ジェリーさん率いるJH Audioからロクサーヌに続くサイレーンシリーズの新しいIEMが登場します。
さっそくJudeがHeadFi TVで紹介してます。
http://www.head-fi.org/t/746964/jh-audio-layla-and-angie-head-fi-tv#post_11141683
内容をかいつまんで紹介します。以下は米国発表内容になりますので念のため。
名前はレイラ(Layla)とアンジー(Angie)です。ロクサーヌと同様にロッククラシックから取った女性名で、レイラはクラプトン(元はデレク・アンド・ザ・ドミノス)、アンジーはストーンズです。レイラは$2499、アンジーは$999で、レイラはロクサーヌに代わるフラッグシップとなります。
それぞれカスタムとユニバーサル版がありますが、今回はユニバーサルの紹介です。ちなみにユニバーサル版はAstell&Kernとのパートナーシップでその代理店によって販売されるそうです。カスタム版のレイラとアンジーは引き続きJH Audio直かその代理店から販売されます。どちらも3.5mmと2.5mmバランスケーブルが付いてきます。
レイラは12ドライバーで4L,4M,4Hの3wayはロクサーヌと同じですが、ドライバーとクロスオーバーは新設計です。中身はロクサーヌとまったく異なるようです。また新しいステンレススチールの音導孔を採用してます。
ロクサーヌはステージミュージシャン用だったが、レイラはJH Audio初のリファレンス/マスタースタジオ用モニターということです。
JudeによるとJH Audioはロクサーヌを含めてローミッドがやや強調されているだけれども、レイラは完全フラットで、新ドライバーの採用もそれに沿うものだそうです。また特徴的なのはネットワークの設計で、(おそらく)イヤフォンで初めて急峻な4次(4th order)フィルターのクロスオーバーを採用しているということ。
たとえばシリーズの特徴であるバリアブルベース機能に関してはロクサーヌだと最低でもそれなりにあるのでめいっぱいあげるとだいぶベースヘビーになってしまうけれども、レイラの場合には低くするとほんとにフラットで一般音楽用にはちょっと細く(lean)あるいはドライに感じてしまうが、目いっぱいあげてもクリーンなので意味があり、性格がだいぶ変えられるということ。つまりベース調整で音が大きく変わる範囲が大きいので、それをJudeはversatile(汎用性が高い)と言ってます。
イメージの正確さでもよりfreqPhaseが進化したのか、ユニバーサルのレイラの方がカスタムロクサーヌより上だと言ってます。レイラのシェルはカーボンファイバーでチタンの枠を採用してます。
アンジーはレイラと同じドライバーで2L,2M,4Hの8ドライバー。高域4つは23kHzキープのためでしょうか?
クロスオーバーはレイラと同じ4次タイプです。ベースはレイラみたいに控えめなのでときにはベース調整ノブをめいっぱい上げたくなるそう。つまりレイラと同じく調整が意味のある幅が大きいということですね。これもレイラに近いがレイラほどversatileではなく、ややヴォーカル強調があるということ。
これは下記リンクではレイラに比べると低域ドライバー数が少ないので60Hzでレイラより3dBほどベース低めと言ってるので、中域は同じですが低域がちょっと下がってるのかもしれません。
http://www.audio360.org/iems_a0038_jerry_harvey_jh_audio_layla_angie_exclusive_info_early_impressions.php
アンジーのシェルは3Dプリンター製のようです。レイラのエッセンスを受け継ぐものとしてかなりコストパフォーマンスは高いと言えるでしょうね。
レイラもアンジーも画期的な技術を投入した 新世代のイヤフォンと言えるでしょうね。音を聴くのが楽しみなところです!