Music TO GO!

2013年03月24日

イヤフォン・ヘッドフォンの最適化を行うiOSアプリ、accudio pro

最近のスマートフォン音楽再生アプリの流行はDirac HDやaudyssey music player、Onkyoアプリに見られるようにイヤフォンの周波数特性をイコライザーで補正して最適な音質に調整する方式です。これによって周波数特性の凸凹を打ち消してより正しい音の再現性を得るというわけです。これをイヤフォンの機種ごとに用意して、それぞれの機種ごとに最適な補正を行います。
今回紹介するaccudioもそうしたiOSアプリです。またDiracやaudyssey music playerとは異なりaccudioではFLACの再生も可能です。FLAC Playerの高品質音源再生とDiracのイヤフォン最適化を同時に実現したアプリと言えます。

* Reference Mode

accudioでは"Reference Mode"がこの最適化を行うモードです。
accudioではたくさんのイヤフォン、ヘッドフォンのプリセットが用意されています。audesseyと違い、馴染みあるイヤフォン・ヘッドフォンが多いのが特徴です。K3003、K701からHD800まで用意されています。

IMG_9578.PNG   IMG_9579.PNG   IMG_9583.PNG

こちらにaccudioが対応しているイヤフォンとヘッドフォンの一覧があります。
http://accudio.goldenears.net/SupportProdList
この中でEQ Adaptabilityというのはこの最適化モードによってどのくらい音質を上げられるかという尺度です。

このGolden Earsという会社はもともと音響機器測定の会社らしく、こうした測定データをたくさん持っているようです。ちなみに他にも同名のアプリがありますが、Golden earsは良い耳という意味です。目が良いという場合はEagle eyesとか言いますね。(Eagles eyesはカールツァイス・テッサータイプレンズの初代のキャッチコピーでした)
下記ページではイヤフォンの特性をどう測定したかについて書いてあります。さまざまな測定機材を使用しています。
http://accudio.goldenears.net/Accudio/325

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補正の仕方としては周波数特性がフラット・ニュートラルになるように補正していくようです。上のK3003のチャートをみると緑がオリジナルで青が補正後ですから低域はかなり抑え気味であることが見て取れます。ただしピークやディップは意図的に補正しない場合もあるということ。これは聴覚上の問題からということです。

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上のオーディオテクニカESW10では実際に試してみると、オリジナルに比べて中音域の明瞭感が感じられすっきりとこもり感がなくなり、低域はふくらみが抑えられています。低域の深みはそのままなので、印象はふくらみが消えて明瞭感が上がったことによって、たしかによりフラット、クリア、ニュートラルを考えたHiFiよりの音となりESW10がひとレベル高価になったような気はしますね。ESW10ではけっこうaccudioは効いているように思えます。

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同じイヤフォン設定が可能なEarPodsでDirac HD、audyssey music playerとaccudioをそれぞれ最適化して再生して比べてみると個人的にはDirac HDが一番好ましいように思えます。これは人の好みによるかもしれません。おそらくDiracは特性がフラットになるようにというよりも聴覚上好ましいように調整しているのではないかと思います。

* Simulation ModeとCustom Mode

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もうひとつaccudioで他に無いユニークなのは"Simulation Mode"です。これは上のようにK3003であってもER4S「風」に味付けするとか、ESW10をDT770「風」にするというものです。もちろんこれはちょっと遊びの部類ではありますが、音を広げたいときなど訳だったりもします。

またaccudioではReference ModeとSimulation Modeのほかに"Custom Mode"というモードがあり、細かい設定を手動で行うこともできます。

* FLAC再生

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高音質再生ではiPhoneで使用するいつものiPodライブラリの楽曲と、FLAC Playerのようにアプリローカルに格納するFLACやOGGなどの音源をいっしょにリストで選曲することができます。FLAC/OGGはiTunesのアプリタブからiPhoneに転送します。
上はLINNサイトからダウンロード購入したヘルゲリエンの192/24の音源をそのまま再生しているところです。もちろんダウンサンプリングしていると思いますが、問題なくそのまま再生可能です。

* 多言語ローカルエンコード対応

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またaccudioのもうひとつの特徴は多言語に対応していて、UNICODEだけではなくたくさんのローカルエンコードのタグ文字列をサポートしているということも挙げられます。

* 購入リンク

accudio proの購入は下記リンクです。
https://itunes.apple.com/jp/app/accudio-pro/id553759905?mt=8
いくつか制限のある無料版accudio freeもあります。
https://itunes.apple.com/jp/app/accudio-free/id551297705?mt=8


posted by ささき at 09:24 | TrackBack(0) | __→ PCオーディオ・ソフト編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする