POLARIS(ポラリス)は好評のCampfire Audioの新製品で、BAとダイナミックのハイブリッドタイプのユニバーサルイヤフォンです。青い筺体が特徴的ですね。価格は希望小売価格(税別):67,800円ということで、発売は9月29日より開始されます。
* 特徴
1. チャンバー技術の全面的投入
POLARISは1BA(高域)+1ダイナミック(低域)のハイブリッド構成ですが、特徴的なのはいずれのドライバーもチャンバー(空気室/音響空間)を設けているということです。
まず高音域側のBAドライバーには定評のあるTAEC、つまりチューブレス設計を用いています。これはチューブを排してチューブのあるべき部分にアコースティックチャンバー(音響空間)と呼ばれる空気室を設けるというものです。これが高音域側のチャンバーです。
また低音域側には8.5mmのダイナミックドライバーが採用されていますが、これも新技術「Polarity Tuned Chamber」と呼ばれる空気室、つまりチャンバーで覆っています。これはダイナミック型ドライバーをスピーカーで例えるところの「キャビネット」のように機能するチャンバー(空気室)に配置することで、これまで以上にドライバーの音響特性を制御し、ドライバー本来のパフォーマンスを引き出す為の新技術ということです。またこのチャンバーによりベント穴へのフロー制御も行われているようです。このチャンバーは3Dプリントによって製作されているということです。
なんとなくベント穴がバスレフポートで、チャンバーがスピーカー内空間というたとえと言えるのでしょうか。
なおダイナミックドライバーはベリリウムではなく新設計の別素材のようです。
2. 3Dプリントを駆使
最新の3Dプリンタ技術もふんだんに投入され、チャンバー技術という点ではその複雑な形状を製作するために3Dプリンタが駆使されています。
またイヤチップ部分(イヤフォンの先端部)にはプラスチックが使われていて、半透明になっていますが、これは3Dプリンタによって作られたもので、この複雑な内部形状は金属とかモールドでは作ることができないということです。これはつまりイヤチップ部分がTAEC(チャンバー)と一体になっているということのようです。
3. 新しい筺体の採用
筺体はAndromedaのような無骨なデザインですが、POLARISには筐体に新しいセラミックコーティングを採用しているということです。Cerakote(セラコート - セラミック・パウダー・コート)と呼ばれるこのセラミックコーティングを行うことで、耐摩耗性、耐食性、耐薬品性、耐衝撃性、硬度などの物理的性能を向上させているとのこと。
コートの中はアルミ切削によってボディが作られています。
4. 新しいケーブルの採用
POLARISにはALO品質の新しい特製イヤフォンケーブルが標準でついてきます。「Litz Wire Earphone Cable」というケーブルですが、通常のLitz Wire Earphone Cableは外観がシルバーですが、このPOLARISに付属するLitz Wire Earphone Cableは外観がブラックです。これは本体のカラーリングに合わせてあつらえたものです。
導体材料も同様にPolarisの音にあわせて変更しており、通常の銀メッキ銅導体のLitz Wire Earphone Cableではなく、銀メッキを施していない「純銅導体」の線材を採用しています。これはPOLARISのチューニング過程において、POLARISに搭載している8.5mmのダイナミック型ドライバーとこの純銅導体ケーブルの相性が非常に良かったため、特別にこのLitz Wire Earphone Cableを採用することにしたからということです。
* インプレッション
パッケージングはいままでのCampfire Audioを踏襲したものです。
外観は名器Andoromedaを思わせるような武骨なものですが、青いカラーがとても美しく映えて印象的です。またCampfire AudioというとALOの流れをくむケーブルが特徴的ですが、また標準ケーブルが変わって黒になったことがわかります。それとイヤチップ(イヤフォンの先端)部分が半透明でプラスチック素材になったことも特徴的です。
POLARISというモデルが出るというのを海外のショウの情報で聴いたときは、ドライバー2基でハイブリットということで、Dradoの廉価版かと思っていました。
それで少し前にKenさんにこれを送ってもらったんですが、届いて箱を開けて聞いてみてあまりに音が良いのでちょっとびっくりするくらい音が良く、思っていた音とだいぶ違うので驚きました。
まず音の個性はDRADOとはかなり違います。どう違うかというと、DRADOでは高域のシャープなBAと低域の太いダイナミックの音がかい離していました。これはこれでハイブリッドらしい個性ではあるのですが、POLARISでは継ぎ目がわかりにくいくらいに高い音と低い音のシームレス感があります。これだけでもDRADOの流れとは違うのがわかります。
また聴き進めてみるといままでのCampfire Audioの音とも異なるように思えます。ただし音が滑らかな点はKenさんのポリシーを残していると思います。
音質的にPOLARISで印象的なのは音の透明感の高さ、圧倒的な音の解像力、再現性の高さです。これはSP1000SSで聴くと圧巻の音質を引き出してくれます。音はシャープで音の歯切れが良く、ドラムスの打撃感やベースのピチカートが気持ち良く感じられます。ロックを聴いてもかっこよさに震えてきますね。
SP1000SSだと立体感が際立って良いのも特徴的で、ジャズヴォーカルなど録音が良いものではリアルさが半端なく感じられます。また客観的な音ではなく、耳に近めでアグレッシブな音再現でライブの熱さも感じられます。
ただSP1000SSだと音源によってはきついこともあり、そういう場合にはプロEQを適用すると良いと思いますね。SP1000CPではCPの音の深みや音のきれいさを堪能できます。
ただPolarisではSP1000SSの音のすごみを感じることができるという点で、個人的にはSP1000SSを使いたくなります。ナレーション音声を聞くと、たくさんの音が闇から浮き上がってくるようにものすごく情報量が豊富でハスキーな声の再現性が特に優れています。
透明感が高いから細かい音が浮き出てくるようで、まさにSP1000のハイエンドDACを堪能できるでしょう。
しかしSP1000のような圧倒的な情報量の怪物とタメで渡り合えるというのは実売67,800円という価格を考えると驚きます。この価格でSP1000のメインイヤフォンとして使うことができ、SP1000の性能を十二分に引き出せますよ、と言えるものは少ないと思います。
* まとめ
Polarisは3Dプリントを駆使して、チャンバーで最適な空気の流れを作り出して高音質を生んでいます。
音的には高い透明感、解像力とワイドレンジなど基本性能の高さが特徴的で、それと独特の空気感と滑らかな音楽性が魅力的です。
この価格としては特筆すべき高い音質を持っていると思います。特にSP1000を持っている人に勧めます、とこの価格帯で言えるのは驚きます。
Campfire AudioのKenさんもPolarisの価格は戦略的な設定で、より多くの人にこの音を聴いてほしいということから設定したそうです。また特にアンプを必要とせずにDAPから直に音を良く鳴らせるように設計したとも言います。
KenさんはPOLARISについて、自分がこれまで学んできたことに総決算である、というようにも語ってくれました。
POLARISとは北極星の意味ですが、北極星が天に動かぬ道標として人々に道を示しているのと同様に、このCampfire AudioのPOLARISも今後のイヤフォンの道標、マイルストーンになるものかもしれません。
Music TO GO!
2017年09月27日
2017年09月20日
AK70の新型AK70 MKII登場、Michelleにも新型
好評のAK70に新型が登場します。AK70の後継機としてエントリーを超えたプレミアムモデル、"Your Next Premium"のキャッチフレーズで発表された、その名もAK70 MKIIです。
価格はオープンですが参考の直販価格は79,980円、本日から予約受付開始で発売は10月14日の予定です。
* 改良点
端的にいうとAK70MKIIでは好評だったコンパクトな外観はほぼ変わらず、中身の音質に関する回路部分が大きく向上したと言えます。
AK70からの改良部分は主に下記の2点です。
1. アンプ部の強化
SP1000の回路設計を踏襲してバランス再生時の高出力化と低い歪みを達成しているということです。
Astell & Kernの音の変化の歴史としてはSP1000の音は躍動感という点においてAK70の音の延長にあると言ってもよいかもしれませんが、さらにSP1000のエッセンスがAK70にまたフィードバックされたという感じでしょうか。
2.デュアルDAC化
DAC IC自体は同じくCS4398ですが、DACがデュアル化しました。これでDAC部分に関してはAK240と同じになったということになります。
外観デザインはほぼ同じですが、わずかに大きくなっています。デュアルDAC化のためにバッテリーも増えて再生時間は変わらないということです。
PCM/DSDの再生フォーマットも同じです。BT機能 、USB DAC 、AK connectも同じです。USB端子もMicroBです。
SP1000のときに今後のAstell & Kernの製品はA&なんとかというネーミングになるという話でしたが、今回はAK70と同じラインということで名称変更はないそうです。
* インプレッション
実際に発表会で実機(量産前モデルなので写真のMicroSD表記が逆になっています)を使わせてもらいました。そこで現行のAK70を持って行って音の比較もしてみました。使ったイヤフォンはAZLAで純正バランスケーブルも使用しました。
手に持った感触としては少しだけ重く大きくなったという感じです。見た目にはほとんどわかりません。また外観ではシックにブラック(Noir Black)となりましたが、音質重視という渋い改良ポイントからすると納得できます。またよく見るとボリュームノブのデザインも変わっています。デザインもわずか違うだけだが、高級感が感じられます。
音は標準ケーブル(シングルエンド)で聴いても音に重みが乗っています。しかし、違いがもっともよくわかるのはバランスです。
シングルエンドでも音に重みが乗って聴こえる。よりはっきりした違いがわかるのはバランスだ。音の明瞭感の差がシングルエンドとバランスでは大きく違います。
AZLA純正バランスケーブル使用
AZLAのバランスケーブルで聴くと音質はかなり大きく違って、MkIIの音は力強く熱気が感じられ、楽器音のひとつひとつがより鮮明に聴こえます。MKIIではよりワイドレンジで中高域も鋭くシャープですね。低域もより豊かで躍動感が違います。
バロックバイオリンではAK70では普通のバイオリンと音色が区別できないが、MKIIだと倍音の豊かさと音色の違い、中高音の鋭さも違いがわかります。
MKIIでは弱音の再現性も高く、アカペラの冒頭に息を吸い込む音が入ってるんですが、前のAK70では息吸ってるのがわかるくらいだが、MKIIではリアルで息遣いが強弱まで聞き取れます。
MKIIではAZLAのベースの重みがより魅力的に感じられる。ロックポップではパンチがある。AK70に戻すと軽く気が抜けた感じになる。
AK120を聴いた時にこれならAK200で良かったんじゃないですか、って言ったんですが、今回もAK80とか別の名前にした方が良かったんじゃないかと思います。そのくらい音質部分はグレードアップしていると思います。
ぜひバランス駆動を楽しみたいと思っていたユーザーはこの機会にこの世界に来ることをお勧めします。
* Michelle Limited
またMichelleもリミテッドバージョンが発売されます。
本体デザインを変更してチューニングをし直したモデルです。3Dプリンタから金型(モールド)に変えたことで低価格化をはたしたということで、65980円から49980円に変更になっています。あのMichelleがずいぶんとお得になりました。
左がLtd
それで音質はというと、オリジナルのMichelleと聴き比べてみましたが、より低域が深く豊かでヴォーカルが明瞭でリアルに感じられます。音質は向上していますね。全体に音が変わった感じがするのはユーザーなら比較しなくてもわかるレベルくらいには大きいと思います。
* AK Ripper MKII
AK CD RipperもMkIIとなりました。
本体デザインが一新されたのが大きいように見えますが、中身もTEACのハイファイグレードのCDドライブを採用しているようです。また実際に持ってみると重くてダンパーがしっかりしているので、かなり高級CDプレーヤー感覚があります。見ると結構物欲がわく作りになっています。
消えつつあるCDプレーヤーもこうした形で残っていくのかなとふと思いました。
*追記
9/25日にAK70MKIIおよびMichelle Limitedの先行試聴会を行うということです。詳しくは下記リンクをご覧ください。
http://www.iriver.jp/information/entry_1001.php
価格はオープンですが参考の直販価格は79,980円、本日から予約受付開始で発売は10月14日の予定です。
* 改良点
端的にいうとAK70MKIIでは好評だったコンパクトな外観はほぼ変わらず、中身の音質に関する回路部分が大きく向上したと言えます。
AK70からの改良部分は主に下記の2点です。
1. アンプ部の強化
SP1000の回路設計を踏襲してバランス再生時の高出力化と低い歪みを達成しているということです。
Astell & Kernの音の変化の歴史としてはSP1000の音は躍動感という点においてAK70の音の延長にあると言ってもよいかもしれませんが、さらにSP1000のエッセンスがAK70にまたフィードバックされたという感じでしょうか。
2.デュアルDAC化
DAC IC自体は同じくCS4398ですが、DACがデュアル化しました。これでDAC部分に関してはAK240と同じになったということになります。
外観デザインはほぼ同じですが、わずかに大きくなっています。デュアルDAC化のためにバッテリーも増えて再生時間は変わらないということです。
PCM/DSDの再生フォーマットも同じです。BT機能 、USB DAC 、AK connectも同じです。USB端子もMicroBです。
SP1000のときに今後のAstell & Kernの製品はA&なんとかというネーミングになるという話でしたが、今回はAK70と同じラインということで名称変更はないそうです。
* インプレッション
実際に発表会で実機(量産前モデルなので写真のMicroSD表記が逆になっています)を使わせてもらいました。そこで現行のAK70を持って行って音の比較もしてみました。使ったイヤフォンはAZLAで純正バランスケーブルも使用しました。
手に持った感触としては少しだけ重く大きくなったという感じです。見た目にはほとんどわかりません。また外観ではシックにブラック(Noir Black)となりましたが、音質重視という渋い改良ポイントからすると納得できます。またよく見るとボリュームノブのデザインも変わっています。デザインもわずか違うだけだが、高級感が感じられます。
音は標準ケーブル(シングルエンド)で聴いても音に重みが乗っています。しかし、違いがもっともよくわかるのはバランスです。
シングルエンドでも音に重みが乗って聴こえる。よりはっきりした違いがわかるのはバランスだ。音の明瞭感の差がシングルエンドとバランスでは大きく違います。
AZLA純正バランスケーブル使用
AZLAのバランスケーブルで聴くと音質はかなり大きく違って、MkIIの音は力強く熱気が感じられ、楽器音のひとつひとつがより鮮明に聴こえます。MKIIではよりワイドレンジで中高域も鋭くシャープですね。低域もより豊かで躍動感が違います。
バロックバイオリンではAK70では普通のバイオリンと音色が区別できないが、MKIIだと倍音の豊かさと音色の違い、中高音の鋭さも違いがわかります。
MKIIでは弱音の再現性も高く、アカペラの冒頭に息を吸い込む音が入ってるんですが、前のAK70では息吸ってるのがわかるくらいだが、MKIIではリアルで息遣いが強弱まで聞き取れます。
MKIIではAZLAのベースの重みがより魅力的に感じられる。ロックポップではパンチがある。AK70に戻すと軽く気が抜けた感じになる。
AK120を聴いた時にこれならAK200で良かったんじゃないですか、って言ったんですが、今回もAK80とか別の名前にした方が良かったんじゃないかと思います。そのくらい音質部分はグレードアップしていると思います。
ぜひバランス駆動を楽しみたいと思っていたユーザーはこの機会にこの世界に来ることをお勧めします。
* Michelle Limited
またMichelleもリミテッドバージョンが発売されます。
本体デザインを変更してチューニングをし直したモデルです。3Dプリンタから金型(モールド)に変えたことで低価格化をはたしたということで、65980円から49980円に変更になっています。あのMichelleがずいぶんとお得になりました。
左がLtd
それで音質はというと、オリジナルのMichelleと聴き比べてみましたが、より低域が深く豊かでヴォーカルが明瞭でリアルに感じられます。音質は向上していますね。全体に音が変わった感じがするのはユーザーなら比較しなくてもわかるレベルくらいには大きいと思います。
* AK Ripper MKII
AK CD RipperもMkIIとなりました。
本体デザインが一新されたのが大きいように見えますが、中身もTEACのハイファイグレードのCDドライブを採用しているようです。また実際に持ってみると重くてダンパーがしっかりしているので、かなり高級CDプレーヤー感覚があります。見ると結構物欲がわく作りになっています。
消えつつあるCDプレーヤーもこうした形で残っていくのかなとふと思いました。
*追記
9/25日にAK70MKIIおよびMichelle Limitedの先行試聴会を行うということです。詳しくは下記リンクをご覧ください。
http://www.iriver.jp/information/entry_1001.php
2017年09月05日
WestoneからワイヤレスアダプターとシングルBAイヤフォンのセット、WX登場
先日WestoneからBluetoothのワイヤレスアダプターが発売されました。iPhone7からイヤフォン端子がなくなったことで、Bluietoothの注目度が高まっていますが、このアダプタはMMCXのコネクタに汎用にイヤフォンを接続できるものです。
今回はそのアダプタにシングルBAドライバのIEMがセットになった「WX」が発売となります。9/12発売予定で、予定価格は23,000円です。アダプタ単体で実勢価格が19,800円くらいですから、お得なセットと言えます。
基本的な使い方は現行のBluetoothアダプタと同じで、Apt-Xにも対応しています。
持続時間は8時間ということでかなり長持ちです。BT4.0対応で10m届くと言うことで距離的には十分でしょう。エージングするときにとなりの部屋にこのワイヤレスアダプタをおいて音がうるさくないようにしたのですが、数メートルは余裕で届きます。身につけるものなのでIPX4防滴対応がなされています。
ケーブルはしなやかで平たいもので、首の後ろに回して、余りをチョーカーで締める方式です。
完全ワイヤレスほどではないけれど、かなり自由度はあります。左右分離の完全ワイヤレスではないので首の後ろに感触はありますが、私のように始終スマホ持ってると、手が自由ということがうれしいですね。
完全ワイヤレスだとまだ左右接続が音切れする問題がよくあるので、そうしたことが嫌いな人にも向いています。
本機はBT4.0対応なので電池残量はiOS9.0以降では通知センターとステータスバーで分かります。
都内をぐるっと回って実際に使ってみると音の途切れは場合によってごくまれに出ますが、おそらくWiFi干渉とかいう理由によるものだと思います。このアダプタ自体は優秀で、けっこうな距離届きますし、iPhoneを尻ポケットにいれたり、iPhone側もアダプタ本体側もアンテナ部分を手で覆ってみてもなかなか途切れません。
操作性も特に問題ないと思います。
ただ装着に関しては耳に回す方式(Shure方式というとカール兄弟に怒られそうですが)よりもストレートに入れるほうがネックバンド方式だと装着しやすいかなとは思います。
このタイプのBTのみ機はエージングしづらいのですが、電子部品が多いのでエージングした方がいいとは思います。
このモデルが良いところはなかなか音が良いところです。
低価格モデルという先入観を持っていたんですが、実際に音を聴いてみると、ちょっと驚くくらいには思ってたより音が良いというのが実感です。
シングルBAとは思えないくらい高い音から低い音までよく出てますが、イヤフォン部分はなにか従来モデルがベースになっているのかわかりませんが、BT部分になにかアンプのような電子機器があってそれが音質を高めているようにも思えますね。音の均一感の良さを考えるとこのアダプタに合わせてなんらかのチューニングをしているようにも思えます。
普段使いなら十分かと思えるくらい。立体感もわりといい感じです。イヤチップはStarだと少し腰高になるのでフォームのほうが良いと思います。
パンチもあってロック聴くにも良いし、Westoneらしい温かみも少しあって、Westoneファンも音に納得できるでしょう。
わたしだとiPhoneから直で聴きたいのはBandcampで新曲のチェックとか、この人がこういうの買ったのかとかSNS的側面でチェックしたいことが多いので、BTイヤフォンはそういう風にスマートフォンをカジュアルに使いこなす時に向いています。
イヤフォンとアダプタは分離することができ、BTアダプタとして他のイヤフォンと使うこともできるそうです(ただしその取り付けたイヤフォンについては保障外)。なのでこのBTアダプタが気になってた人は、付属イヤフォンのついたお得モデルとして買っても良いと思います。ただそういう意図で買ってもおそらくこのWXのまま使い続けてしまうのではないかというくらいには音にアダプタとの一体感があって満足できると思います。
今回はそのアダプタにシングルBAドライバのIEMがセットになった「WX」が発売となります。9/12発売予定で、予定価格は23,000円です。アダプタ単体で実勢価格が19,800円くらいですから、お得なセットと言えます。
基本的な使い方は現行のBluetoothアダプタと同じで、Apt-Xにも対応しています。
持続時間は8時間ということでかなり長持ちです。BT4.0対応で10m届くと言うことで距離的には十分でしょう。エージングするときにとなりの部屋にこのワイヤレスアダプタをおいて音がうるさくないようにしたのですが、数メートルは余裕で届きます。身につけるものなのでIPX4防滴対応がなされています。
ケーブルはしなやかで平たいもので、首の後ろに回して、余りをチョーカーで締める方式です。
完全ワイヤレスほどではないけれど、かなり自由度はあります。左右分離の完全ワイヤレスではないので首の後ろに感触はありますが、私のように始終スマホ持ってると、手が自由ということがうれしいですね。
完全ワイヤレスだとまだ左右接続が音切れする問題がよくあるので、そうしたことが嫌いな人にも向いています。
本機はBT4.0対応なので電池残量はiOS9.0以降では通知センターとステータスバーで分かります。
都内をぐるっと回って実際に使ってみると音の途切れは場合によってごくまれに出ますが、おそらくWiFi干渉とかいう理由によるものだと思います。このアダプタ自体は優秀で、けっこうな距離届きますし、iPhoneを尻ポケットにいれたり、iPhone側もアダプタ本体側もアンテナ部分を手で覆ってみてもなかなか途切れません。
操作性も特に問題ないと思います。
ただ装着に関しては耳に回す方式(Shure方式というとカール兄弟に怒られそうですが)よりもストレートに入れるほうがネックバンド方式だと装着しやすいかなとは思います。
このタイプのBTのみ機はエージングしづらいのですが、電子部品が多いのでエージングした方がいいとは思います。
このモデルが良いところはなかなか音が良いところです。
低価格モデルという先入観を持っていたんですが、実際に音を聴いてみると、ちょっと驚くくらいには思ってたより音が良いというのが実感です。
シングルBAとは思えないくらい高い音から低い音までよく出てますが、イヤフォン部分はなにか従来モデルがベースになっているのかわかりませんが、BT部分になにかアンプのような電子機器があってそれが音質を高めているようにも思えますね。音の均一感の良さを考えるとこのアダプタに合わせてなんらかのチューニングをしているようにも思えます。
普段使いなら十分かと思えるくらい。立体感もわりといい感じです。イヤチップはStarだと少し腰高になるのでフォームのほうが良いと思います。
パンチもあってロック聴くにも良いし、Westoneらしい温かみも少しあって、Westoneファンも音に納得できるでしょう。
わたしだとiPhoneから直で聴きたいのはBandcampで新曲のチェックとか、この人がこういうの買ったのかとかSNS的側面でチェックしたいことが多いので、BTイヤフォンはそういう風にスマートフォンをカジュアルに使いこなす時に向いています。
イヤフォンとアダプタは分離することができ、BTアダプタとして他のイヤフォンと使うこともできるそうです(ただしその取り付けたイヤフォンについては保障外)。なのでこのBTアダプタが気になってた人は、付属イヤフォンのついたお得モデルとして買っても良いと思います。ただそういう意図で買ってもおそらくこのWXのまま使い続けてしまうのではないかというくらいには音にアダプタとの一体感があって満足できると思います。