディオの変化、ミュージシャンたちの対応とリアルな姿などを海外の記事からまとめてみました。
興味ある方はどうぞご覧ください。
https://ascii.jp/elem/000/004/009/4009270/?rss
興味ある方はどうぞご覧ください。
https://ascii.jp/elem/000/004/009/4009270/?rss
2020年04月11日
CHORD 2goのインプレと使いこなし
CHORD Hugo2をネットワーク対応させる外付モジュールのCHORD 2goがいよいよ日本でも発売されました。私は先行して少し使っていましたが、音質や使いやすさでHugo2が生まれ変わったかのように変わります。端的に言うとMojoに対するPolyと同じ役割をするモジュールですが、Polyの時に比べるとよりスムーズに導入できて、より一体化して使うことができます。
CHORD 2go本体とHugo2との合体
下記リンクは製品ページです。
https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_2952.php
PolyはMojoのできた後で考えられたものですが、2goはHugo2の開発時点から考えられていたものなので、より相性良くHugo2と「合体」できます。ジョンフランクスがHugo2の発表の際に日本に来た時に、すでに2goの存在をちらっとほのめかしていましたね。
またPolyとはより進化した分で改良点もあります。以下それを解説していきます。
* CHORD 2goとはなにか
2goとは"to go"のことで、うちのタイトルもそうですが、外に持ち出すという意味です。海外旅行でマクドナルドやバーガーキングに行った方は"for here(ここで食べるか) or to go(持ち出すか)?"と店員さんから聞かれたことがあるでしょう。
2goのパッケージ
2goはHugo2の外付モジュールで、Hugo2にネットワーク機能と内蔵音源再生機能を加えます。つまり2goとHugo2を合体させることで単体のDAPのように使うことができるようになります。と言っても2goには液晶などの操作画面はありませんので操作はスマホから行います。
Hugo2に2goを組み合わせると、家のWiFiネットワークに接続することでDLNAやRoonなどとシステムを組むことが可能となり、MPDアプリを使うことで内臓のSDカードから再生することができるようになります。DLNAやMPDなどそれぞれのサービスはスマホの対応するアプリから操作するわけです。
使用方法は簡単で、Hugo2の電源オンで両方立ち上がり、電源オフで両方とも落ちます。はじめに設定アプリのGoFigureで設定作業をしてしまえば、あとはスマートフォンのアプリから操作するだけで良いので、毎回GoFigureを立ち上げる必要はありません。アプリから使う際のレスポンスは快適でもたつくことはありません。
Hugo2との間ではUSB端子を使用して情報のやりとりができます。2go自体はコンピューターのようなもので、ワイヤレスと有線ネットワークの双方と接続ができます。Polyではワイヤレスだけでしたが、2goでは有線LAN(標準的なRJ45端子)と接続できるのはよりホームユースを考えているからでしょう。またPolyの時もそうでしたが、コンピュータ自体の性能も優れてオーディオ向きの設計がなされたミニオーディオPCのような、高性能のコンピュータと言えます。(単体の重さは155g)
2goはHugo2が扱える限界であるPCM768kHz/32bit、DSD256まで扱うことが可能です。
2goはバッテリーで作動するため、Hugo2と組み合わせてポータブルとして外に持ち出すこともできますし、家で使うときもACノイズのないバッテリー電源駆動オーディオとして使うことができるでしょう。単体では12時間動作ができます。また2goを充電すると同時にHugo2も充電できるようです。(Polyと同じ)
CHORD 2goの外観
筐体側面には電源用のUSB MicroB端子と2基のMicroSDカードスロットがあります。Polyは一つだけでしたのでより大容量の音源を使うことができます(最大4TB)。この内蔵音源は2go内蔵のMPDソフトウエアを使用して再生するので、外部のMPD対応アプリ(MPDPlayerなど)で再生指示がてきます。GoFigureでもクイックプレイ機能でプレイリストがあればプレイリストを再生できます。
2goは内蔵音源に加えて、WiFiワイヤレスとイーサネットによる有線ネットワーク接続ができます。加えてBluetoothを使うことができます。
2goではDLNA(uPnP),Roon,AirPlay,Bluetoothオーディオの豊富なネットワークオーディオを使うことができます。またTIDAL,Qobuzのストリーミング機能を内蔵しています。
これらには普通はネットワークルーターが必要ですが、外で使うときの利便性のため、2goではPolyと同様にルーターなしで内蔵WiFi(hotspotモード)を使ってスマートフォンと接続することもできます。
GoFigureの画面、ホットスポットモードに入っている
Polyのとき同様なこうした豊富な音楽再生のサービスがありますが、Polyの時にはRoonとDLNAやAirPlayはいちいち切り替えて使う必要がありました。しかし2goでは自動モード(オートマチックプレイモードスイッチ機能)が設けられたため、こうした切り替えを気にせずにRoonとAirPlayを交互に使うことができます。またPolyではひとつのサービス(DLNAやAirPlay)が出力を抑えているときは他のサービスに自動で切り替わりませんでしたか、2goでは切り替えることが可能です。
またPolyの時と違うのははじめから設定アプリのGoFigureを前提としているため、こうした豊富な機能がありながらねスムーズに導入ができるということがあります。Polyの時には小さなノッチをつついてモード切り替えなどを行う必要がありましたが、こうした面倒さは2goではありません。
後述しますが、Hugo2と2goの「合体」にはHugo2側に2goに付属している突起を取り付けてしっかりと固定ができます。PolyとMojoの時にはここはいささか脆弱に感じられたため、ケースを加えてサポートする人も多かったんですが、2goとHugo2においては心配がありません。(いずれバンナイスさんから出ると思いますが)
またハード的にも2goは2枚のSDカードを使用することができ、WiFiネットワークに加えて有線LANを使うことでより手軽にホームネットワークに接続することができます。
2goは基本的にはMojoにおけるPoly同様な、Hugo2における外付ネットワークモジュールですが、こうした様々な点がPolyを経て改良されているのが2goのポイントです。
*2go本体と合体
2goの筐体はソリッドでがっしりとしているCHORD品質のCNC加工のアルミニウム筐体です。色は黒とシルバーの二色用意されて入るので手持ちのHugo2と合わせると良いでしょう。あえて違える手(いわゆるパンダ)もあるかもしれませんが。
専用設計のためにHugo2とはあつらえたように合体できます。これはさきに書いたように開発時点から考えられていたからですね。まずHugo2の端子側側面がフラットに開けられていましたし、そこになにかが付くような小穴が空いていることにHugo2ユーザーなら気がついていたでしょう。2goのパッケージにはHugo2側の穴に取り付けられる突起が二本付いています。これを指でねじ込みます。
その後で2goとは突起部とUSB端子を合わせて、するっと合体ができてしっかりとはまります。その後に付属の六角レンチで2goの側面にある固定ビスを締めて完成です。
MojoはPolyと合体させる時にやや脆弱だったので一体型のMojo/Polyケースをサポートに使っている人もいると思いますが、2goとHugo2はもともと一体のものだったように合体させることができます。
* 2go + Hugo2の音質と使い勝手
Hugo2はDAC内蔵アンプであるため単体では音源を再生できません。そこで2goの前はPCやDAPやスマートフォンをHugo2と接続していたと思いますが、2goを使えばケーブルなしでそれが可能となります。そして専用設計のハードでより良い音質で聞くことができるようになるでしょう。2goには操作画面はありませんので操作はスマホから行います。このスマートフォンとの親和性の良さが2goの特徴でもあります。
Chord 2go+Hugo2とAcoustune HS1670SS
できることはPoly同様にとても広いのですが、例を挙げると、たとえばわたしは朝にiPhoneを取り出してストリーミングサイトのBandcampの新作を確認します。たいていBTイヤフォンでやっていますが、2goならAirPlayでiPhoneのストリーミング音楽をHugo2に飛ばして良い音で聴くことができます。
それが終わると手持ちの曲をデジタルプレーヤーで聴いていますが、それは手持ち曲をMicroSDに入れて2goのMPD機能でiPhoneからケーブルレスで操作してHugo2で聴くことができます。Astell&KernのDAPを使っている人はexFATで使用しているならそのまま2goで使えると思います。
さらにはDLNA機能を生かしてAstell&Kernプレーヤーの中の曲をDLNAメディアサーバーに指定して、Hugo2/2goをDLNAレンダラーにして聴くことができます(同一ネットワーク内のAKプレーヤーのAK Connectをオンにします)。操作はiPhoneでできます。これはかなり高度なネットワークオーディオですが、嘘のように簡単です。
家に帰ればRoonを立ち上げて、自宅のWiFIまたは有線のルーターに2goを接続し、家のPCのRoonライブラリの音楽をHugo2で聴くことができます。Roonの高度なアップサンプリング機能を使ってHugo2の能力最大まで使用したり、Roonの最新の「AIおすすめ機能」を使って音楽を楽しめます。Hugo2は他の据え置きDACと比較しても遜色ない性能を持っています。
Polyではこうした利便性もさることながら、Mojoの音質をよりよく楽しむことができるのに驚きましたが、それは2goでも同様です。いままでスマホやDAPをHugo2と接続していた人はケーブルの選択にも悩んでいたと思いますが、その悩みもなくよりよい音で楽しめるでしょう。
透明感がより一層高く、引き締まった端正なCHORDのDACらしい音質を楽しむことができます。これはもちろん2goの専用設計が効いているんでしょう。
ちなみに前にワンボードのTinkerboardをHugo2のプレーヤーとして同様な運用を試みましたが、Tinkerboardをつけたよりもずっと音は良いです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472823080.html
CHORD 2go+Hugo2とSimphonio VR1
音が消えていくときの細かさはまさにHugo2の能力を生かしている感じで、最高のハイエンドヘッドフォンとかイヤフオンで聞いてみたいと感じます。2goとHugo2を組み合わせるとヘッドフォンやイヤフォンの能力も引き出せるので、今度はあれ使いたいとか、もっと良いものがほしいと思うようになるでしょう。
またPolyの時に比べると、よりクリアになった他に立体感がより際立っているようにも感じます。なんかいままであまりDACで聞いたことないような場所から音が聞こえてくる感じですね。
もともとHugo2が優秀なのではありますが、それを120%引き出しているといえましょうか。特にTidalを聞いているとそう思います。
Hugo2の駆動力は高く、能率が低いので知られている平面型のHiFiman HE6でさえも軽々と鳴らすのには驚きます。HE6をならせるならば鳴らせないヘッドフォンはまずないでしょう。しかも音量が取れるというだけでなく、音が暗くならずにまるで低インピーダンスのヘッドフォンのように明るく鳴らすのにはちょっとすごいと思いますね。
* Polyを使う前に知っておいた方が良いこと(スマホはiPhoneです Androidは手持ちに使えるものがないので)
GoFigureはBluetoothを使用して2goと接続するので、スマホと2goの間には2つの接続(音楽再生用とGoFigureコントロール用)が現れます。
注意事項として使用する前にGoFigureをいったん削除してから再インストールしてください。必要なバージョンはiOSが2.02,Androidが1.2.80です。
合体させる時に2go側の側面固定ビスが内側に入り込みすぎていると突起が入らないので、確認してから入れた方が良いです。
上記右図のようにビスが飛び出さないようにしておく
(Roonを使用する時には別売りのRoonライセンスが必要ですが、2goには2ヶ月有効のクーポンが入っています)
MPD(SDカード音源)を使うときの個人的なおすすめアプリはMPDluxe,SoundirokかMPDPlayer(iOS)です。DLNAとTIDAL/Quobuz使用でおすすめアプリは8Player(iOS)です。
ボリュームはサービス機能に依存します。AirPlayならiPhoneボリュームもHugo2ボリュームも効きます。MPDではHugo2ボリュームのみです。
基本Hugo2の電源スイッチはなく2goをHugo2につなぐとオン。オフも連動してるが、2goはコンピュータなのでHugo2と違ってすぐに落ちないから少し長く点灯します。
アプリによってはipアドレスが必要ですが、ipアドレスが必要な時は、Polyの時のようにFingアプリを使っても良いですが、2goではGoFigureを開いてsettingsからgeneral settingsを見ると簡単にわかります。
* Hugo2と2goの使い方
2goではDLNAやらRoonやらいろいろ機能があるのでなにをどうするのか混乱するかもしれませんが、機能よりもやりたいことベースで考えたほうがよいと思います。例えば以下のような例です。
1. スマートフォンで聞いていたストリーミングやスマホ内蔵の音源をHugo2で聴きたい (ストリーミングは5も参照)
1-1 手軽に聴きたいなら → Bluetoothを使う
iPhoneならメニューのオーディオの"ヘッドフォン"から2goを選択
Bluetoothはヘッドフォン、AirpLayはスピーカーを選択する
1-2 良い音質で聴きたいなら → AirPlayを使う(iPhoneのみ)
WiFi設定が必要、外でルーターがない場合には2goのhotspotモードを使用できる(後述の5項も参照)
iPhoneならメニューのオーディオの"スピーカーとテレビ"から2goを選択
2. Astell & Kernデジタルプレーヤーの内蔵音源をワイヤレスでHugo2で聴きたい
2-1 手軽に聴きたいなら → Bluetoothを使う
DAPの設定画面から2goを接続する
2-2 良い音質で聴きたいなら → DLNAを使う
WiFi設定が必要、外でルーターがない場合には2goのhotspotモードを使用できる(後述の6項も参照)
A&Kプレーヤーの"AK Connect"モードをオンにする
8PlayerなどDLNAアプリを用意して、レンダラーを2goに指定、メディアサーバーをA&Kプレーヤーに設定
3. 手持ちのFLACやWAV音源を2goのSDカードスロットで使いたい
3-1 簡単に使いたいなら → GoFigureのクイックプレイを使う
WiFi設定が必要、外でルーターがない場合には2goのhotspotモードを使用できる(後述の6項も参照)
すでに他のMPDアプリでプレイリストを作成する必要がある
GoFigureの画面からプレイリストを選択する
3-2 標準の使い方 → MPDアプリを使う(Soundirok,MPDPlayer,MPDluxeなど)
WiFi設定が必要、外でルーターがない場合には2goのhotspotモードを使用できる(後述の6項も参照)
MPDアプリで2goのipアドレスなどを設定
MPDアプリから曲を選択
3-3 SDカードだけでなく外部音源(サーバー、AK DAP)も使いたい → DLNAを使う
2-2と同じ
メディアサーバーに2goを指定する
4. 家で使いたい
4-1 DLNAを使いたい
WiFi設定、あるいは有線LANを使う
メディアサーバーに家の音源サーバーを指定する
DLNAアプリまたは他のDLNAコントローラーで再生指示
4-2 Roonを使いたい アップサンプリング機能などを使える
WiFi設定、あるいは有線LANを使う
Roonで2goのネットワーク設定をする
Roonで再生指示(あるいはRoonクライアントを使う)
5. ストリーミングサービス(TIDALまたはQobuz)を2goで直接使いたい
WiFi設定、あるいは有線LANを使う
8PlayerなどDLNAアプリを用意して、レンダラーを2goに指定、メディアサーバーを2goからTIDAL/Qobuzに設定
DLNAアプリまたは他のDLNAコントローラーで再生指示
6. AirPlayなどWiFi使いこなしのヒント
AirPlayはWiFi環境下でないとつなげないので、外出時にはモバイルルーターを使わなければなりません。しかし2goには内蔵WiFiであるHotspotモードがあります。Hotspotモードに入れて、2go-xxxというネットワークにつなげば2go自身が持っているローカルWiFiにつなげます。
ところが、このままだとiPhoneがインターネット(セルラー回線)につながらなくなり、2goに音楽は流せますがネット作業がなにもできなくなります。(2goはインターネットとつながっていないので)
この時はWiFiとスマホのセルラー回線を同時に使う方法があります。
1.WiFiで2go-xxxxにつないだら、その右の(i)を押下してください。
2.ipアドレスとサブネットマスクをメモって下さい。(たぶん192.168.1.xxxと255.255.255.0です)
3.その画面の「IPを構成」を"手動"に変えてください。
4. さきのipアドレスとサブネットマスクを入力してください
5.画面を戻ります。これで右上に4Gと出ていたらインターネットがセルラーで使えています。音楽はいままでどおりに2go-xxでつながっています。
* まとめ
2goですごいのは家の据え置き機材でしか聞けないような素晴らしい音質が、いとも簡単にポータブルで使えるということです。
例えば家でiPhoneのストリーミングアプリ(Bandcampなど)でAirPlayでHugo2に飛ばして楽しんでいた時に、PCのRoonを立ち上げていたらお気に入りのアーティストの新作をTIDALで見つけて、すかさずRoonでの再生に切り替えてそれを楽しむことができます。しかもRoonならば384kHzにアップサンプリングしてそれをHugo2に送信することができます。自分の環境で使う分にはアプリの切り替えや操作感は迅速で、384kHzでアップサンプリングしてWiFiで2goに送ってもグリッチなど不具合は起きません。
そして前のアルバムではどうだったっけかと、SDカードに内蔵された音源をMPDアプリで聴くということがシームレスにできます。とても高度なネットワークオーディオを自在に使いこなす様は魔法のようにも思えます。
SFには有名なクラークの法則「進んだ科学は魔法と区別ができない」というのがありますが、まさにそれを想起させる製品がCHORD 2goです。
CHORD 2go本体とHugo2との合体
下記リンクは製品ページです。
https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_2952.php
PolyはMojoのできた後で考えられたものですが、2goはHugo2の開発時点から考えられていたものなので、より相性良くHugo2と「合体」できます。ジョンフランクスがHugo2の発表の際に日本に来た時に、すでに2goの存在をちらっとほのめかしていましたね。
またPolyとはより進化した分で改良点もあります。以下それを解説していきます。
* CHORD 2goとはなにか
2goとは"to go"のことで、うちのタイトルもそうですが、外に持ち出すという意味です。海外旅行でマクドナルドやバーガーキングに行った方は"for here(ここで食べるか) or to go(持ち出すか)?"と店員さんから聞かれたことがあるでしょう。
2goのパッケージ
2goはHugo2の外付モジュールで、Hugo2にネットワーク機能と内蔵音源再生機能を加えます。つまり2goとHugo2を合体させることで単体のDAPのように使うことができるようになります。と言っても2goには液晶などの操作画面はありませんので操作はスマホから行います。
Hugo2に2goを組み合わせると、家のWiFiネットワークに接続することでDLNAやRoonなどとシステムを組むことが可能となり、MPDアプリを使うことで内臓のSDカードから再生することができるようになります。DLNAやMPDなどそれぞれのサービスはスマホの対応するアプリから操作するわけです。
使用方法は簡単で、Hugo2の電源オンで両方立ち上がり、電源オフで両方とも落ちます。はじめに設定アプリのGoFigureで設定作業をしてしまえば、あとはスマートフォンのアプリから操作するだけで良いので、毎回GoFigureを立ち上げる必要はありません。アプリから使う際のレスポンスは快適でもたつくことはありません。
Hugo2との間ではUSB端子を使用して情報のやりとりができます。2go自体はコンピューターのようなもので、ワイヤレスと有線ネットワークの双方と接続ができます。Polyではワイヤレスだけでしたが、2goでは有線LAN(標準的なRJ45端子)と接続できるのはよりホームユースを考えているからでしょう。またPolyの時もそうでしたが、コンピュータ自体の性能も優れてオーディオ向きの設計がなされたミニオーディオPCのような、高性能のコンピュータと言えます。(単体の重さは155g)
2goはHugo2が扱える限界であるPCM768kHz/32bit、DSD256まで扱うことが可能です。
2goはバッテリーで作動するため、Hugo2と組み合わせてポータブルとして外に持ち出すこともできますし、家で使うときもACノイズのないバッテリー電源駆動オーディオとして使うことができるでしょう。単体では12時間動作ができます。また2goを充電すると同時にHugo2も充電できるようです。(Polyと同じ)
CHORD 2goの外観
筐体側面には電源用のUSB MicroB端子と2基のMicroSDカードスロットがあります。Polyは一つだけでしたのでより大容量の音源を使うことができます(最大4TB)。この内蔵音源は2go内蔵のMPDソフトウエアを使用して再生するので、外部のMPD対応アプリ(MPDPlayerなど)で再生指示がてきます。GoFigureでもクイックプレイ機能でプレイリストがあればプレイリストを再生できます。
2goは内蔵音源に加えて、WiFiワイヤレスとイーサネットによる有線ネットワーク接続ができます。加えてBluetoothを使うことができます。
2goではDLNA(uPnP),Roon,AirPlay,Bluetoothオーディオの豊富なネットワークオーディオを使うことができます。またTIDAL,Qobuzのストリーミング機能を内蔵しています。
これらには普通はネットワークルーターが必要ですが、外で使うときの利便性のため、2goではPolyと同様にルーターなしで内蔵WiFi(hotspotモード)を使ってスマートフォンと接続することもできます。
GoFigureの画面、ホットスポットモードに入っている
Polyのとき同様なこうした豊富な音楽再生のサービスがありますが、Polyの時にはRoonとDLNAやAirPlayはいちいち切り替えて使う必要がありました。しかし2goでは自動モード(オートマチックプレイモードスイッチ機能)が設けられたため、こうした切り替えを気にせずにRoonとAirPlayを交互に使うことができます。またPolyではひとつのサービス(DLNAやAirPlay)が出力を抑えているときは他のサービスに自動で切り替わりませんでしたか、2goでは切り替えることが可能です。
またPolyの時と違うのははじめから設定アプリのGoFigureを前提としているため、こうした豊富な機能がありながらねスムーズに導入ができるということがあります。Polyの時には小さなノッチをつついてモード切り替えなどを行う必要がありましたが、こうした面倒さは2goではありません。
後述しますが、Hugo2と2goの「合体」にはHugo2側に2goに付属している突起を取り付けてしっかりと固定ができます。PolyとMojoの時にはここはいささか脆弱に感じられたため、ケースを加えてサポートする人も多かったんですが、2goとHugo2においては心配がありません。(いずれバンナイスさんから出ると思いますが)
またハード的にも2goは2枚のSDカードを使用することができ、WiFiネットワークに加えて有線LANを使うことでより手軽にホームネットワークに接続することができます。
2goは基本的にはMojoにおけるPoly同様な、Hugo2における外付ネットワークモジュールですが、こうした様々な点がPolyを経て改良されているのが2goのポイントです。
*2go本体と合体
2goの筐体はソリッドでがっしりとしているCHORD品質のCNC加工のアルミニウム筐体です。色は黒とシルバーの二色用意されて入るので手持ちのHugo2と合わせると良いでしょう。あえて違える手(いわゆるパンダ)もあるかもしれませんが。
専用設計のためにHugo2とはあつらえたように合体できます。これはさきに書いたように開発時点から考えられていたからですね。まずHugo2の端子側側面がフラットに開けられていましたし、そこになにかが付くような小穴が空いていることにHugo2ユーザーなら気がついていたでしょう。2goのパッケージにはHugo2側の穴に取り付けられる突起が二本付いています。これを指でねじ込みます。
その後で2goとは突起部とUSB端子を合わせて、するっと合体ができてしっかりとはまります。その後に付属の六角レンチで2goの側面にある固定ビスを締めて完成です。
MojoはPolyと合体させる時にやや脆弱だったので一体型のMojo/Polyケースをサポートに使っている人もいると思いますが、2goとHugo2はもともと一体のものだったように合体させることができます。
* 2go + Hugo2の音質と使い勝手
Hugo2はDAC内蔵アンプであるため単体では音源を再生できません。そこで2goの前はPCやDAPやスマートフォンをHugo2と接続していたと思いますが、2goを使えばケーブルなしでそれが可能となります。そして専用設計のハードでより良い音質で聞くことができるようになるでしょう。2goには操作画面はありませんので操作はスマホから行います。このスマートフォンとの親和性の良さが2goの特徴でもあります。
Chord 2go+Hugo2とAcoustune HS1670SS
できることはPoly同様にとても広いのですが、例を挙げると、たとえばわたしは朝にiPhoneを取り出してストリーミングサイトのBandcampの新作を確認します。たいていBTイヤフォンでやっていますが、2goならAirPlayでiPhoneのストリーミング音楽をHugo2に飛ばして良い音で聴くことができます。
それが終わると手持ちの曲をデジタルプレーヤーで聴いていますが、それは手持ち曲をMicroSDに入れて2goのMPD機能でiPhoneからケーブルレスで操作してHugo2で聴くことができます。Astell&KernのDAPを使っている人はexFATで使用しているならそのまま2goで使えると思います。
さらにはDLNA機能を生かしてAstell&Kernプレーヤーの中の曲をDLNAメディアサーバーに指定して、Hugo2/2goをDLNAレンダラーにして聴くことができます(同一ネットワーク内のAKプレーヤーのAK Connectをオンにします)。操作はiPhoneでできます。これはかなり高度なネットワークオーディオですが、嘘のように簡単です。
家に帰ればRoonを立ち上げて、自宅のWiFIまたは有線のルーターに2goを接続し、家のPCのRoonライブラリの音楽をHugo2で聴くことができます。Roonの高度なアップサンプリング機能を使ってHugo2の能力最大まで使用したり、Roonの最新の「AIおすすめ機能」を使って音楽を楽しめます。Hugo2は他の据え置きDACと比較しても遜色ない性能を持っています。
Polyではこうした利便性もさることながら、Mojoの音質をよりよく楽しむことができるのに驚きましたが、それは2goでも同様です。いままでスマホやDAPをHugo2と接続していた人はケーブルの選択にも悩んでいたと思いますが、その悩みもなくよりよい音で楽しめるでしょう。
透明感がより一層高く、引き締まった端正なCHORDのDACらしい音質を楽しむことができます。これはもちろん2goの専用設計が効いているんでしょう。
ちなみに前にワンボードのTinkerboardをHugo2のプレーヤーとして同様な運用を試みましたが、Tinkerboardをつけたよりもずっと音は良いです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472823080.html
CHORD 2go+Hugo2とSimphonio VR1
音が消えていくときの細かさはまさにHugo2の能力を生かしている感じで、最高のハイエンドヘッドフォンとかイヤフオンで聞いてみたいと感じます。2goとHugo2を組み合わせるとヘッドフォンやイヤフォンの能力も引き出せるので、今度はあれ使いたいとか、もっと良いものがほしいと思うようになるでしょう。
またPolyの時に比べると、よりクリアになった他に立体感がより際立っているようにも感じます。なんかいままであまりDACで聞いたことないような場所から音が聞こえてくる感じですね。
もともとHugo2が優秀なのではありますが、それを120%引き出しているといえましょうか。特にTidalを聞いているとそう思います。
Hugo2の駆動力は高く、能率が低いので知られている平面型のHiFiman HE6でさえも軽々と鳴らすのには驚きます。HE6をならせるならば鳴らせないヘッドフォンはまずないでしょう。しかも音量が取れるというだけでなく、音が暗くならずにまるで低インピーダンスのヘッドフォンのように明るく鳴らすのにはちょっとすごいと思いますね。
* Polyを使う前に知っておいた方が良いこと(スマホはiPhoneです Androidは手持ちに使えるものがないので)
GoFigureはBluetoothを使用して2goと接続するので、スマホと2goの間には2つの接続(音楽再生用とGoFigureコントロール用)が現れます。
注意事項として使用する前にGoFigureをいったん削除してから再インストールしてください。必要なバージョンはiOSが2.02,Androidが1.2.80です。
合体させる時に2go側の側面固定ビスが内側に入り込みすぎていると突起が入らないので、確認してから入れた方が良いです。
上記右図のようにビスが飛び出さないようにしておく
(Roonを使用する時には別売りのRoonライセンスが必要ですが、2goには2ヶ月有効のクーポンが入っています)
MPD(SDカード音源)を使うときの個人的なおすすめアプリはMPDluxe,SoundirokかMPDPlayer(iOS)です。DLNAとTIDAL/Quobuz使用でおすすめアプリは8Player(iOS)です。
ボリュームはサービス機能に依存します。AirPlayならiPhoneボリュームもHugo2ボリュームも効きます。MPDではHugo2ボリュームのみです。
基本Hugo2の電源スイッチはなく2goをHugo2につなぐとオン。オフも連動してるが、2goはコンピュータなのでHugo2と違ってすぐに落ちないから少し長く点灯します。
アプリによってはipアドレスが必要ですが、ipアドレスが必要な時は、Polyの時のようにFingアプリを使っても良いですが、2goではGoFigureを開いてsettingsからgeneral settingsを見ると簡単にわかります。
* Hugo2と2goの使い方
2goではDLNAやらRoonやらいろいろ機能があるのでなにをどうするのか混乱するかもしれませんが、機能よりもやりたいことベースで考えたほうがよいと思います。例えば以下のような例です。
1. スマートフォンで聞いていたストリーミングやスマホ内蔵の音源をHugo2で聴きたい (ストリーミングは5も参照)
1-1 手軽に聴きたいなら → Bluetoothを使う
iPhoneならメニューのオーディオの"ヘッドフォン"から2goを選択
Bluetoothはヘッドフォン、AirpLayはスピーカーを選択する
1-2 良い音質で聴きたいなら → AirPlayを使う(iPhoneのみ)
WiFi設定が必要、外でルーターがない場合には2goのhotspotモードを使用できる(後述の5項も参照)
iPhoneならメニューのオーディオの"スピーカーとテレビ"から2goを選択
2. Astell & Kernデジタルプレーヤーの内蔵音源をワイヤレスでHugo2で聴きたい
2-1 手軽に聴きたいなら → Bluetoothを使う
DAPの設定画面から2goを接続する
2-2 良い音質で聴きたいなら → DLNAを使う
WiFi設定が必要、外でルーターがない場合には2goのhotspotモードを使用できる(後述の6項も参照)
A&Kプレーヤーの"AK Connect"モードをオンにする
8PlayerなどDLNAアプリを用意して、レンダラーを2goに指定、メディアサーバーをA&Kプレーヤーに設定
3. 手持ちのFLACやWAV音源を2goのSDカードスロットで使いたい
3-1 簡単に使いたいなら → GoFigureのクイックプレイを使う
WiFi設定が必要、外でルーターがない場合には2goのhotspotモードを使用できる(後述の6項も参照)
すでに他のMPDアプリでプレイリストを作成する必要がある
GoFigureの画面からプレイリストを選択する
3-2 標準の使い方 → MPDアプリを使う(Soundirok,MPDPlayer,MPDluxeなど)
WiFi設定が必要、外でルーターがない場合には2goのhotspotモードを使用できる(後述の6項も参照)
MPDアプリで2goのipアドレスなどを設定
MPDアプリから曲を選択
3-3 SDカードだけでなく外部音源(サーバー、AK DAP)も使いたい → DLNAを使う
2-2と同じ
メディアサーバーに2goを指定する
4. 家で使いたい
4-1 DLNAを使いたい
WiFi設定、あるいは有線LANを使う
メディアサーバーに家の音源サーバーを指定する
DLNAアプリまたは他のDLNAコントローラーで再生指示
4-2 Roonを使いたい アップサンプリング機能などを使える
WiFi設定、あるいは有線LANを使う
Roonで2goのネットワーク設定をする
Roonで再生指示(あるいはRoonクライアントを使う)
5. ストリーミングサービス(TIDALまたはQobuz)を2goで直接使いたい
WiFi設定、あるいは有線LANを使う
8PlayerなどDLNAアプリを用意して、レンダラーを2goに指定、メディアサーバーを2goからTIDAL/Qobuzに設定
DLNAアプリまたは他のDLNAコントローラーで再生指示
6. AirPlayなどWiFi使いこなしのヒント
AirPlayはWiFi環境下でないとつなげないので、外出時にはモバイルルーターを使わなければなりません。しかし2goには内蔵WiFiであるHotspotモードがあります。Hotspotモードに入れて、2go-xxxというネットワークにつなげば2go自身が持っているローカルWiFiにつなげます。
ところが、このままだとiPhoneがインターネット(セルラー回線)につながらなくなり、2goに音楽は流せますがネット作業がなにもできなくなります。(2goはインターネットとつながっていないので)
この時はWiFiとスマホのセルラー回線を同時に使う方法があります。
1.WiFiで2go-xxxxにつないだら、その右の(i)を押下してください。
2.ipアドレスとサブネットマスクをメモって下さい。(たぶん192.168.1.xxxと255.255.255.0です)
3.その画面の「IPを構成」を"手動"に変えてください。
4. さきのipアドレスとサブネットマスクを入力してください
5.画面を戻ります。これで右上に4Gと出ていたらインターネットがセルラーで使えています。音楽はいままでどおりに2go-xxでつながっています。
* まとめ
2goですごいのは家の据え置き機材でしか聞けないような素晴らしい音質が、いとも簡単にポータブルで使えるということです。
例えば家でiPhoneのストリーミングアプリ(Bandcampなど)でAirPlayでHugo2に飛ばして楽しんでいた時に、PCのRoonを立ち上げていたらお気に入りのアーティストの新作をTIDALで見つけて、すかさずRoonでの再生に切り替えてそれを楽しむことができます。しかもRoonならば384kHzにアップサンプリングしてそれをHugo2に送信することができます。自分の環境で使う分にはアプリの切り替えや操作感は迅速で、384kHzでアップサンプリングしてWiFiで2goに送ってもグリッチなど不具合は起きません。
そして前のアルバムではどうだったっけかと、SDカードに内蔵された音源をMPDアプリで聴くということがシームレスにできます。とても高度なネットワークオーディオを自在に使いこなす様は魔法のようにも思えます。
SFには有名なクラークの法則「進んだ科学は魔法と区別ができない」というのがありますが、まさにそれを想起させる製品がCHORD 2goです。