それから二年、いよいよAstell & Kernの新フラッグシップ機が登場します。それが「A&ultima(エー・アンド・ウルティマ) SP1000」です。ジェイムズ・リー新CEO体制になってからの初のフラッグシップで期待も高まります。価格はUS参考価格が$3,499(税抜き)です。US価格ベースではAK380から据え置きに見えます。
日本での発売時期、価格は未定です。
![A&ultimaSP1000_04[1].jpg](https://vaiopocket.up.seesaa.net/image/A26ultimaSP1000_045B15D-thumbnail2.jpg)
![SP1000_02[1].jpg](https://vaiopocket.up.seesaa.net/image/SP1000_025B15D-thumbnail2.jpg)
一からの新設計ということでDACも新しく、最新最高のAK4479EQをデュアルで搭載しています。AK380の4490は当時最新でしたが、グレードとしてはハイエンドではありませんでした。このAK4497EQは文字通りハイエンドクラスのDACで、最近では刷新されたLINNのKLIMAX DS/3にも採用されています。もちろんDACチップがすべてではありませんが、大きな違いとなるのもやはり事実だと思います。また高精度クロックもやはり採用されています。
そして今回ははじめから、ステンレススチール(SS)とカッパーモデルの二つのみのようです。どちらもずっしりときそうです。(AK380のようなジュラルミンモデルがない)
かなり気合が入っています。まさにベスト・オブ・ベストなんでしょう。しかしAK380SSはUS$4,999ですから、これを考えるとかなりお得価格になったように思えます。
デザインはわりとシンプルなものとなり、ベゼルレスの5インチ液晶を採用して大画面化しています(AK380は4インチ)。画面解像度はAK380の480×800から720×1280と大幅に高精細化しています。ハイレゾ再生だけでなく画面もHD化されたわけです。液晶サイズを5インチにしたのもそのためのように思われます。
またマルチファンクションホイールという新機能が追加されています。これは詳しくはわかりませんが、電源ボタンもないのでこれが電源および画面オンオフを兼ねるようです。サイズ的にはやや縦長になった感じでしょうか。
Octa Core(8コア)とCPUも最新のスマホと変わらないほどのスペックです。また新GUIとありますのでUIも変更されているかもしれません。ことによるとソフトウエアも新世代のなっていて、より強力なCPUが必要なのかもしれませんね。ここは詳報をまちたいところです。
![A&ultimaSP1000_01[1].jpg](https://vaiopocket.up.seesaa.net/image/A26ultimaSP1000_015B15D-thumbnail2.jpg)
![A&ultimaSP1000_03[1].jpg](https://vaiopocket.up.seesaa.net/image/A26ultimaSP1000_035B15D-thumbnail2.jpg)
USBはCタイプとなり、KANNのようにハイブリッドではなく、Cタイプのみのようです。また底面画像を見ると拡張コネクタが4ピンではなく5ピンになっていますね。

内蔵メモリは256GB、拡張メモリはmicroSD一基ですが、上部にスロットが移ったようです。バッテリー容量は10%ほど上がっていますが、CPUも高性能化していますのでそのためかもしれません。
![SP1000_01[1].jpg](https://vaiopocket.up.seesaa.net/image/SP1000_015B15D-thumbnail2.jpg)
なお詳細仕様などについてはアユートさんのページをご覧ください。
http://www.iriver.jp/information/entry_980.php
SP1000は価格がAK380の据え置きで、上級のステンレススチールが採用されてお得感があり、ハイエンドクラスDACの採用で音質の進歩もさることながら、CPUや画面など体力も向上してます。また拡張性もなにかあり、ソフトの進歩もありそうです。
さて、ミュンヘンでは試用レポートが見られるのでしょうか、楽しみです。