Music TO GO!

2014年04月12日

Pono詳細とAppleのハイレゾ配信の噂

Ponoは普通の人のハイレゾプレーヤーを標榜しているのでハード的なことは書かずにひたすらアーティスト限定モデルを増やしてきました。
しかしながらハード詳細を望む声が大きいということで少し詳細を公開してます。
https://www.kickstarter.com/projects/1003614822/ponomusic-where-your-soul-rediscovers-music/posts/807924
回路はフルバランス、オールディスクリート、ゼロフィードバックのアナログ設計です。Ayreのデジタルフィルタもあるけど、音質の良さはこうした設計からということ。
DACはES9018とだけ書かれてましたが、ここの説明を見ると2M版ということがわかります。
またAyreというと副作用が少なく自然な音鳴りのMinimum Phase(MP)フィルタで有名ですが、PonoではさらにMoving Average(移動平均)フィルターをハイレゾ再生時(2x,4x)に採用しているということ。これは副作用(アーティファクト)がないということでさらに優れたフィルターということです。ポータブルにも最高の技術を全力投入ってHugoを思わせます。
出力インピーダンスは5Ωということ。これは別なアップデートでゼロフィードバック回路と電池消費の妥協点として設定したとあります。

ちなみに中にも書いてますが、クラウドファンディングの場合はユーザーがファンドする時はまだ未完成状態ですので仕様や測定は確定してないので念のため。試作はしてると思いますが、ファンドが整ってから量産設計に移ります。(Geek Waveなんかは構想段階からやってますけど)


それと今週はAppleがハイレゾ配信を始めるのではないかというニュースがいくつかありました。
http://www.macrumors.com/2014/04/10/high-definition-itunes-music-downloads/

http://www.monoandstereo.com/search/label/news?m=1

iTunesが全面改修されるという噂があるんですが、それに合わせて6月か7月ころ動きがあるのではということです。すでにAppleは十分な24bit音源を持ってるのではないかという読みです。
Appleとハイレゾの噂は前にもあって、結局はMastered For iTunesという妥協点となりました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/253750773.html
もともとAppleにハイレゾ配信を働きかけたのはニールヤングで、それが結実しなかったので自らPono Musicを作ったわけです。
このPonoとAppleのハイレゾ配信の噂が良い方向で結びつけば、と思わざるを得ません。
posted by ささき at 10:59 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Foobar2000がモバイル版をクラウドファンディングで立ち上げ

最近オーディオ分野でも応用が目立ってきたクラウドファンディングですが、Foobar2000の作者がdBpowerAmpと組んでモバイル版(iOS,Android)のFoobar2000をクラウドファンディングで立ち上げようとしています。クラウドファンディングはKickstarterを使っています。
https://www.kickstarter.com/projects/1977265610/foobar2000-mobile

ちょっと見ると面白そうですが、このプロジェクトを見ると二つの点が気になります。
一つ目はFoobar2000の良さの一つであるコンポーネントによる進化・カスタマイズについて触れられてないことです。
iOSはセキュリティのためにサンドボックスという仕組みを設けているために、こうした点ではもともと不向きです。サンドボックスと言うのはあるアプリが保護された空間でのみ実行できる仕組みで、このため他のアプリのファイルも読みにいけません。Androidももっとゆるいですが似たような仕組みになってます。
つまり機能拡張できるのはアプリ開発者がビルドして更新するしかありません。
(ちなみにiOSではサードパーティードライバーがインストール出来ないのは管理者権限もありますが、そもそもMacOSと違ってカーネル拡張の仕組み(Kext - 動的リンク)がありません)
その代わりモバイルFoobarではソーシャルやクラウドを生かした仕組みを提案してますが、それもストレッチゴール(目標達成後)での実現ですし、カスタマイズ自在というFoobarとは別物になると思ったほうが良さそうです。


もう一点はクラウドファンディングとしてのうまみ(特典)が薄いことです。
Tシャツやイヤフォンなどもありますが、これならいらないよ、という感じ。クラウドファンディングとしては製品を安くほしいところですが、大体がベータテスターになれる権利で100ポンド以上と高いです。
製品版は無料と有料版(全機能)になるようです。有料版のロック解除コードがPerkになってれば良いんですけれども。

以上の点からFoobarに思い入れがあってどうしても支援してあげたい、レポートして行きたい、という向きには良いですが、私は単に製品が出て良さそうなら買うということにしようかと思います。立ち上がりもやはり鈍いですね。とはいえ、期間中にどうなるかわからないのもクラウドファンディングなんでウオッチは入れてます。

Foobarの良さは他にWinAmpくらいしか選択肢のない時代にあったと言う点もありますが、しかしいまはもうモバイルの世界にはNeutronとかHF Playerとかオーディオ向けとしては高度なものがありますからね。おそらくはこうしたオーディオ向けというより、いまPCの世界でもそうであるように一般向けとオーディオファイル向けのブリッジ的なところに行くとは思います。
さてFoobarというブランドをどう生かして行くのか。

*4/14 プロジェクトはキャンセルされました
posted by ささき at 10:58 | TrackBack(0) | __→ スマートフォンとオーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする