Music TO GO!

2015年05月15日

ヘッドフォン祭2015春の見どころ

さて、いよいよ今週末はヘッドフォン祭です。そこで私的なヘッドフォン祭の見どころを書いておきます。

まずなんといっても今回はAstell & Kernの次世代フラッグシップ、リトルモンスターのようなAK380の発表会です。一般向けは6Fチャペルで12:00から行います。展示は15Fでも行われます。試聴は整理券方式となりますのでご注意ください。
これはAk240の時と同様に私がプレゼンを務めます。いろいろと策を練っていますが、AK380にふさわしい濃い内容にしたいと思います。

また今回は私もライターとして書いている音楽出版社さんのヘッドフォンブック2015の恒例であるヘッドフォンアワードの表彰式を開催する予定です。ここでは私は司会進行を務める予定です。この表彰式ではヘッドフォンアワードの各賞に加えて特別賞を設けています。
一般公開もされる予定なのでどうぞいらしてください。17:00から18:00まで6Fチャペルで行います。

メーカーでは6Fに今回初参加のVinnieさん(Red Wine Audio/Vinnie Rosi)が注目です。メインはキャパシタ(コンデンサー)による仮想バッテリーのような駆動方式と、モジュラー式の拡張性を持ったLIOです。これはUSB DACやヘッドフォンアンプのほかにもフォノモジュールなどを追加できます。私が翻訳した日本語版のカタログもあると思います。
またVinnieさんといえばやはりプレーヤー改造もののRWxxですが、今回もRWAKシリーズなどの試聴機を持ってきてもらえるようにお願いしています。それとALOとの共同によるContinental Dual Monoもこちらでも展示する予定です。こちらは超高性能ポータブルDAC内蔵アンプです。

Jabenは今回6Fになります。Vinnieさんと隣り合わせです。
オーディオテクニカIMシリーズ用のSpiral Strand交換ケーブルがメインということで、これは音を聴いてみましたが、より力強さが増して音の制動がより効くようになり音の歯切れが良くなります。特にベースの刻みが気持ち良いですね。オーテクファンの方はチェックしてください。
またGlove S1国際版の展示、A2PとのコラボBaby 05、Abysまた平面型ヘッドフォンの新作ももしかして、というのがあるようです。

トップウイングさんでは私が前にレポートしたLotoo PAW Goldの普及機である。PAW 5000が展示されます。こちらは単にコストダウン版ではなく、AKタイプの2.5mmバランス端子を備えているなど興味深いモデルです。また静電型ヘッドフォンで海外で話題のKing soundのヘッドフォンも展示されます。あとはiFIのiDAC2も注目でしょうね。

今回からHiFimanはトップウイングさんの扱いではなくなります。ただし新製品の展示は行われ、11Fロビーです。今回はRE1000、HE1000などの展示が行われるようです。RE1000はダイナミック型2ドライバーのカスタムでフルレンジ+ウーファーという構成のようです。ハイブリッドカスタムが隆盛を見せる中、フルダイナミックカスタムというのもなかなか期待できるのではないでしょうか。

イヤフォンでは須山さんのところが謎の44xを明らかにし、441(44.1kHz)という小型プレーヤー(xDuoo X2ベース)ということがわかりました。これはカスタム購入した人のノベルティになるそうです。あとは萌音の進化版ですね。それと痛DAPバージョンのM3も見られるかもしれません。13Fです。

ALOのKenさんがCampfire Audioという新しいブランドを立ち上げるのも注目ください。ミックスウェーブさんのブースへどうぞ。

ヘッドフォンでは注目はCanJamでも話題だったDharma D-1000です。静電型(セルフバイアスタイプ)とダイナミックの2Way機です。これは完実さんブースです。

またパイオニアのフラッグシップヘッドフォン、SE-Master1も注目ですね。

2日目はカスタム座談会が開催されて、カスタムメーカーの方を囲んでの濃いトークが繰り広げられるのでこちらもどうぞ。

今回は私はレッドブルエアレース観戦と重なったため、土曜日にしか参加できませんが楽しみな週末です。
posted by ささき at 20:42 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

WestoneからAstell & Kern2.5mm向けの極細バランスケーブル登場

AK第二世代プレーヤーでWestone製品を楽しむために極細のバランスケーブルが発売されます。Astell & Kern向けにチューニングされたiriver社公認のケーブルです。超軽量・極細で、銅線をシルバーコートしたデュアルツイストケーブルです。
日本での販売開始は2015年5月30日(土)からを予定しています。
市場想定売価は27,800円(税込)です。詳細についてはテックウインドさんのホームページをご覧ください。
http://www.tekwind.co.jp/products/WST/entry_12402.php

MMCXは同一規格のようでいて、機種・メーカーによって互換性があったりなかったりもします。Westoneユニバーサルはプラグが細いため、こうした公認の交換ケーブルは安心といえます。ESシリーズ、Wシリーズ、UM Proシリーズに使用ができます。

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WestoneのカスタムES60のレビューを書いた際に、極細ケーブルについて書きましたが、その2.5mmバランス版です。Estron Linumタイプですが、Westoneのものはプラグとか長さなど独自仕様となって、Westone製品向けに使いやすくなっています。ただしこのバランス版は通常の極細ケーブルとは多少異なっていてLinumでいうとBaXのようなツイストペアのケーブルになっています。2.5mmプラグも高品質のように見えますね。
このタイプはケーブルの存在を感じさせない軽さと細さがよいのですが、半面で絡みやすい難があります。しかし、このバランス版はタングルレス(絡みにくい)という新仕様のケーブルとなっています。

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ES60とAK240で合わせて聴くと、バランスらしい音の広がりが見事ですが、もともとES60も空間的な音の広がりが素晴らしいカスタムIEMでもあり、まるで包み込まれるような感覚にもおそわれます。透明感が高く、ES60のしっかりした遮音性による高い静粛性ともあわさって細かな音の抽出も見事なくらいです。
音調はニュートラルで着色感は少ない感じです。
またこの極細ケーブルのよいところとして音の滑らかさにも長けていると思います。この極細ケーブルはWestoneの持つ音楽的な魅力をより高めてくれているようにも思います。W60でも音楽的な柔らかい音が楽しめます。

通常の極細ケーブルと取り替えて比較してみると、空間的に広がりが増すだけではなく、迫力も増し中高域の伸びがあるように思われます。ここはそもそも極細とは異なる設計だからなのでしょう。

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このケーブルで聴くとES60はやはりよいカスタムIEMだと思いますね。音が細かく、クリアで、空間表現が良く、遮音性は随一です。ES60の良さを一段と引き出してくれるでしょう。
今週末のヘッドフォン祭でも展示がありますので、テックウインドブースにお越しください。
posted by ささき at 11:15 | TrackBack(0) | __→ Westone ES3X カスタム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする