Moode Audio 2.6のテストリリース(TR)が入手可能となったので、さっそくAPモードをはじめとして試してみました。(現時点でTR4)
APモードはWiFiルーターがなくてもスマートフォンとラズパイを直結できるもので、ラズパイ3の内蔵WiFiでも動作します。
今回は内蔵WiFiで使うためにRaspberry PI 3を使用しました。これに今回はUSB DACとしてLH labsのGeek Out 450を使用しています。
ちなみにMoode AudioはOSコアがJessie-liteをベースにしたMoodeOS1.0と呼称するものに変わったようです。
Moode Audio 2.6(テストリリース)はホームページのTest Codeボタンからダウンロードできます。インストールすると特に設定もなく、MoodeというWiFiネットワーク名がiPhoneのWiFi画面に出てきますのでそれを選択してパスワードはmoodeaudioで入ります。
立ち上げたときに普通にWiFi設定をしているとそれが優先となり、AP機能は働きません。AP機能のオンオフと言うボタンはないようです。WiFi設定をしていても、そのネットが見つからない場合とか、WiFi設定をしていない場合にAP機能が働くようです。AP機能使うとインターネットを見られないのでこれは場合によりけりです。ただMPoDはAP機能の方が早くプレーヤーを見つけられるような気がします。
使用するプラットフォームをラズパイ2からラズパイ3に更新して面白いのはアップサンプリングです。ラズパイ3では192kどころか、384kHz/32bitのリサンプリングが可能で、しかもSoXの最高品質でリサンプリングできます。ラズパイ2ではVolumioですけど96/24の中品質リサンプルどまりだったことを考えるとさすがすごいパワーです。これで32bitモードですから64bitモードだとさらに向上するでしょう。
背面の黒いケースがmSATA USBケース
またストレージにはpiCorePlayerで使えなかったmSATAの500GB SSDを使ったところ動作しました。
384/32でES9018K2MのGeek Outを動作させ、純A級増幅(かなり熱い)、無線ルーターも不要でリモートでiPhoneから500GBの音源を管理できます。その辺のノートPC顔負けのPCオーディオシステムです。ただSSDは使ってみるとやはり動作が不安定なのでいまはUSB メモリを使ってます。
Geek OutやSSDの使用を考えるとPi3で化された電源も効いているのかもしれません。Geek outでは384kHzでロックしたのをLEDで確認しました。
とはいえバッテリーはいつもの2500mAh(1A)を使うとこんな感じで容赦なく使ってるとだいたい一時間でなくなりました。なかなか音が良いので軽くするよりも、大きなバッテリー付けたいシステムです。
いまは4000mAhのバッテリーを使ったますが、一応これで2時間はカバンの中に入れてもファンレスで熱暴走せずに動作するのを確認しました。ラズパイ3のSOCには放熱ブロックを付けています。
ただ純A級増幅をするGeek Outもラズパイ3も熱くなります。Geek Outは一秒以上は触れない感じ、放熱ブロックは一瞬でも触れません。
実際音質はかなり良いです。冗談で組んだけど冗談じゃないくらい良いですね。このなんだかよくわからないポータブルオーディオデバイス、結構いけます。音質が力強くひずみが少ない感じです。Moode AudioだとリサンプリングはSoXを使用するのですけど、SoX very highでリサンプリングしたときにデジタルフィルターがかかったような歪み感を減らす効果が同時にあるような気がします。音が細かくなると言うよりもむしろあいまいさがなく正確になるという感じです。
問題は384/32再生時にMPodでアルバムアートを多数MPDから取り出すときなど、パチパチとノイズが乗りますね。たぶん前に書いたUSBとWiFiの同一パスの競合によるラズパイならではの干渉問題だと思います。
GPIO経由のUSB拡張ボードがあればよいのですが、意外とないのですよね。
本日Raspberry PIではZeroのV1.3が発表されてカメラコネクションポートがZeroに追加されました。Raspberry Piファウンデーションもかなりやる気を見せてますね。iPhoneもカメラコネクションで音楽出してるんですから、パイゼロもこのカメラコネクションで音楽を出せるようになってほしいものです。