Music TO GO!

2014年08月19日

Red WineのAK120II改造機、RWAK120II登場

Red WineのAK120II改造のRWAK120IIが登場しました。

パワーサプライで低域改善、入力段にJFETで中高音域の改善と、RWAK240に準ずるもののようです。 

詳細はこちらのページです。

http://redwineaudio.com/mods/rwak120ii


posted by ささき at 15:54 | TrackBack(0) | __→ AK100、AK120、AK240 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月18日

三島の流鏑馬2014

週末は恒例となっている三島大社の例大祭で執り行われる武田流の流鏑馬を撮りに行ってきました。当日は見事に晴れ上がって良いコンディションで撮れました。
三島は水がきれいな街で街中の清流もきれいです。カモは暑さかほぼ橋の下で休みのようでした。ついてみるとまだ早く、大社では若手の方々が練習騎乗してました。

馬場は大社の境内に作られた240mの直線で、ここを15-20秒で駆け抜けます。だいたい平均で時速60km弱ですから、トップスピードはもっと速いでしょう。馬としてはもっとも早い襲歩というギアにはいっています。走路には3つの的があり、私は三の的のところに居ました。
始めの競技は神事として行いこの時は帽子の上に鬼の面を載せます。これを二組6騎ずつで二走し、優秀者は競射として決勝戦を行いますが、これは神事ではなく鬼の面を取ります。
今回もカメラはEOS-1D Mk3とEF70-200/2.8L IS,EF16-35/2.8Lを使用しています。アップではテレコンを付けてさらに倍してだいたい500mm近い望遠で一瞬を切り取ります。

8T9Z4103[1].jpg   8T9Z4412[1].jpg

8T9Z4325[1].jpg  8T9Z4266[1].jpg

8T9Z4204[1].jpg  8T9Z4299[1].jpg

今回は流し撮りがうまく出来たので良かったんですが、これは秀月という飛び抜けて速い馬を狙ってます。ただこの日は天山もすごいスピードで観客を大いに沸かし、駿馬交代も近いかもしれません。
また話題としては当三島大社の波多野射手(はじめの黄色装束の射手)が復帰されて堂々と貫頭(はじめの射手)を務められたのも特筆事項です。


さて、流鏑馬が終わったら今度はウナギ!
三島はウナギでも有名です。三島大社を後にして、いつも行く本町すみの坊へと参ります。しかし今年はウナギが安いと聞いてましたが..残念。マグロに続いてウナギも遠くなっていきます。。でも味は良くって、ふっくらとして旨味もたっぷり。

IMG_5179[1].jpg  IMG_5180[1].jpg

次はもちろん温泉です。ここまで来たらやはり熱海。湯河原もいいんですが、温泉街が駅から遠くにあります。熱海も駅からメインの温泉街は遠いんですが、駅前にいい温泉があります。その名も駅前温泉。温泉地によくある地元民の共同温泉です。

IMG_5193[1].jpg

ここは地元の公共浴場のパターンで74度の高温泉から何度くらい低下してるか、かなりの熱湯が容赦なくドボドボと浴槽に注ぎ込まれ、初めはかなり熱く、周りで入ってる人と我慢比べの様相を呈してきますが、やがて一人が「水入れて良いですか?」と聴いてくると内心ホットしながらニッコリ「良いですよ^^」と言う駆け引きが繰り広げられるわけです 笑
とてもゆっくり入れない短期決戦型の温泉ですが泉質は素晴らしく良く、来る時の披露は取れ、すっかり体が軽くなります。ここは穴場でお勧め。

次の武田流の流鏑馬は9/19に寒川神社で行われます。
posted by ささき at 23:17 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月12日

カスタムIEMとダイナミックレンジ

先日須山さんFitEarの銀座ラボにお邪魔していろいろ話を伺いました。その興味深い話題のひとつに、ポータブルオーディオにおいてカスタムIEMがいかに録音の良さを引き出すかということがありました。

まず下の画像ですが、これはMacのWavelab7である音楽ファイルを取り込んで、オリジナル(左の方)とコンプレッサー(limitter AUプラグイン)をかけたもの(右の方)です。

dyna-1[1].jpg     dyna-2[1].jpg

オーディオを知っている人はコンプをかけてないオリジナルの左の方がダイナミックレンジが広くてよい録音であると言うでしょう。それは小さな音の情報と大きな音の情報の差が大きくて表現幅が広いからです。
これは確かにその通りです。ただし一つ条件があります。それは静かな部屋で聞く場合、ということです。

例えば戸外で聴く場合を想定して、ここに外来ノイズを入れてみます。外来ノイズの影響はリモコンで隠したところです。この小さな音の部分はノイズで埋れて情報がマスクされて聞こえなくなります。
これを防ぐためには音圧のかさ上げをします。つまりコンプレッサーをかける必要があります。そうすると小さい音の情報が表れて来ます(右図)。

dyna-3[1].jpg     dyna-4[1].jpg

音楽は様々なところで用いられます。例えば有線放送でうるさい飲食店で音楽をかけるさいに歌詞がはっきり聞き取れるためには、このノイズに隠されたところを底上げするコンプレッサーをかける必要があります。つまりコンプレッサーをかけるのはよく言われる力感を出すという他にこうした意味合いもあり、一概に悪いとは言えないわけです。

では戸外でのリスニングにおいて、良録音のダイナミックレンジの広さを生かして、かつ小さな音も埋れさせないためには、外来ノイズを減らす、つまり遮音性を上げるのが最善であることがここからわかってきます。
だから遮音性の高いイヤフォンが外で聞くポータブルオーディオには必須となります。繊細な情報が詰まったハイレゾ音源を外で聴くなら特にそうです。そのベストな選択は個人の耳型に合わせられるカスタムIEMです。

dyna-5[1].jpg
FitEar335DW + BlackDragon

実際のところカスタムIEMのように30dBも落とせるなら優れた防音室なみと言えます。このことから、戸外で高音質を楽しむためのカスタムIEMの必要性がわかってもらるのではないかと思います。
posted by ささき at 23:11 | TrackBack(0) | ○ カスタムIEM全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月10日

セグウェイ、つくばロボット実験区を行く

週末はやや雨のぱらつく中をつくば市のロボット実験区間で試験的に公道走行が許されるツアーに参加しました。これは三ヶ月待ちくらいの人気ツアーです。
http://www.ttca.jp/segway/

ここのセグウェイは日本で唯一公道の走行が許可されているので、ナンバープレート(地方自治体許可)がついています。最近セグウェイに興味を持った身としてはいつも林道では快適なセグウェイが、公道ではスイッチオフして引いて渡るという点に疑問を持っていたわけです。

IMG_5033[1].jpg  IMG_5061[1].jpg  IMG_5037[1].jpg

はじめにみっちりと講習があり、みなが十分に操れるようになってから公道に出ていきます。
いつもは一部でも公道があるといったんスタンバイにして手で引いて渡るんですが、今日は人の通る歩道や街なかを堂々と通ります。なんとも新鮮な感覚です。特に横断歩道の通行はついこの6月に許可されたばかりだということです。

IMG_5053[1].jpg  IMG_0798[1].jpg  IMG_0810[1].jpg

セグウェイはブレーキがないから公道は走れないとは言われますが、実のところ乗ってみると物理的なブレーキがなくてもセグウェイは安全に止まれます。むしろ低速で不安定になる自転車よりも安全に走行できると思います。とはいえこれは乗ってみるとわかることであり、まだまだ一般からは「なんだかわからないもの=危ない」として敬遠されるのはある意味致し方ないところです。
横断歩道では上の写真のように自転車に準じてわたりますが、これはセグウェイが軽車両とみなされたからでしょうね。セグウェイが「なんだかわからないもの」から軽車両に準ずるとみなされたのは大きな進歩だと思います。

またツアーの中ではかつての科学博の会場案内などとともにつくばの先進的な人と車を分ける街づくりもよくわかりました。セグウェイは森の中のツアーで静止して花をよく眺められるように、街をもよく理解することができます。

IMG_5049[1].jpg

一部の市職員が実践してるというモバイルシェア・セグウェイ通勤の車庫(上の透明のボックス)なんかもあり、興味深いものでした。つくばのような先進的な取り組みがひろまってほしいところです。
posted by ささき at 12:15 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月06日

ColorWareのゼンハイザーHD800G

ゼンハイザーHD800のゴールドモデル、10台限定で$1999です。

hd800g1.jpg

http://www.colorware.com/p-501-colorware-collection-sennheiser-hd-800-g.aspx

これはColorWareというさまざまな製品をカスタムカラーペイントする会社がカスタムメイドしたものです。この会社では最小ロットで5台からペイントしてくれるということ。

hd800g.jpg

他にもカスタムでカラーリングができるオプションもあるようです。
http://www.colorware.com/p-289-sennheiser-hd-800.aspx
posted by ささき at 21:54 | TrackBack(0) | __→ Senn HD800 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月05日

Android LとUSBオーディオのその後

以前の記事で次のAndroid LにおいてUSBオーディオクラスドライバーがいよいよ標準搭載されると書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/401303801.html

しかしながらその後、GoogleのIssue 24614は再びAssignedに戻ってReleaseが取り消されました。
http://code.google.com/p/android/issues/detail?id=24614

実際Android Lのプレビューにはこのドライバーのコードは入っているようですが、さまざまなユースケースを試してみるといろいろと問題があったようです。やはりAndroidはさまざまなハードがありますからね。
やりたい情熱がほとばしりすぎてちょっと早まってしまったということですが、なんとか完全ではなくてもLで導入したいということですので、期待して待っていたいところです。

posted by ささき at 22:02 | TrackBack(0) | __→ スマートフォンとオーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月04日

乗馬とセグウェイの夏休み

夏休みを取って山梨から長野へと旅に出て乗馬とセグウェイ、その他いろいろと過ごしてきました。

IMG_4744.jpg

先週は八ヶ岳のふもと清里から浅間山を望む佐久に抜ける高原のはしご旅行をしてきました。乗馬においてのメインは佐久のスエトシ牧場でのファームステイです。
http://www.bokujo.co.jp/
これは乗馬をやりながら、牧場の厩務(きゅうむ)も体験するというものです。スエトシ牧場は佐久の郊外の山を登ったところにある牧場で、馬の養老飼育や動物のTV出演貸出なども行っています。オーナーは動物好きな人のようで実際に行ってみると、もう動物園かというようないろんな動物があちこちにあふれています。馬だけではなくラマやヤギがいますし、ふと見るとクラブハウスの床には陸ガメが這っていたりします。ラマなんかはTV出演する子のようです。

IMG_4908[1].jpg  IMG_4900[1].jpg  IMG_4897[1].jpg

左上の仔馬のほうは生後ひと月くらいです。ここの動物はよく人になつきますが、やはり仔馬は警戒心が強いのか容易によらせてくれません。
ここでは主に外乗(野外騎乗)ということで馬場から外に出て山の中を歩き回っています。今回は馬歴30年なんと流鏑馬師範という方とご一緒させてもらい、いろいろと勉強にもなりました。3人写真の一番右は牧場のガイドの方で先導をしてくれます。真ん中がワタシです。

IMG_4972[1].jpg  IMG_4966[2].jpg  IMG_4963[2].jpg

コースのひとつは牧場から気持ちの良い林道を延々と下山していき、下につくとそこから舗装道路を一気に牧場まで駈歩(駆け足)で駆け上がっていくというようにダイナミックなものです。馬は軽車両として公道を走れます。サラブレッドだと足が弱く蹄鉄を履いているので舗装路は走れませんが、ここは中間種の足の強い馬で蹄鉄もないので、舗装路でもすごいスピードで走ります。乗った馬のアシュラ君もダイナミックな大きな動きで走りについていくのがやっとなくらい。これは爽快極まりないですね。
別なコースでは林道で走りながらバシバシ木の枝当たるんで終わったら口の中に草がはいってました。。

IMG_0722[1].jpg  IMG_0709[1].jpg  IMG_0717[1].jpg

そして走った後と前に馬屋仕事を行います。主にエサやりと馬の手入れを少し担当させてもらいました。我々はいいところ朝7時からですが、実際はスタッフの人は5時から働いています。
エサは普通は配合された餌とか藁ですが、別にニンジンが添えられていた馬がいました。この馬は昔は競走馬だったようでそのときのファンの人が差し入れに来てくれたそうです。競争馬は生産動物として冷淡にいわれることもありますし事実そうした面もあると思いますが、こうして引退してもまだなお慕われている馬がいるということには感じ入ります。

IMG_4921[2].jpg  IMG_4922[1].jpg  IMG_4940[2].jpg

よく知られている馬は競走馬のサラブレッドですが、私はより小さめの馬が好きで中間種とか日本古来種も好きです。そうした馬は足腰が強く、性格も温和なことが多いですね。
冒頭の写真は一週ほど前に行ってきた富士のふもとの紅陽台木曽馬牧場での藤風という馬で、NHKの大河ドラマ天地人で阿部寛さんが乗った馬です。


今回は佐久に行く前にいつもの清里にも寄ってきました。
下は清里の風景ですが、前回行ったときはまだ雪も残ったいたのですが、すっかり夏の装いをまとっていました。

DSC00527[1].jpg   DSC00412.jpg

清里で乗馬以外でいつもお世話になっているのは下リンクの「八ヶ岳アウトドア・アクティヴィティーズ」さんです。ここは登山ガイドのベテラン二人を中心にしてさまざまなアウトドアスポーツを身近に体験させてくれます。
http://www.y-outdoor.com/
そのひとつがセグウェイで、豊かな清里の自然の中に入っていける乗り物として好適です。
夏の特別コースのまきば公園コースでは牛との接近遭遇があり、高低差のあるコースでセグウェイの挙動を楽しめます。セグウェイの面白さは自動的に姿勢を制御することで、下りの時には速度が出すぎないように後傾になるように姿勢制御されるのがわかります。

IMG_4786[2].jpg   IMG_4528[1].jpg IMG_0540.jpg

一般的なコースでは清里付近の農村風景の中をセグウェイで走り、木々の中でお茶をします。またこのほかに30分の体験コースもあります。

IMG_0534.jpg  IMG_0549.jpg  IMG_4476.jpg

また八ヶ岳アウトドア・アクティヴィティーズさんでは山カヤック体験もできます。カヤックは一人または二人乗りではじめてやってみるとなかなかまっすぐ進みませんね。ただ千数百メートルの山の中でやるカヤックは涼しく足がひんやりします。水面がまじかに感じられ気持ちの良いものですし、後ろを振り返るとすぐに八ヶ岳がそびえているのは圧巻ですね。

IMG_4540[1].jpg  IMG_4537[2].jpg  IMG_0579.jpg

清里でのハイライトは「清里フィールドバレエ」です。特にバレエに関心があるわけではありませんが、ここ数年清里に来ていると、いつも夏にやってるこのイベントが見たかったのです。
清里フィールドバレエは野外で夜間に行われるバレエです。清里の木々がライトアップされて舞台装置になるわけです。
でも、、実際に見て清里で行われる真の理由が分かったような気がします。はじめの挨拶と解説ナレーションまではライトが夜でも会場を明るく照らしていますが、開演のためにライトがいっせいに消えて会場が暗くなった瞬間、観客がどよめきます。なぜかというとその瞬間に舞台の上空に満天の星空がぱっと美しく広がるからです。
清里の漆黒の夜空が星を浮き上がらせ、その星の多さと言ったらプラネタリウムかCGかと思うくらいのきれいさです。清里は近くに野辺山天文台があるくらい星がよく見えますから。
そのまま作品世界に観客は引き込まれ、肝心の舞台「白鳥の湖」も美しく素晴らしいものでした。
*写真はカーテンコールの撮影タイムのものです

DSC00580[1].jpg  DSC00594[1].jpg  DSC00595[1].jpg

また清里には清泉寮を中心に自然の中を歩くトレッキングのコースがいくつもあり、馬やセグウェイでなく自分のペースで歩く森の中もいいものです。写真もゆっくり撮れますので、カメラを持ち出すのもよいですね(下はRX100M3です)。
清泉寮では有名なソフトクリームを楽しめ、南アルプス・八ヶ岳・秩父山系、また遠くには富士山までに囲まれた抜群の景色を楽しみながらの足湯もできます。

DSC00534[1].jpg  DSC00564[1].jpg  DSC00572[1].jpg

ちょっと清里から外れますが、暑くなって行きたかったところがここ、ぬる湯のデパート、増富ラジウム温泉郷の増富の湯です。中は37℃、35℃、30℃、25℃に浴槽が分かれていて源泉掛け流しです(ちなみに普通の温泉は42℃前後です)。37℃は普通に入れ、35℃はちょっとぬる目、30℃はけっこうひんやり、25℃は足を入れると水かよと言うレベル。25℃は胸にかからないように寝湯です。
しかし25℃にしばらくつかっていると体温よりずっと低くなり、それが周りの緑と館内の不思議系ヒーリング趣味とあいまって、なにやら現実を超えた宇宙と一体になれるトリップ感が味わえますw
25℃にはいった後だと30℃はあったかいくらい、今度は気持ち良すぎて思わず浴内で寝てしまいます。

ちょっと興味深かったのはラジウム・ラドン温泉など放射能泉も昨今の事情で風評被害が出ているようです。下にあるような風評被害対策のパンフレットなどもありました。まあ気にする人はこんな秘湯的なところまで来ないと思いますが。

IMG_4811[1].jpg  IMG_4812[1].jpg

食もいつものロックのベーコン&ファイアドッグカレーを食すと清里に来た気がしますが、今回はさらにビール付きです。ここロックは地ビールでも知られてるんですが、今までは車で来てたんで飲めなかったんです。でも今回の宿は徒歩圏なので飲めるんです。
これは一番人気のプレミアムロックポックで、麦芽をピルスナーの1.4倍使用。味的にはいわゆるハーフ&ハーフ系に似てるかも。コクがあって美味しかったですね。
左はオールドエイジというホテルのレストランですが、ここは英国式ガーデンがとてもきれいでしたね。ランチも美味。

DSC00574[1].jpg IMG_4820[1].jpg IMG_4818[2].jpg

清里では美術館もよいところが多くあります。
清里フォトミュージアム(K*MoPA)ではフランスのロベールドアノーの写真展を開催中でした。
ドアノーはフランスの子供達とアルプスをローライフレックスで撮った写真家です。あまりアート志向にならずにスナップ感覚で捉えた視点はエリオットアーウイットに近いかもしれません。しかしいまならスマホで撮るスキー場のスナップも当時はローライフレックスで撮ってたんですねえと改めて思いました。
それとここはヤングポートフォリオ・若手写真家の所蔵品が良いんですが、東京の恵比寿の写真美術館でここの所蔵展をするそうです。

http://www.kmopa.com/

そしてもうひとつ書いておきたいことはバブル期から長らく開館してきた清里現代美術館が今年閉館してしまうということです。閉館予定はいまのところ8月末だそうですが変わる可能性があるので確認したほうが良いと思います。私が聞いた時点では所蔵品の行き先はまだ不明のようです。
http://www7.ocn.ne.jp/~kimoca/

ここはコレクションありきで設計されたため、おもに一作家一区画でコレクションから設計を考えています。例えばRoman Opalkaの"65/1-無限"という作品ではひたすら数字を細かく書いて、書いたらそれをひたすら読み上げていくのですが、それを聴く専用の小部屋もあります。
私は音楽分野のジョンケージの展示が充実しているので興味を持ちました。ケージの有名な作品で"4分33秒"という曲は4分33秒の三楽章全てが休止記号で指示されてるので一曲すべて無音です。しかしなにか聞こうとリスナーが耳をそばだてることで録音された会場の環境音、またはオーディオ装置から以外の自分の心拍鼓動なども聞こえ、そのリスナーが聴くこと自体が演奏の本質である、というのが一般的解釈です(ケージは「なんでも音楽として聴けば音楽になる」とも言ってます)。現代美術館自体が少なく現代美術というだけで敬遠される傾向のあるなかで、ケージの曲と同様に能動的に見ること自体が現代美術の一部だとこの美術館では言いたいような気がします。
あまり予備知識なしでも注力して見ているとお腹いっぱいになるように頭いっぱいになる、小さいけど濃い美術館でした。

清里の場合は東京の美術館と違って美術館を出たらコンクリートと騒音で現実に否応なく引き戻されるということがなく、美術館を出ても外は静寂で幻想的な緑に囲まれて、切れ目なく世界に浸れるという良さがあります。

IMG_4585[1].jpg

最近ではNHKドラマの「花子とアン」のオープニングの最後で花子が帽子を拾うシーンが清里でロケされたものです。ここは通称「ヤッホーの丘」というところですが、青少年施設である八ヶ岳自然の家の敷地内ですので見学にはご注意ください。
清里の魅力はこうした高原らしい風景ですね。一時のブームがあってから衰退した観光地というネガティブな印象もあるかもしれませんが、それを知らないで最近来るようになった私には来るたびになにかをチャージしてくれる魅力的な場所です。
posted by ささき at 22:50 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする