Music TO GO!

2014年04月30日

乗馬とセグウェイのGW

GW前半は久しぶりに清里に行ってました。
目的はいつものように乗馬の場外騎乗(遠乗り)をするためです。

清里ではニュースでも報じられたように今年は記録的な豪雪があって大変だったようです。
私の泊まる宿でも学生さんが二泊のところを帰れなくなり五泊していったそうです。宿の親父は食料備蓄はたくさんあるけど、電気が止まらないかと冷や冷やしてたそうですが(結局止まらなかった)、当の学生さんたちは雪で遊ぶはカラオケするはでたっぷり楽しみ、助けが来て帰れると電話がきたときには「もう帰るのー」と言ったそうですが。

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清里は木々はまだ葉がなく冬から目覚めつつあるようで、桜もまだ来ていません。雪が多かったせいか、山々の高みには雪が残って高山であることを主張しているかのようです。
いつものように清泉寮に(ソフトクリームを食べるために)上がって行くと、四方を雪を抱いた八ヶ岳、南アルプス、秩父山系に囲まれ、遠目には富士山も見えます。周りを雪抱く高い山々に囲まれた春の清里高原の眺めは圧巻です。

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今回のポイントは1日目のセグウェイ初体験です。
清里にセグウェイが登場というのはちょっと小耳に挟んでたんですが、萌木の村に手製の事務所を構えた八ヶ岳アウトドア・アクティビティさんでいくつかのコースを用意してくれてます。
こちらがホームページです。
http://www.y-outdoor.com/

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これはセグウェイのオフロードタイプX2というやつだそうです。
セグウェイは二輪なので電源を切ってるとパタンと倒れますが、自立モードに入れるとジャイロで自立し、手を離しても倒れません。電源を投入してハンドルを垂直に起こすと緑のLEDが一部点灯しスタンバイ状態になるので、ここでステップを軽く一回踏むとLEDが全点灯し自立モードに入ります。ここで両足をステップに載せます。
右左はハンドルを倒すことで操作し、前後は重心移動です。スピードが上がると膝の屈伸で重心移動させるとうまく調整できます。
最初は広場で基本をやってましたが、初めてにしては上手いということでちょっと外に連れて行ってもらいました。けっこう凸凹も平気です。初心者モードでやってたせいかわかりませんが、前傾してスピードを上げるとそれを抑制する方に制御されてスピードがあがりすぎることがありません。また坂の下りではエンジンブレーキかけたように速度が抑制されるので楽で慌てることがありません。自立制御と人の制御のブレンドが巧みにできてます。
また機能を操作する小さな液晶画面は電気接点ではなく、ワイヤレスで本体と接続してます。そのためこの液晶パネルがぱこっと外れてキーになります。パーキングする時はポケットに入れておくわけです。さすがよく考えられた未来の乗り物って感じでした。

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すんごく気に入ったんで午後からは2時間コースのネイチャーライドコースを申し込みました。このGWから開始なので私が第一号です。このコースではネイチャーガイドの方が花々や清里の自然をガイドしながらセグウェイで林間コースを行くというものです。
乗馬で森の中に入っていくのに似た感じでやや視点が高く、音もしないセグウェイは自然の中にはいるものとしては人工物では最上の選択だと思います。その場旋回ができるので機動性も高いですね。

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セグウェイのこの世代は85万と聞いてまじ買う気になりましたが、日本では車両とみなされないので公道は走行不可だそう。なぜかと言うとブレーキがないからだそうです。セグウェイでブレーキかけたらタイヤが止まり自立できなくなるので倒れます。
実際はセグウェイの方が自転車よりずっと安全に止まれるんですが、もう法律が未来に遅れてる一つですね。そのため一般道路を横切る時はいったんスリープに入れて手で引いていきます。
いずれにせよちょっとセグウェイに興味出て来ました。

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2日目は天気もさらに良くなり乗馬も最高のコンディションで行えました。牧場の裏手から山の中に入っていきます。まだ木々は緑がなく冬の装いでしたが、馬ではいる木々のなかは気持ち良いものです。馬場から出て場外での騎乗を外乗(または遠乗り)と言いますが、完全コンピュータ制御のセグウェイに比較すると、いわばアナログ外乗と言えましょうか。

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馬はいつも乗るやつだったので、気持ち良く動け止まれの指示が通り、こっちはセグウェイとも違った二体一身の人馬一体感があります。セグウェイは馬と違って常に人の言うことを聞きますが、馬と違って人の判断以上に自発的に動いてはくれませんから。


3日目は体休めがてら天気も良くなかったので、美術館巡りなどゆっくりと。
写真美術館ではヤングポートフォリオ展をみて、世界中の若手写真家の写真を撮る情熱に感化され、黒井健ミュージアムでは牧歌的な絵本の世界に感化され、少し絵画的な写真を撮りたくなりました。

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食はいつものロックのカレーや中村農場、ホテルのランチ、高原野菜たっぷりのビュッフェ(バイキング)などなど。中村農場は新宿で物産展に初参加したので、その時も食べに行きましたが、やはりここで食べると玉子の鮮度感が別物です。

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温泉はちょっと早いと思いましたが、ぬる湯の殿堂の増富の湯に行きました。ここは少し清里から離れますが、ちょっとした秘湯気分が味わえます。
さすがにこの季節、30度以下は水みたいに感じられ断念しましたが、35度はいつものように魅惑的で、いつものように顔を半分お湯に沈めながら寝てる人などいましたね。

今回のメインカメラはセグウェイと乗馬中の写真で使用した超広角のケンコーのDSC880DWですが、これは逆光に弱いことを除くと安いわりに実によく撮れます。固定焦点カメラなので光学的だけではなく電子補正を大幅に併用してると思いますが、解像力も十分あり歪曲の少なさは驚異的です。今まで使ってたGoProの写真モードではいかに歪曲してたかがわかります。超広角なのにかなり自然なパースで写ります。


しかしこの3日間オーディオらしきものを聞かなかったら、家に帰ってロクサーヌとAK240で聴いたところすごく良い音に新鮮な驚きが感じられました。やはり耳休めも必要ですね。

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2014年04月24日

Geek Wave 目標額達成と詳細情報

LH Labsのクラウドファンディング開発によるポータブルオーディオ機器であるGeek Waveが無事目標額を達成しました。
Geek Waveはindiegogoでキャンペーン中です。indiegogoはKickstarterと違ってPaypal払いです。
https://www.indiegogo.com/projects/geek-wave-make-your-smartphone-s-sound-sound-better#home

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Geek Waveについてはいままでで一番仕様不確定のところから開始したので、当初は混乱がありましたが、いまでは下記の仕様にほぼ落ち着いているようです。いまはAdd On(オプション)の追加策定をフォーラム(Geek Force)で話しているところです。

Geek Waveはひとつのデバイスで2つのモードがあります。それはStreamモード(DACモード)とDAPモードです。またStreamモードしかないモデルをGeek Wave-Sと言います。
StreamモードはスマートフォンからUSB経由でデジタル信号を受けるもので、スマホのUSB DACとなるモードです。
DAPモードは内蔵のメモリ(256GB)に格納した音源を再生します。本体には5つの物理ボタンがあります(Play/Pause/Previous/Next/Volume Up&Down)。Geek Waveだけで使うときはあたかもiPod Shuffleのように使います。ただしこのDAPモードのときにスマートフォンにBLE(Bluetooth LE4.0)で接続することができ、そのスマホの上のアプリからプレイリストや楽曲操作が可能です。DAPモードのときはUSB接続は不要であり、無視されます。
本体には物理ボタンのほかにLEDがあって、充電状態とPCM/DSD入力の確認ができます。またバッテリーを内蔵しています。バッテリーが外せるかどうかはユーザー投票で決まります。またスリープモードもあります。

PCと接続するとUSB DACとUSBマスストレージの両方としてPCから見えます。ここでDAPモードの楽曲転送ができます。また充電もなされます(このときにスマートフォンが接続されていればスマートフォンも充電されます)。
スマートフォンと接続すると、Geek WaveはUSB DACとして見えます。またスマートフォンに給電することが可能です。(おそらくバスパワーではなくセルフパワーとして認識されると思います)

また注目のオプションですが下記のものがユーザー投票で策定中です。

SDXC拡張スロット
Bluetoothレシーバーとしての機能
内蔵メモリの追加
一行LEDディスプレイの追加
交換可能なバッテリーのデザイン
第二の出力ポート(Line out?/SPDIF?)
ヘッドフォンのバランス出力
電池容量の増加
デュアルモノ構成(デュアルDACも含むと思います)
フェムトクロックオプション


ちなみに標準のDACはES9018K2Mだったと思います。
ポータブルでフェムトクロックってすごいですが、オプション全部載せならどんなモンスターになるのやら。

ただGeek Waveは納品時期が決定されていませんので念のため(まあXinみたいにはならないと思いますが)。
posted by ささき at 21:21 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月20日

台湾のカスタムIEMディーラー JM Plus(加煒電子)がヘッドフォン祭に登場

毎回国際色豊かなのもヘッドフォン祭の特徴の一つですが、今回はカスタムイヤフォンに強い台湾のJM Plus Electronics(加煒電子)が初登場します。ここは台湾に限らずさまざまな海外ヘッドフォン関係品やカスタムイヤフォンを扱っています。こちらにFacebookページがあります。
https://www.facebook.com/jmplus

今回持ってきてくれるのは下記の予定です。

1.Rhines custom monitors (Germany)
https://www.facebook.com/rhinescustommonitors

2.Clear Tune Monitors (USA)
https://cleartunemonitors.com/

3.Tube Fan Audio Design Cables (Taiwan)

4.Custom Art (Poland)
https://www.facebook.com/thecustomart

それと今日の最新情報ではRoothのユニバーサルタイプを持ってきてくれるようです。当初はLivezoner41 (Italy)も持ってきてくれる予定だったのですが、これは残念ながら見送りになったようです。

* Roothのユニヴァーサルは新型のLSX3?(ダイナミックx1, BAx2)だそうです

ヘッドフォン祭では3つのテーブルを使って10人くらいのスタッフとイヤフォンメーカーの偉い人も連れてきてくれるかもしれません。またスタッフには日本語の堪能な人を連れてくるそうなので、いろいろ聞いてみてください。日本のカスタムイヤフォン系のブログなどもよく見ているようで、いろいろと期待に応えてくれるかも。

下記にJM Plusから送ってもらった各メーカーの日本語解説を掲載します(私が訳したのではなく、はじめから日本語です)。

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Clear Tune Monitors

CTMの創設者Cesar は音楽プロデューサー及びコンサート会場の現場監督者であり、レコーディングやロックミュージシャンを手掛けていました。
Cesarの音楽における専門的な理解力や、様々な楽器に対する深い知識をはじめ、更には発表会場での音の調整や空間表現への熟練した経験を持っています。並びにレコーディングへの要求と使用機材の運用に対するこだわりが、多様な音楽性を持つカスタマイズヘッドホンに詰まっています。高品質で特色あるアーティキュレーション、そして良心的な価格でミュージシャン・DJ及び様々な音楽に携わる方へご提供致します。

CTMは中南アメリカでは既に誰もが知っているブランドとなっていますが、アメリカのロックミュージック界では新ブランドとして注目を集めています。その他のブランドがあまりにも商品を重視し販売設計している事に対し、CTMは特に音楽や感情を伝える事に重きを置いています。

最も魅力的な点はCTMには一般的なブランドの純粋なウッドシリーズとは一線を画した商品があることです。木質の特性を活かし、爽やかで温かなサウンドフィールドは自然な音で満たされることでしょう。

彼と芸術家が共にした努力は、唯一無二の芸術を生み出しました。近日中にメタリックグロッシー、艶消し等の特殊素材プレートもご選択頂けます。

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Custom Art

優れた心地よさのシリコン素材を採用し、自然で豊かな音を提供。
皆様にこれまでと違った体験をもたらします。Custom Art
一般のカスタム製品との最大の違いは防音効果がより優れている点です。精巧なシリコンが外部の雑音を大幅に低減するものの、製作の上でも非常に困難であるため、市場のごくわずかのブランドがこれを採用しています。Custom Art の創設者Piotr Granickiが長い時間をかけて研究とテストを繰り返し、プロフェッショナルな規格と一般のシリコンイヤホンカバーを発売。快適な環境で最高の音楽を楽しむことができ、カスタムイヤホン界にハイクオリティの新感覚をもたらしました。

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Rhines Custom Monitors

reach for perfection
Rhines Custom Monitorsはドイツのケルン(Cologne)にて設立され、ここに位置します。ケルンは歴史ある有名な文化都市で、文化的な下地が非常に深く根付き、現地の音楽はクラシックとモダンの要素が融合しており、同時に優れた血統のRhines Custom Monitorsを育みました
Rhines Custom Monitorsは音楽に対する幅広い経験を自負し、また長きにわたり、突出した精巧な手作業のクオリティによる信頼を誇りとしています。
Rhinesは競争ではなく、これまでにない完璧なものを創造し、イノベーションに力を注ぐことを重視し、デザインと技術の両側面において、ドイツ人の名誉を賭け、極限に挑戦しています。
Rhinesは現在の業界において広く知られ、精巧なドイツの工芸カスタムイヤホンを展開しています。Felix Reinschとそのチームは、プロの音楽業界をターゲットに最も信頼でき、極めて高いクオリティの精巧なイヤホンシリーズを生み出し、Rhinesは音と芸術が融合した素晴らしい模範となっています。
Rhines は魂のこもった製品を作るだけでなく、お客様に寄り添ったサービスを提供し、お客様と心から親しみ、そして喜びを分かち合います。
どの製品も心を込めて出来上がったもので、Rhinesの情熱と受け継がれる音楽を感じることができます。
Rhinesは至高の製品で音楽愛好家の皆様にご満足いただけるよう、研究とイノベーションに尽力し続けます。
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2014年04月18日

Red Wine AudioのAK240の改造モデル、RWAK240詳細発表

先日速報しましたが、RWAK240とRWAK240+の詳細と価格がRed Wine Audioのホームページで発表されてます。下記が製品ページです。
http://redwineaudio.com/mods/rwak240

AK240の中身はかなりきついようなんで改造は大変そうですが、RWAK240では電源周りを主に二箇所の改造が行われます。
まずヘッドフォンアンプ部の出力段への電源供給が弱いようなので、そこを改良します。これで主に低音域の深みや締まり、速さなどが向上されるということです。特に低インピーダンスのイヤフォンで瞬時電流供給が必要な時に有利になるそうです。

次はヘッドフォンアンプの入力段をJFET電流源(JFET CCCS)で改良します。これはアメリカのDIYの人がよくやるやつでしょうかね。
AK240は音質はニュートラルで良いですが、時として分析的に聞こえることもあると言うことで、JFETでもっと有機的な音楽性を付加しようと言うものです。これで中音域は解像力を犠牲にせず、より魅力的な音になるということ。また高音域はよりオープンで伸びがあり、より自然になると言う感じでしょう。

つまりRWAK240とはアンプの入力段での電流の質的改善と出力段の電流供給の改善と言う、オーディオの基本を踏まえたような二点の改良で、低音域と中高音域を改良し、AK240をポータブルアンプ二段重ね並みの音質にすると言うものです。

RWAK240+は上に加えて、前に書いたようにボリュームの上の斜め部分にドリルで穿孔してDACの出力段に直結し、真のラインアウトを設けるものです。
ただしボリュームはDACボリュームのようなので、ボリューム位置は最大(75)にセットする必要があるようです。

価格はRWAK240が$495、RWAK240+が$795です。
VinnieさんもPITA(つらくしんどい)と書いてましたが、あのAK240のタイトな基盤を改良したり、穿孔したりと大変なわりにはリーズナブルな価格設定だと思います。日本向けにはさらに返送料が$55加わります。
納期は二週間程度のようです。
posted by ささき at 08:11 | TrackBack(0) | __→ AK100、AK120、AK240 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月12日

Pono詳細とAppleのハイレゾ配信の噂

Ponoは普通の人のハイレゾプレーヤーを標榜しているのでハード的なことは書かずにひたすらアーティスト限定モデルを増やしてきました。
しかしながらハード詳細を望む声が大きいということで少し詳細を公開してます。
https://www.kickstarter.com/projects/1003614822/ponomusic-where-your-soul-rediscovers-music/posts/807924
回路はフルバランス、オールディスクリート、ゼロフィードバックのアナログ設計です。Ayreのデジタルフィルタもあるけど、音質の良さはこうした設計からということ。
DACはES9018とだけ書かれてましたが、ここの説明を見ると2M版ということがわかります。
またAyreというと副作用が少なく自然な音鳴りのMinimum Phase(MP)フィルタで有名ですが、PonoではさらにMoving Average(移動平均)フィルターをハイレゾ再生時(2x,4x)に採用しているということ。これは副作用(アーティファクト)がないということでさらに優れたフィルターということです。ポータブルにも最高の技術を全力投入ってHugoを思わせます。
出力インピーダンスは5Ωということ。これは別なアップデートでゼロフィードバック回路と電池消費の妥協点として設定したとあります。

ちなみに中にも書いてますが、クラウドファンディングの場合はユーザーがファンドする時はまだ未完成状態ですので仕様や測定は確定してないので念のため。試作はしてると思いますが、ファンドが整ってから量産設計に移ります。(Geek Waveなんかは構想段階からやってますけど)


それと今週はAppleがハイレゾ配信を始めるのではないかというニュースがいくつかありました。
http://www.macrumors.com/2014/04/10/high-definition-itunes-music-downloads/

http://www.monoandstereo.com/search/label/news?m=1

iTunesが全面改修されるという噂があるんですが、それに合わせて6月か7月ころ動きがあるのではということです。すでにAppleは十分な24bit音源を持ってるのではないかという読みです。
Appleとハイレゾの噂は前にもあって、結局はMastered For iTunesという妥協点となりました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/253750773.html
もともとAppleにハイレゾ配信を働きかけたのはニールヤングで、それが結実しなかったので自らPono Musicを作ったわけです。
このPonoとAppleのハイレゾ配信の噂が良い方向で結びつけば、と思わざるを得ません。
posted by ささき at 10:59 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Foobar2000がモバイル版をクラウドファンディングで立ち上げ

最近オーディオ分野でも応用が目立ってきたクラウドファンディングですが、Foobar2000の作者がdBpowerAmpと組んでモバイル版(iOS,Android)のFoobar2000をクラウドファンディングで立ち上げようとしています。クラウドファンディングはKickstarterを使っています。
https://www.kickstarter.com/projects/1977265610/foobar2000-mobile

ちょっと見ると面白そうですが、このプロジェクトを見ると二つの点が気になります。
一つ目はFoobar2000の良さの一つであるコンポーネントによる進化・カスタマイズについて触れられてないことです。
iOSはセキュリティのためにサンドボックスという仕組みを設けているために、こうした点ではもともと不向きです。サンドボックスと言うのはあるアプリが保護された空間でのみ実行できる仕組みで、このため他のアプリのファイルも読みにいけません。Androidももっとゆるいですが似たような仕組みになってます。
つまり機能拡張できるのはアプリ開発者がビルドして更新するしかありません。
(ちなみにiOSではサードパーティードライバーがインストール出来ないのは管理者権限もありますが、そもそもMacOSと違ってカーネル拡張の仕組み(Kext - 動的リンク)がありません)
その代わりモバイルFoobarではソーシャルやクラウドを生かした仕組みを提案してますが、それもストレッチゴール(目標達成後)での実現ですし、カスタマイズ自在というFoobarとは別物になると思ったほうが良さそうです。


もう一点はクラウドファンディングとしてのうまみ(特典)が薄いことです。
Tシャツやイヤフォンなどもありますが、これならいらないよ、という感じ。クラウドファンディングとしては製品を安くほしいところですが、大体がベータテスターになれる権利で100ポンド以上と高いです。
製品版は無料と有料版(全機能)になるようです。有料版のロック解除コードがPerkになってれば良いんですけれども。

以上の点からFoobarに思い入れがあってどうしても支援してあげたい、レポートして行きたい、という向きには良いですが、私は単に製品が出て良さそうなら買うということにしようかと思います。立ち上がりもやはり鈍いですね。とはいえ、期間中にどうなるかわからないのもクラウドファンディングなんでウオッチは入れてます。

Foobarの良さは他にWinAmpくらいしか選択肢のない時代にあったと言う点もありますが、しかしいまはもうモバイルの世界にはNeutronとかHF Playerとかオーディオ向けとしては高度なものがありますからね。おそらくはこうしたオーディオ向けというより、いまPCの世界でもそうであるように一般向けとオーディオファイル向けのブリッジ的なところに行くとは思います。
さてFoobarというブランドをどう生かして行くのか。

*4/14 プロジェクトはキャンセルされました
posted by ささき at 10:58 | TrackBack(0) | __→ スマートフォンとオーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月11日

Red WineのAK240改造サービス、RWAK240とRWAK240+

Red WineのVinnieさんがRWAK100や120と同様にAK240でも改造サービスを予定しています。
下記のRed Wineフォーラムに内容の説明がありますが、来週あたりホームページにも載ると思います。
http://www.audiocircle.com/index.php?topic=125158.0

改造にはRWAK240とRWAK240+があります。
RWAK240はヘッドフォン出力の音質向上をはかるものです。RWAK100みたいなものですね。
RWAK240+はそれプラスで専用の真のラインアウト出力を加えるものです。標準のAK240のラインアウトは2Vrmsは出てるようですが、AK100シリーズと同様にヘッドフォンアンプを通過します。ラインアウトモードは単にボリュームを75(max)にセットするだけです。
それをRWAK240+ではヘッドフォンアンプをバイパスする「専用の真のラインアウト穴」を追加します。つまりRWAK100-Sのようにラインアウト専用ではなく、ヘッドフォンプラグも使えます。これには3.5mmTRS(シングルエンド)と3.5mmTRRS(バランス)が選べます。
ラインアウトプラグの設置場所はVinnieさんに言わせると基盤がタイトなので一箇所しかないということで、ボリュームノブ直上の斜めの部分になるようです。ここにドリルで穴を開けます。

価格はまだ未定、アナウンスを待ってください!
posted by ささき at 11:45 | TrackBack(0) | __→ AK100、AK120、AK240 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月10日

クラウドファンディングのポータブルオーディオ、Geek Wave

USBメモリタイプDACのGeek Out(Kickstarter)、デスクトップDACのGeek Pulse(indiegogo)とクラウドファンディングのオーディオ機器開発を成功させてきたLH labs(ハイエンドメーカーLight Harmonicの子会社)ですが、今度はポータブルオーディオ機器をクラウドファンディングで出して来ました。
これはGeek Waveというデバイスでスマホ用DACと独立したDAPの両方に使えるというものです。またモバイルバッテリー機能も持っています。クラウドファンディングはPonoのKickstarterではなくindiegogoで行います。こちらのリンクです。
https://www.indiegogo.com/projects/geek-wave-your-mobile-life-amplified#description

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これらはポストGeek outとして、ユーザーの声を拾うフォーラムとしてLH labsがたてたGeek Forceで暖められてきたアイディアです。
http://geek.lhlabs.com/force/geekwave.html

Geek outをバッテリー駆動させポータブルデバイス化するのがGeek Ariaってもので、これはスマホDACですね。さらにその派生版としてそれを独立したDAPにするのがGeek Waveだったと思いますが、実際に出てきたのは両方の機能を兼ね備えているようです。

ビデオではPonoを意識しているようです。
http://geek.lhlabs.com/geekwave
スペック的にはPonoの倍の384/32対応でDSD128も再生可能というものです。
メモリは256GBで、バッテリーは3000mAhです。

ただ見た目はiDSD nanoみたいにスマートフォンにつけるモバイルDAC/アンプに見えますが、これがDAPってどういうこと?って疑問が上のフォーラムでもすでに載っています。
Androidを内蔵していてストリーミングをWave側で再生可能で内蔵メモリも持ってるっていうのはたしかにDAPっぽいですが操作画面もボリュームもありません。
これに対してはWaveのコメント欄でスタンドアローンだがコントロールにはスマートフォンが必要とあります。ボリュームはUSBの制御信号を使うのかどうかわかりませんが、この辺も不透明ではあります。あとはスマホ側のアプリでBTで制御するなどですかね。DLNA使えば面白いけどそこまではなにも書いてません。
まあそういう点をユーザーが提案して行くっていうのもクラウドファンディングではあります

実際にLH labsの場合はいきなり完成系を示してあとはアーティストモデルを増やすだけというPonoと違って、このキャンペーン中にもユーザーの声を聞きながら開発を進めて変えていく可能性が見えます。Geek Pulseに似てますね。
例えばケースは3つの案が提示されていて決まってません。Please helpと書いてます。

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またスマホとWaveを結ぶケーブルもユーザーの声を聞きながら決めて行きたいとしています。この辺はGeek Forceフォーラムで吸い上げて行きます。
短いオーディオ用線材のLightningケーブル作ってよーと言いに行きたいと思います。

ハイエンドメーカーのクラウドファンディングでのコンシューマーへの取り組みという点で見ると、LH Labsでは300万のDa Vinci DACで使われている96k以下の音質向上をはかる“Duet Engine”(SonyのDSEEみたいなものか?)とか
即座に電源を立ち上げる“INSTANT POWER” などの技術をハイエンドからの流用としています。ハイエンドの技術を生かしているというのはiFiを意識しているようにも見えますね。
ただPonoが普通の人をターゲットにしてるのに対してGeek(英語で言うおたく)という名の示すようにこっちはマニア志向です。

クラウドファンディングとして見ると、indiegogoでのperk(得点)は早割引で価格は399$(定価は619$)とちょっと高めです。昨日からアナウンスされてたので予想は早割で$199かなと思ってたので強気です。256GBメモリというのもあるでしょう。
スマートフォンとの接続は3タイプあり、
Galaxy S4/5用、その他Android、iPhone5/5s(lightning)に分かれています。
* 注:Geek ForceのメンバーはまずフォーラムのGeek Force Only Perksをみてください。
早割よりさらに安くなります。

さて、Geek Waveはコンセプトのわからなさに今回は早速批判も出てます。仕様未定の部分を残して走り出したGeek Waveですが、キャンペーンの終わりにはユーザーの声によってどうなって行くのでしょうか。


他にAndroidを内蔵したクラウドファンディングのポータブルデバイスというとスマートヘッドフォンを標榜するStreamzがあります。これも直でストリーミングを受けられます。ただ人気はないですね。
https://www.kickstarter.com/projects/272894776/streamz-first-smart-headphones-with-wifi-android-p
また面白いのではウエアラブル・イヤフォン(直訳すると当たり前になるけど)のDashがあります。これはウエアラブルデバイスの考えを持ったイヤフォンでヘルスモニターなどが出来ます。これは成功しました。
https://www.kickstarter.com/projects/hellobragi/the-dash-wireless-smart-in-ear-headphones

ちなみに最新情報ではPonoはKickstarterでも歴代3位の成功プロジェクトとなったようです。
オーディオ機器のクラウドファンディングっていうものもこれを契機にさらに活発になって欲しいものです。
posted by ささき at 08:42 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月08日

須山FitEarの春のヘッドフォン祭での新作

先日ヘッドフォンブック2014というかカスタムイヤフォンブック付録の打ち上げがありまして、モツ鍋飲み会をして来ました。こちらレバカツ。

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そこで今後のヘッドフォン・カスタムIEM世界についての陰謀戦略をいろいろ討議したんですが、それは置いといて、そこで須山さんから3つほど新しいイヤフォンを見せてもらいました。

一つはこれ、FitEarのエイプリルフールネタを飾ったFitEarガトリング(海外ではFitEarガンダムと呼ばれてる)ですが、これ実はちゃんと聴けます。というかけっこう良い音でした。メタル3穴って、これネタのように見えて...

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もう一つはこれ、こちらはカスタムですがポイントはシェルを3Dプリンタで作成したものです。

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ここまではtwitterですでにポストしたんですが、実はもう一つあります。これは一番製品に近いリアルなんで黙っていましたが、部分開示許可をもらいました。
これは春のヘッドフォン祭に出品されるFitEar新作です。

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これ飲み会の席でポンと手渡されて、なんの説明もなく先入観なしで聴いてくださいと言われたものです。
そこで予備知識ゼロでちょっと聴いてみた感想をきのう須山さんにメールで送ったのですが、本記事では解説に替えてそれを一言一句変えずにここに書きます。

「飲み会の時にもらったユニバーサルですけど、かなり音のレベルは高いと思います。
際立って感じるのは音空間の広がりの良さ、立体感の高さですね。AK240で聴いてますが、バランスでなくともかなり秀でています。またiPod classicなんかでも同じように感じるのでこのIEMの良さだと思います。パルテールと比べるとこの点はかなり向上してます。
またパルテールなみの透明感もあるし楽器の音のリアルな再現力も高いと思います。」


この後に設計内容・構成について須山さんから教えてもらいました。しかしながらはじめのインプレが面白いというか興味深いので、あえてそのまま掲載しました。
また構成・設計内容についてもここに書きません。ユニバーサルですがパルテールとToGo334のどちらとも違う新設計です。
ヘッドフォン祭でみなさんもぜひ聴いてみてください。

名称と価格はだいたい決まっているようですがまだ公開できません。
付属品で決まっているのは
* 黒シェル/001ケーブル/ペリカン黒
の標準セットですが、隠し球もあるかもしれません。
それと3Dプリンタカスタムももしかすると春のヘッドフォン祭に出展できるかもしれません(未定)。

ヘッドフォン祭ではFitEarブースへGo!
posted by ささき at 06:10 | TrackBack(0) | __→ 須山カスタム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月02日

ハイエンドイヤフォン用のほそーい高性能交換ケーブル、Estron Linum

Estron Linumは見た目でとても細くてインパクトのあるイヤフォン用の交換ケーブルです。

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* Estron Linumケーブルの特徴

Linumケーブルは補聴器業界のケーブル提供で知られるEstron社によるイヤフォン用の交換ケーブルです。Estronは25年以上の医療技術の経験にも裏付けされた技術背景を持っています。

Linumケーブルの特徴としては高い張力耐性と強固なデザイン、それでいて軽量であるということです。ケーブルとしてはes-Linum 6+という線材をベースにしていて、7本の銀コートされた銅線で構成されます。それぞれはなにか塗布されているようで、かなり腐食や変色に強いということです。またアラミドファイバーにより、強固なケーブルが設計されています。ケーブルはTPAでカバーされていて肌との相性がよく、紫外線にも強いということです。TPAはぺバックス(ポリエーテル・ブロック・アミド)という素材をベースにしたもので曲げに強いということです。またマイクロフォニックスも最小に抑えられています。

設計コンセプトとしてはケーブルを変えることでイヤフォンの音を変えられるという点を明確にすることです。そのため3つのタイプが用意され、別々の用途に使えるように設計されています。それらはMusical, Vocal, BaXの3つです。

2pin1.png
MusicとVocalケーブル (2pin)

2pin2.png
BaX(Bass)ケーブル(2pin)

設計上の仕様は下記の通りです。
Musicは一番フラットでキーボードプレーヤー向きということ。またフラットなため聴き疲れしにくいという点も考えられているということです。
VocalはMusicモデルより高いインピーダンスを持つようでヴォーカルをより明瞭に再現します。つまりはヴォーカル向けです。
BaX(Bass)モデルはラウドネス効果があり高域と低域が強調されてダイナミックレンジが広がったように感じられるということこのためダイナミクスと広帯域感があります。これはドラムスやパーカッションに向いているということで、特にベースが強調されていますがやや聴き疲れしやすくなってしまったということ。またツイストケーブルによってクロストークが減っているということです。

test.jpg
緑=Vocal 青=Music 赤=BaX

こちらに面白いテストが掲載されているのですが、MusicとBaXバージョンの特性比較をイヤー・シミュレーターを使用して行ったものです。イヤー・シミュレーター(人工耳)というのはIEC711カプラーにIEMを接続したもので、ここではケーブルの特性変化を測定します。

Cosmic Ears estron linum cable test from Cosmic Ears on Vimeo.



カプラーにはMusicとBaXバージョンのEstron Linumケーブルが接続されています。スイッチによってそれぞれ比較するA/Bテストができます。赤いカーブはMusicモデルの周波数特性です。スイッチをオンにすると緑色のBaXケーブルが現れます。この周波数特性の差はインピーダンスの差によるものです。(正確に言うとインダクタンスやらキャパシタンスやら言わねばならないかもしれませんが、まあそういうことで)。ちなみにBaXの方が低いインピーダンスです。
差は高い周波数と低い周波数に顕著に表れ、1-5kHzあたりにはさほど変化はありません。この辺でケーブルがイコライザ的な働きをするのがわかると思います。

コネクタはカスタムイヤフォンでよく使用される2pinタイプとMMCXがあります。このほかにT2というタイプがありますが日本では販売していません。またMMCXではVocalバージョンは用意されていないようです(少なくとも日本市場では)。

header_2pin.jpg
2pinバージョン

header_mmcx.jpg
MMCXバージョン

* ケーブルの取り回しと音質

実際にJH13(2pin)につけて音を確認してみました。DAPはAK100MK2を主に使用しています。

やはり特徴はケーブル線がとても細いことです。またとても軽いので、海外の重量のある交換ケーブルに比べるとかなり装着したひっぱり感が少なく快適です。まるでワイヤレスイヤフォンみたいというと言い過ぎかもしれませんが、そうした感覚があります。
また柔らかいのでメモリワイヤーなしで耳に巻くことができます。
反面で難点はしまう時にちょっと絡みやすい点です。ぐちゃっとポケットに入れないでなるべくきれいにケースか袋に入れるとよいですね。

3つタイプがありますが外観的にはMusicとVocalはまったく同じでいったん袋から出すとどっちがなにかわからなくなりますので注意。BaX(Bass)はケーブルがツイストペアになってるので区別がつきます。3タイプで共通的な音の特徴は、空間の広がりの表現が素晴らしいということ、マルチBAイヤフォンで堪能できる十分な解像力の高さがあるということ、またここが一番かと個人的には思いますが音色がよく音楽を聴いていてきれいに感じられるという点です。ただこれはタイプによっても異なります。

次に各タイプ別の特徴をあげていきます。

Music - 音楽を聴く上では一番バランスは良く、低域がやや強調され十分量感もあります。
全体の印象はVocalと似ているところもありますが、こちらは温かみがあり、美音的という意味で一番着色感が感じられます。特にVocalに比べるとメリハリがあるように思えます。

DPP_0004_filtered.jpg     DPP_0005_filtered.jpg
UE18 + 2pin Music , IQ + MMCX Music

BaX - ベースが強調されて量感もかなりあります。またベースだけではなく高音域も鮮明であり、3つの中では一番ワイドレンジに感じられます。中音域も少し引きずられて強調気味でヴォーカルが近く迫力があります。着色感は3つの中間くらいでしょうか。
なおBaXモデルだけにツイストペアのケーブルが用意されていて、左右チャンネルが別になっていますので、音場に関するチャンネルセパレーションも向上しています。これはVocalとMusicでは構造的に採用ができないようです。

DPP_0001_filtered.jpg   DPP_0002_filtered.jpg
UE900+MMCX BaX , JH13+ 2pin BaX

Vocal - 全体的にフラット系です。ヴォーカル(中音域)が強調されているというよりヴォーカル(声)の明瞭感が高いという感じで歌詞が聞き取りやすいですね。着色感がMusicより少なくてすっきりとした印象です。一番ニュートラルなケーブルと言えると思います。モニタ的に使うのには良いでしょうね。

DPP_0003_filtered.jpg
V6 Stage + 2pin Vocal

音質レベルの高さのわりには価格が安く、なにも知識なくデモ品が送られてきたときにはもっと高いケーブルかと思っていました。設計者も書いていますが、Linumは安いし、3タイプそれぞれ音質が異なりイコライザー的に使えること、それでいながら共通の音調があるということで、3タイプを全部買ってDAPやイヤフォンの個性で切り分けらるようにすると良いと思います。私もそうして使い分けています。

太い線の方が良いと信じている人も一度聞いてみてください。プラグも小さいのでHugoとかスマートフォンケースなど彫りこみ穴があってケーブル太さに制限を受けてしまう場合にも役に立ちます。
ぜひ試してみてください。

Jaben Japanの販売リンクは下記です。

http://jaben.net/jp/shopping/Estron-Cabels.html

またフジヤエービックさんでも販売をしています。

http://www.fujiya-avic.jp/products/detail60082.html
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail57365.html
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail57364.html
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail57363.html
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail57362.html


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2014年04月01日

ある日の新製品発表会にて

その日、私はヘッドフォンイベントの会場にいた。そこで発表される新型のハイレゾプレーヤーのプレゼンを依頼されていたのだ。
発表会場である16Fの部屋に行くとすでに人で溢れかえっていた。私は頭のなかで講演のスクリプトを繰り返すと、壇上に上がった。

「ささきさん、本日はよろしくお願いします。早速ですがこの製品の特徴を説明願います。」
「まずこの製品はこんなに小型コンパクトでありながら、ハイレゾ音源の再生が可能なことが特徴です。」
「いま流行りのハイレゾ再生ですね。ささきさん、その辺をもう少し詳しく解説お願いします。」
「はい。ハイレゾと言うのは従来のオーディオで使われてきたCDの音質を超える音源のことです。ご存知のようにCDは1秒を細かく分割し、それぞれを14ビットの量子化でサンプリングします。デジタルの基本単位である1バイトは7ビットだから14ビットと言うのはその二つ分ですね。
ハイレゾはスタジオなどで使われるさらに情報量の多いデータのことです。これは3バイト分ですからハイレゾとは21ビットのデータとなります。ダイナミックレンジは1ビットあたり6dBですからCDの14ビットでは84dBとなります。つまりハイレゾの21ビットでは126dBもの音の範囲が扱えます。人の可聴範囲は約120dBと言われますから同じくらいの高音質となります。」
「いやあ、ちょっと難しい話でしたがまあ簡単にまとめるとCDの14ビットより良い音が楽しめると言うことですね。それでは続いて機能の説明をお願いします。」
「機能の点で特徴的なのは....

ひと通り話終えるとまずはつかえずに話せて成功か、とホッとした。いつもながら技術的な解説は難しい。
私はちょっと疲れを覚えると空腹なのに気が付いた。会場を離れるとエレベーターで20Fのレストランに行き、よく食べるカレーのランチを注文した。ここはサラダの取り放題サービスがうれしい。
私はテーブルを確保していつものようにスマートフォンを取り出し、ランチを食べながらニュースリーダーをチェックし始めた。画面をフリックしていろいろ読んで行くと興味深い記事に目が止まった。
" 1バイト=7ビットの始まりはIBMのSystem/360 "という記事だ。記事にはこうある。

"... 60年代までのコンピュータは1バイトが6ビットだったり8ビットだったりと機種ごとに異なっていた。しかし60年代半ばにIBMの大型コンピュータであるSystem/360が人気を得て業界標準のコンピューターとなったために、System/360で採用されていた1バイトが7ビットということが標準仕様となっていった。その後に現れたパーソナルコンピュータでもやがて7ビットのCPUが広まって行き..."

なるほど、そういう歴史があるのか、と合点がいった。アメリカで使われるASCII文字は英数の128通りあれば良いので、7ビットで十分表現できる。1バイトが7ビットと決まったのは合理的と言えるだろう。オーディオでいうならばCDは2バイトにあたる14ビットである。14ビットのCDの量子化はフィリップスが提唱したものだ。
しかしIBM System/360で単に採用されたということが、その後の世の中に与えた影響は大きいものだ。

その時、私の頭にひらめくものがあった。もし、Sytem/360で1バイトが7ビットでなければどうなったのだろう? たとえば1バイトが8ビットだったなら。
私は昨夜見たテレビのドラマ、「なぞの転校生」をふと思い出した。これは有名なジュブナイルSFのリメイクだが、このドラマではパラレルワールドのことが描かれている。主人公の世界に来た転校生はD8世界というパラレルワールド、つまり並行世界からの訪問者だったという設定だ。彼はD8世界ではアーサーCクラークが作家ではなく物理学者であるという。つまり主人公の世界と似ているが異なったもうひとつの世界ということがわかる。
面白いのはその転校生が音楽室のピアノでショパンの雨だれを弾くと主人公たちはだれもそれを知らないのだ。つまりは主人公たちの世界も実はドラマを見ている我々とは違う並行世界であることが暗示されている。

それではもし並行世界があるとして、ある世界ではIBMのSystem/360で1バイトが8ビットとして採用されていたとしたら、世の中はどう変わったのだろうか?
IT産業においてはパソコンの始まりは8ビットCPUになったろう。オーディオの世界ではCDはSONYの提唱した16ビットになったのではないか。つまりはその世界でのCDは44kHzの16ビットで、CDでさえダイナミックレンジが96dBもあるわけだ。その世界の人々は我々よりも12dBも広いダイナミックレンジでオーディオを聴いているのだろうか。もしそうならば音楽はどうなったのだろう?
そしてその世界でのハイレゾデータは24ビットだろう。するとダイナミックレンジは144dBになる。しかしそれは人の可聴範囲の120dBを大きく超えるじゃないか、そんなバカな、と私はちょっと頭を振った。
しかし私は思う。別の可能性を想定することで、いままで見えなかったものが見えてくるのではないだろうか。そういう世界があればそこではどういう可能性が開かれているのだろうか?

そうした空想にふけっているとすでにだいぶ時間が過ぎていた。世界というのは可能性の連続体であり、この世の中は単にそのひとつにすぎないのだろう。
まあ考えても仕方ない。私はそろそろイベントでの残りの製品展示を見ようかと、レストランを後にして16Fに降りるエレベーターのボタンを押した。
ふと窓から外を見ると青い空が無限に広がっているように見えた。


*2014/4/1 アップ記事
posted by ささき at 02:57 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする