これまでは紙上での発表のみでしたが、今年の「ヘッドフォンブック2015」における“ヘッドフォンアワード2014-2015”では初の試みとして実際に表彰式を開催して、盾を授与することにしました。その場所としてふさわしいところとしてヘッドフォン祭2015春を選びました。場所は発表会が行われるチャペルで行いました。時間は初日の最後のイベントとして設定しました。私はスタッフとして参加して授賞式では司会・進行を務めました。
このヘッドフォンオーディオの分野も長いのですが、この分野における特化したアワードとして“ヘッドフォンアワード2014-2015”では10名のオーディオ評論家と2名のショップコンシェルジュにより雑誌上で選定するということで、中立性と信頼性が高いものだと思います。
“ヘッドフォンアワード2014-2015”ではイヤフォンとヘッドフォンそれぞれにエントリークラス賞 / ミドルクラス賞 / アッパークラス賞 / 大賞の4部門、ポータブルプレーヤーやヘッドフォンアンプなどを対象にした周辺機器部門賞、ロングセラー機に与えられる“ヘッドフォンの殿堂”を設けています。これらは紙面と同じものです。
また今回から紙面のものとは別に特別賞を設けました。これは技術や活動などヘッドフォン分野に貢献があったと思われるものを編集部のほうで選定したものです。第一回目としてはイヤフォン・ヘッドフォンで安全な音を楽しむための啓もう活動として"Safe Listening"に送られました。ホームページに加え、雑誌広告への出稿、各国販売店への協力依頼、関係各機関への働きかけなどの活動が評価されました。
式ではまず挨拶オーディオ評論家・岩井 喬氏に総評をいただきました。

各部門ではオーディオ評論家がプレゼンテーターとなり、ひとことその分野のコメントをされてから、各受賞者に盾を授与するという形で進めていきました。
イヤフォン部門のプレゼンテーターは小原由夫氏です。

イヤフォン部門の各受賞者は次の通りです(以下登壇順です)。
(左から) エントリークラス賞 ソニーXBA-100 ソニー株式会社 鈴木貴大氏
ミドルクラス賞 茶楽音人 Donguri-楽 TTR株式会社 篠塚順正氏
アッパークラス賞 オーリソニックスASG1Plus-Black Aurisonics CEO デール・ロット氏
大賞 オーディオテクニカATH-CKR10 株式会社オーディオテクニカ 松永貴之氏




ヘッドフォン部門のプレゼンテーターは野村ケンジ氏です。

ヘッドフォン部門の各受賞者は次の通りです。
エントリークラス賞 シュアSRH144 Shure Inc. マット・エングストローム氏(右)とショーン・サリバン氏
ミドルクラス賞 オーディオテクニカATH-MSR7 株式会社オーディオテクニカ 松永貴之氏
アッパークラス賞 OPPO PM-1 OPPO Digital Japan株式会社 松浦 亮氏
大賞 ソニーMDR-Z7 ソニー株式会社 井出賢二氏




周辺機器部門賞とヘッドフォンの殿堂のプレゼンテーターは大塚康一氏です。

各受賞者は次の通りです。
周辺機器部門賞 アステル&ケルンAK120II アイリバー ソニア・ナ氏
ヘッドフォンの殿堂 AKG Q701 ハーマンインターナショナル株式会社 須藤嘉範氏


特別賞のプレゼンテーターは山本耕司氏です。

特別賞 「SAFE LISTENING」 株式会社 須山歯研 須山慶太氏

ちなみにこちらは司会・進行のわたしです。

この授賞式はなかなか好評で、ヘッドフォン祭2日目では盾をブースにさっそく誇らしげに飾ってくれたところもあるようです。Aurisonicsのデールなどはいたく気に入ってくれ、帰国後にFacebook広告でわざわざ盾と一緒にブツ撮りした写真を使って広告したほどです。
![写真 2015-05-16 18 18 25[1].jpg](https://vaiopocket.up.seesaa.net/image/E58699E79C9F202015-05-162018201820255B15D-thumbnail2.jpg)
![写真 2015-06-02 22 19 31[2].jpg](https://vaiopocket.up.seesaa.net/image/E58699E79C9F202015-06-022022201920315B25D-thumbnail2.jpg)
今回のヘッドフォン祭ではHeadFiや中国ネットコミュニティのキーメンバーとあったりしたんですが、日本の動向というのは他の国も注目していますので、今後なにかグローバルな視点も取り入れられないかとちょっと思ったりもしています。