Roonにおいてシグナルパスのオーディオ品質表示があることは前の記事にも書きましたが、その補足です。
Roonにおいて下の再生バーの曲名表示の右のドットの色はシグナルパスのオーディオ品質を表しています。
表示は以下の3つがあります。
1. 黄色: Low Quality (低品質)
2. 緑: High Quality (高品質)
3. 紫(光る星): Lossless (ロスレス)
それぞれの例を示します。ここではPC上のUSB DAC(Geek Pulse Si)を主な出力先としています。
上のように音源がCD品質で、出力先がASIOドライバーの時はLossless品質です。
上のように音源が同じCD品質でもシステム出力の時はHigh Qualityになり、Losslessではありません。これはミキサーを通しているからだと思います。
もうひとつの品質が落ちる例は、上のようにAudio LevelingやCrossfeedなどの機能を使用した時です。RoonではゾーンごとにAudio Leveling(いわゆるリプレイゲイン、音量の均一化)とCrossfeed(ヘッドフォン用のクロスフィード)が指定できます。この場合はやはり信号処理をしますのでCD品質音源でもHigh Qualityとなります。
上のようにASIOドライバーに出していても、音源がMP3のときはLow Qualityです。
上の例はDSDネイティブ再生で、DSFのDSD128音源をDoPでASIO出力しています。品質はLosslessです。
上の例は同じDSF音源ですが、意図的にPCM変換にしてDACに出力しています。そのため品質はHigh Qualityに落ちています。ここではDSD⇒PCMとPCM705kHzをDACが入力できる352kHzに落とすため二回変換しています。(ちなみに705kとか352kの数値はRoonが自動算出したものです)
ですからLosslessはビットパーフェクトと言い換えてもよいと思います。
Roonは音楽再生プレーヤーとしての音質についてもわりと良いと思います。たとえばJRMCと比べてもRoonのほうが透明感が高いように感じますね。さらに上を目指す時は先の記事のようにHQ Playerと組み合わせればよいわけです。
はじめはデモだけにする予定だったのが、いろいろやっていたら気に入ってきたので私もRoonをメインに据えようかと考えています。多少割高ですが、他のプレーヤーでもメジャーチェンジの時は課金されるのでそれを考えると一年変わらずというのは却ってよいかもしれません。