Music TO GO!

2013年07月08日

鳥の響展 - 吉松隆

本作は「プログレ現代作曲家」吉松隆氏の還暦を祝するコンサートライブです。若手のように思えましたが、もうそんなベテランなのですね。
二枚組で構成されていて、一枚目は現代音楽家としての吉松隆氏の顔、二枚目は平清盛やタルカスなど最近の話題作から録音されています。実際のコンサートライブではこのほかにピアノ演奏など器楽演奏があったようです。
一枚目の「鳥は静かに」は吉松氏らしい美しい佳品で(このCDには収録されていない)プレイアデス舞曲ともども難解なイメージの現代曲でこれだけ美しさが表現できるという好例となりうるものです。「サクスフォン協奏曲・サイバーバード」はジャズの要素も感じさせる軽快でやはりわかりやすい曲ですね。「ド-リアン」は名の通りドーリア旋法を駆使した万華鏡のような「幻の」初期作品です。
二枚目の「平清盛」と「タルカス」は最近の話題曲で、氏の知名度を押し上げるとともに、ロックをベースにした「破壊力のある」ダイナミックなオーケストラサウンドを全面に押し立てたものです。そして最後にはキースエマーソンのサプライズ演奏で「ハッピバースディ」が演奏されます。

こちらは本人からのメッセージです。


私も吉松作品はこれまでいくつか記事にしていますが、現代作曲家らしい新しい試み、プログレ好きに由来するダイナミックなところ、そしてあくまで美しさを追及するところなど、よくバランスのとれた作曲家だと思います。還暦を機にこれからもぜひがんばっていってほしいですね。


posted by ささき at 19:53 | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする