Music TO GO!

2016年08月23日

Birds Requiem組曲 - Dhafer Youssef

独特なエスニックテイスト、ファルセットのVoとトランペットのからみが美しく、ちょっとヒリアードのあのOfficiumを思わせる音世界が魅力的に思えるアルバムです。ジャンルはワールドっぽいジャズと言ってもよいですが、ジャンルはECM Newっぽいアルバムと言ってもよいでしょう。(実際のレーベルはSONY系ですが)

この曲を知ったきっかけはApple Musicのプレイリストです。Apple Musicのプレイリストは好みを解釈するので、適度に「鍛える」ことでより好みにあった曲を進めてきて、なかなか良いクリエイティブな現代曲も紹介してくれます。(いまいち日本の80年代ニューウェーブや派生するインディー系が鍛えられないのが不満ですが)
それを聴いていて、これは高音質で聴きたいと思って検索し、e-onkyoでハイレゾ音源(96/24)を見つけて購入しました。

試聴はApple Musicやe-Onkyoなどのサイト、あるいはYoutubeにも試聴リンクがありました。
You tube


itunes link
https://itunes.apple.com/us/album/birds-requiem/id722029904
e-onkyoサイト
http://www.e-onkyo.com/music/album/sme886443945463/

日本だとほとんどアーティストもアルバムも情報はありませんが、Roonのデータベースに解説があります。

screen001.png

Dhafer Youssefという人はチュニジア生まれのアーティストで、歌とOud(ウード)というリュートのような弦楽器の演奏者ということです。主に演奏旅行を通してヨーロッパで活躍しているようです。
このアルバムは2013年に発売されたもので、11曲のうちでBirds Requiemというテーマが組曲として4曲使われています。他の曲も楽器と声のアンサンブルがジャズベースらしい即興的な演奏によって生かされているとのこと。音楽言語という言葉も使われていますが、たしかに聴いてみると無国籍的な感じではありますが、そこが逆に音楽という言語の国籍を超えた表現力ということを感じさせてくれる好アルバムだと思います。
posted by ささき at 21:56 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする