恒例のヘッドフォン祭のレポートです。
私は今回は1日目にトップウイングさんのSONOREの紹介と、ヘッドフォンブック・ヘッドフォンアワードの司会進行を務めました。二つイベントがあると準備やら何やらで忙しく、1日目はほとんど見られませんでしたが、2日目はけっこう見て回りました。今回は10連休のせいか、土曜日のお客さんが多かったように思いましたね。
Spirit trinoの開放型twin pulse。立体的な音場が特徴的ですが、躍動感もあるように思いますね。
Spirit Trinoの密閉型。密閉型は周波数特性を取るのが難しいので初めからイコライザーありきで設計したのがポイントということ。試聴もまず据付のDAPを使った方がとても音が良かったです。イコライザーカーブはダイナミックレンジのヘッドルームも考慮したもので、製品につけて提供するということ。
Dream XLSベータ版。OSLOケーブルが付属してます。Dreamのシャープさを持ったまま音楽的になった印象。ドライバーも再設計されてるとのこと。
ファイナルの新Bシリーズ。Eシリーズは万能設計だったが、Bはもっと音をモデルごとに特化させたとのこと。たとえば音にはまれば手放せない感じになってほしいとのこと。モデル名は上下を意味せず開発順。B1は解像感優先、B2はダイナミックレンジ優先、B3はB1とB2の折衷とか。音もファイナルらしくすこぶる良かったですね。特にB1。
Campfire Audioからは新製品IOとPolaris改。IOは2ドライバーで音響抵抗レス、コスパの高いエントリーモデルで、Polarisは改良点が多数で価格は前モデルと同じくらいとのこと。
ミックスウエーブさんではマクベスカスタム。明瞭感も高く立体感が独特で良かったですね。
今回は以前からちょっと知り合いのベトナムの会社(会社は中国かも)のSimphonioというブランドが参加していました。某有名メーカーのOEMをやってたりするところで技術力はたしかだと思います。とにかく音質第一をあげていて、いくらなんでもやりすぎかという普通の100円イヤフォンのようなイヤフォンが5万円という Dragon3がまずすごい。チタン振動板と優秀な線材のケーブルだそうです。Yuin PK1を思い出しますね。
また右のセラミックドライバーというモデルもかなり音が良かったですね。
フォスター電機はDIYコンテスト。すぐユニット売り切れたとか。
おなじみJabenのブースでは新製品tralucentのIEMがユニークなのがいっぱい出ていました。
これダイナミックが「一発で」ハイとローを受け持ち同軸BAがミッド。ダイナミックのミッドはクロスオーバーでカットしてるよう。
他にも好評ファンタジーアンプが4.4mm端子を搭載したよう。
HIFIMAN の静電型システムJade II。ものすごく軽量で、ドライバーがキラキラ光るとか面白い。音も軽快感がありますが、アンプの駆動力が高いというか、能率が高いというか。
エミライさんのところ、ラールレグジットのヘッドホン。これで完成形ですか?って開口一番に聞いてしまいましたが、これで完成形のフルオープンのリボン振動板だそうです。AKGのK1000みたいな感じでスピーカーアンプで駆動させます。
WestoneはBシリーズがメインとなります。こちらについては私の書いたPhilewebの記事もどうぞ。
LP6TI199もやはり音質の良さに関心高く、さっそく売れたそう。LP6はその低価格版。
HugoIIの外殻の交換で5万円くらい。
今井商事さんのところのWooオーディオの石のアンプ。バランスインのバランスアウト。20万弱くらいのよう。USB DAC付き。
ファーウエイのHWAレシーバー。音は悪くないけどせっかくなのでMMCX対応とかにしてちょうだいってお願いしました。
なんだこれは。
根元さんの中国オーディオショウ報告会は、持ち帰った怪しい機器の試聴会になりました。意外とみんな音良かったのに驚き。ただ思ってたより価格も高いですね。長細いQLSのDAPが7-8万円、小さいDAPが5万円くらいというと音は悪くないけど、ちょっと高め。
ショウの開催はJabenのようなディーラーが中心でerj.netがスタッフ参加してるような感じのよう。ほかにもCanJamはHeadFiがやってるので群雄割拠みたいな感じでいろいろなショウが行われているのでしょう。イヤフォンよりもヘッドフォンが優勢で、イヤフォンは2000元(3万円)くらいがひとつの上限のよう。
そして、、
平成のWシリーズか、何もかも、みな懐かしい。
ということで令和のヘッドフォン祭も楽しみです。